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 以前車掛かりの研究をしてそれを黄巾実践的に使ったが、それが車がかりだったのか?は定かじゃない。それと言うとも正確なものが残ってない。その漠然と読んだ調査を私が伝えて実践の中から形にしていっただけだ。それとあれは鉄砲の数に対して騎兵や歩兵の数が多い場合の戦略で、十分な量の鉄砲があるなら弾幕を切らさない戦術のほうが良い。


 弾に関してはかなり豊富にできる。火薬が日本の戦国時代と比べると化学合成できるためただみたいなものなので。それにあれはマスケット銃の戦略で、もっと高度な銃なら自動小銃で一人弾幕も可能だし、ライフルなら精密射撃で槍衾や盾をこじ開けて突撃よりも指揮官狙いする。


 出来たら高度な銃の技術を教えたくないからだ。ただ火薬と弾の大量生産をこっちが握ってるのでなんとかなる。肥料からできなくはないが、それは多分無理なのと、後はその肥料も引き上げてしまっていい。別にそこまで収穫量を求めなくても天然の肥料でも十分だ。


 中国は緊急的にやってるだけ、支持した黄巾党を勝たせたいから。親密度で国家との関係で段階をかなりもうけてるので、多分よほど親密じゃない地域国は肥料すらやめてしまうと思う。そうなったら偶発的発見すら多分無くなる。


 わが軍の特殊性に対する対抗策を考える部署からこの対策も出てきたが、無視していいと話しておいた。理由は車係はわが軍のやり方じゃないからだ。あれは中世の戦い方にマスケット銃が加わった前提での戦い方なのだ。あれを撃破するのに同条件で戦う必要はない。


 では敵が真似してきて、旧装備の同盟軍に攻撃してきたら?それはそれで良いかなと思ってる。国力的に不利なので少ない鉄砲ゆえに使わしていた戦法だが、国力がませば鉄砲は増えるだろうし、かつ過度に同盟軍が強くなるのは好まないのだ。


 ゆえにローマ相手に不利をひっくり返すため原爆を考えてるからだ。優位に戦えるなら最初から原爆なんていくら実験的でも使う意味がない。相手のほうが高い国力の国家との戦争を早く終えたいからだ。中東とインドを無視してるため日本を脅かす国としてローマしかない。


 そのローマがここから衰退する未来しかないので均衡状態むしろ望ましいのだ。間違っても同盟国だからって欧州をイギリスに支配してほしいなんて思ってない。


 ローマは何故衰退したのか?で攻勢限界のようなものだと思う。ローマは国家の広がりと衰退が密接にかかわってる。その原因が奴隷制だ。世界で最も早く民主制が確立したのは、ローマ市民と外の地域から持ってきた奴隷で階級社会が成り立っていたためで、実際はローマ市民は自分たちは知らないだけで貴族的だったと思う。


 その奴隷源が国家の広がりが止まって無くなってしまった。これから衰退していく。戦争に負け始めるの限界の領土の広さがちょうど今の時代なのだ。攻勢限界とちょっと違うのは小さくなればまたそれなりに強固になるのだが、それを妨害するのが奴隷制だ。


 そのため戦争とは別に内政的に弱まるのだ。国家の成り立ちの根本から変えないとローマはもう2度と復活することはない。私は最初から方向性としてイギリスに集中するのが嫌なだけで、ローマは弱くなるとみてる。実際の目的はゲルマン民族の拡大にくさびを打つことなのだ。


 ローマと言う大きな宝が落ちてるならそれを全部ゲルマン民族に与えるのが嫌なのが大きい。3国史もそうだが、3つどもえならより簡単にローマから支配地域を取ることができるだろう。その中心となるフランク王国のど真ん中を取ってしまうつもりだ。


 この位置がとても重要でジャンルダルクの時代のイギリスの戦略そのものなのだ、だがその地にジャンヌはいないし衰えるローマがいるだけだ。だから最初だけが困難なんだ。これをローマの政治の混乱と原爆で解決しようかと。


 高性能な機関銃を使う歩兵と戦車戦闘機などの強力な防御力を持つ高い火力の兵器で打ち破れる。弓、刀や槍、騎兵が主であり密集陣形が有効だった戦争時代の産物だ。わが日本軍は少ない日本兵を生かすため装備が全く違う。そのため戦い方も全く違うのだ。


 それでも、念のためハイテク兵器の技術は伝えないつもりだ。そのための苦肉の策だ。次のローマで使えるのかなんとも言えないものだ。おそらくその対象はファランクスになるだろう。多分あの程度の盾なら十分破壊可能だろう。


 実践でどうか?は分からないが、あれはそもそも弓でも強いものなら穴が開く。そのためすでに秘密裏に入手して破壊実験をしてる。一般的な火縄銃マスケットなら容易に盾の背後の兵を殺傷すると予想している。


 位置的にイベリア半島も取ったほうが良いのでは?だがそんな事はない。海岸が強力な攻撃対象になるからだ。そこを押さえられてるので、特に陸地の民族であるゲルマン民族には太刀打ちできない。北方民族はイギリスと協力関係にあるし、ノルマンディー地方の周辺の海岸部はすべて抑えられてるとすればかなり強固な防衛体制を築ける。


 戦争の必然だが、強固な敵と戦うより弱い敵に向かうはずだ。確かに中国の戦国時代の合従連合のようなものもある。だがそれはローマとゲルマンが協力関係を築ければだ。支配知識を極端に広げるつもりがないイギリスと拡大や暴走が土台にある2民族がどちらを選ぶか?は必然だと思う。


 拡大してもイタリア半島とイベリア半島を陸で切ってしまうような領土にすることはない。本来戦略上は断ち切るべきだ。だが敢えて残しておく。イギリスがあるためフランス全土を支配するような領域は良くないとみている。


 これは自国の都合で、後はローマの衰退を早めないためだ。それをするとゲルマン民族が強くなってしまう。自国の都合と言うのはイギリスより強大な大陸側の領域を得ると多分将来2つの国になってしまう。それは都合が悪いのだ。


 対抗策が必要ないわけじゃないが、それは日本が考える事じゃない。どのみち実践の中で考えるべきで、なおさら日本の中で考えるのは無理がある。


 次世代型メモリーとして磁気コアメモリを作ってみることにした。なんで半導体メモリーにいかない?となると、ローテクは一応やっておいたほうが良い。後これ工業化はする気がない。次の半導体メモリーのつなぎでいい。間違いなく水銀メモリーよりは現代のメモリーに近い使い勝手がある。


 そしてこれで間をつなぎながら、半導体メモリーに着手する。磁気テープはあくまで長期保存のための記憶装置で、メインメモリーは別個作らなくてはいけない。磁気テープとこれを同時進行でやればほぼ現代のコンピューターに近くなると思う。


 まずは真空管をトランジスタにし、すでにIC化は成功してるのでこれを機械的に作成して、CPUとメインメモリーをICチップにする予定だ。すべてが完了したらフロッピーの制作かな。そしてHDDだ。HDDの前にフロッピーだと思う。フロッピーとHDDって発想が似てると思う。


 半導体メモリーはICと深く関係する。IC化によってなんでもかんでも半導体の上にのせちゃうってしたからコンデンサも半導体上に作れるようになった。これを利用してコンデンサの蓄電機能をメモリの電荷の保存に利用したとなる。


 そのため何故磁気コアメモリを作るか?なら一気に半導体メモリーの機械的な政策によるIC化を進めたいから。


 真空管でも一応一時記憶なら可能。フリップフラップ回路って電荷を維持できるので、それによってメモリー機能にも使える。フリップフラップ回路なら半導体でもよく使うので、一応メモリーになるが、安価で大容量なのはコンデンサ記憶になる。


 それらのIC化が前者がSRAM、後者がDRAMになる。どっちにしろ機械による製造によってIC化して一気に作ってしまったほうが良い。


 ちなみに磁気コアメモリーはすぐに完成した。これ小型化しなけりゃ簡単にできる。ただまともに工業製品として使うには小型化が必須。でもそれをするぐらいならDRAM作るから。だってこれチップ化したものは配線とか顕微鏡とか使って作るらしいからな。


 実はメモリー真空管が出来た時それで作ろうと思ってた。だが電気系の皆と話してて、でかすぎるとなって私が代替案を出して結局史実通りになってしまった。半導体がまだ先になるのを知っていたのでローテクを作るつもりじゃなくて仕方なくだ。


 じゃCPUは?となるとあれは他に代替できなかったからになる。そのため小型化に半導体登場を待った形になる。それゆえ小規模な基本を押さえたもの以外、ENIACのような巨大計算機は作らせなかった背景がある。保守人員も膨大だし電力も少ないしな…。


 コンピューターのまともな運用に目途が立ってきた。史実でもENIACなど私から見てまともな運用じゃないものもちゃんと運用されてる。ただ私は労働力の軽減のため使いたいのだ。それがあいつに多大な労働力を投入するなんて本末転倒な事態にまともな運用ができるものじゃないとみてるんだ。


 そのためどう使いたいのか?を皆に知らしめる必要がある。多くの関係者はENIACしか見えてないんだ。


「今回集まってもらったのはコンピューターの未来を語りたい。多分私の考えは皆の中にない。私がある方向に向かってずっと進めてきたが、その先が皆は分かってないと思う。ただ皆それじゃやみくもにやってきたのか?ならそれは違う。皆の考える未来も間違ってない」


「どういう事ですか?」


「コンピューターの未来はここから大きく2つに分岐する。君たちの想定する未来はその1つに過ぎない。皆は科学的な膨大な計算処理のためにコンピューターがあると思ってるだろ?」


「はい」


「私もそうやって使ってきたからね。でも私はそれ以外にももう1つ未来を見ている。それは膨大な計算処理用のものからダウングレードした簡易コンピューターによってシンプルな持ち運び可能な小型計算機みたいなコンピューターを多くの人に使ってもらいたいんだ」


 そう現代人ならすぐピンとくるパソコンである。


「小型計算機があるなら何するんですか?」


「文字数字などのあらゆる情報の保存とその数的な分析処理だな。後は特化させてこれは以前話したよね?現在器械的に対応して得る制御装置に使いたい。その一端は水槽の温度管理で見せたと思う。いずれは冷蔵庫の温度管理も電子制御にしていきたい」

「今までしてなかったのは真空管じゃね…、それじゃ既存の器械的制御のほうが小型化できるからね」

「わかりやすいのは商業とか帳簿の処理だろうね」


「ああわかりました。計算機で計算する前の情報と計算した後の情報ですね?」


「そうそう紙に残すけど、それで電子的に一体化させたほうが良いと思わない?」


「いいですね」


「前者をスーパーコンピューター、スパコン。後者をパーソナルコンピューター、パソコンと呼ぶ。超電子計算機、個人電子計算機。こんな感じかな」


「なんですかそれ?」


「じゃ聞くけどさ、なんで目って目って言うの?」


「うーん…」


「誰かが過去言い始めたからなんだよ。漢字って意味がちゃんとあるけど、日本語ってそうじゃないんだよね…。前も話したけど、過去誰かが使ってた言語を使ってると思って」


「失われた高度な技術を持った末裔でしたか?」


「まあ日本人がじゃないよ。宗像以外の人はあまりいい気がしない気がしないかもしれないけど、宗像一族がね。ただ君たちはその多大な恩恵を受けられてるのは感謝はしてほしいと思ってるんだよ。主従関係にない人たちもいるから恩着せがましいように思えるかもしれないけど」

「私は真剣に寒冷化に対して対処してきて、それなしだともっと多く死んでいたと思っている。救ってしまった後は被害がなかったから分からないんだけどね。君たちの中の何人かは一緒にその研究に携わっているから多分わかるんだけどね」

「ただし証拠はないからね。私は一族としてそう伝わってるとしか言えないから」


 私個人が、たかだか名前にこだわるため強引にパソコンって言葉定着させようとしてるな…。

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