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 鉄道の問題に領地がある。この問題は約解決しないとな。かなり宗像領以外も充実してきてるが、まだまだ工業化が進んだとは言えない。工業化がどんどん進んでるのは宗像領になる。領地のややこしさと他領の安全性の問題がある。明治は廃藩置県によって一気に領地が消えたので安全性もその責任においてやられた。


 全国を統括する警察や軍隊などが無いと厳しい。軍隊は統括してるが治安維持はまだまだ領地任せだ。軍隊は警察の補助であって、線路泥棒に出動することはほぼ無い。領地を無くして農地は農民に分け与えるまで後数年は欲しいな。社会の変革をボトムアップでやりたい。必要だから変える。


 力業でも可能だが、ボトムアップできるぐらい技術力の桁違いの高さがある。だから強力な軍隊があるがトップダウンでやりたくはない。元々ローマが片付いたら私は政治に関わるのは引退したいんだ。もし転生があってももう危機でないなら当主にはなりたくない。そうすると宗像の力が衰える可能性がある。


 そういった時恨みつらみを残しやすい方法は避けたい。天下布武とも違う。信長がどういう未来を描いていたか?分からないが、途中経過を見る限り徳川と全く変わらないと見てる。私は幕府嫌いなんだ。政治主導の軍事をコントロール下に置く政府にしたいので、武士の仕組みである幕府はダメだと思ってる。


 その点で私は軍事政権を作りたいわけじゃないので、宗像幕府を作るための天下布武なんてもうとうやる気がないんだ。そもそもそれをするには実質は違うが形式上軍事を国家に手放している。そのため中央集権に向けて動いてるのに、わざわざ後退するのか?となってしまう。


 傀儡と象徴が全く違うのは、私物化する家や独裁者が元の王を利用するから傀儡なのだ。象徴は全く違う。本人にとっては同じなので敢えて言ったが、公的視点にたつと全く違うものだ。


 後資源の問題があるな。海外の資源を輸入するものだが、加工貿易はまだ良い。資源をどう得る?ここで高い技術がいる。次にそれを輸送しなければならない。最後にそれを軍事的に保護しなければならない。今は一部日本がやってるが、いずれこれを相手国でやってもらうとする。最大の問題は、輸送や掘削の技術提供をどうするか?となる。


 意外と軍事は良い。その国に合わせたものなので、低レベルでも良いんだ。技術格差をつけたまま当面は進める。まあ本国、植民地、属国、同盟国。の順になってるので、本国も南北ブロックが広いし、植民地で十分に賄えるのだが、いずれは多角的と思うが中々困難だ。


 先走りも良いところだけど、まだ全然工業化が進んでないのに、一部で機械化分業システムが進んでいるため、その工場を使ってフォード方式をやる事にした。実験的モデルをどんどん先に進めてトップダウンで広げていく。こんな感じでやってる。これがやたらと進んだ工業化が出来てるのに、大規模となると疑問符が付く答えとなる。


 自領以外だと人力器械による工場がそれなりにある…。自領も広いのですべて機械化と分業化が進んでいるわけじゃない。ただ、電気村はものすごく発展してる。これは将来の首都京都を魔改造するって目的があったのでスムーズに進んでいる。後製鉄は釜石の鉄鉱石をその場で加工とか、石油プラントなどは海岸沿いにどうしても作られるから京都だけではない。


 プルトニウム生成よく考えたらウラン濃縮から原子炉による反応で生成するんだ。実験室で発見する程度なら技術的に簡単な電気を使った濃縮法で行ける。ただ原爆造る程なら大量の電気が必要でやめたが、じゃウラン濃縮どうするの?が片付いてないな。遠心分離だろうな。フッ素と反応させたウランを気化させてこいつを遠心分離して重さの違いで分ける。


 だが、これ難しいんだ。何故なら分離する外側なら濃度が濃くなるが、原子炉に必要な内側は濃度が濃くならない。工夫して集めないといけないんだよな。大体知ってるけど、細かい点はもうこれ現場の人間に考えさせた方が良いな。この注意点だけ話して、後はなんとかしてもらおう。この方法って別に科学的にとかじゃない。


 工夫なんだ。だから現場の技術者に工夫してもらうしかない。


 ただ、密度が低くていいため、それほど電力を消費しない。そのため電力方式もやるべきだろう。まずは原子炉を動かすための濃縮からだろう。ただ原子炉から電気は取り出した方が良いな。この電気を使って濃縮しても良い。やはり原子炉は必須だ。空母や潜水艦に必要なため作るべきだ。


 ただちょっと工夫しなくてはいけない。通常の原子炉は限界まで使用するが、そうすると問題だらけになる。まず生成されるプルトニウムが反応して量が減ってしまう。次に爆弾の反応を阻害する同位体240が生まれてしまう。239と240が生まれるが、見ればわかるが、たった1だ。


 これは質量分離が出来ない。そのため240が生まれないようにする。これはお茶に似てる。出がらし状態にする前に新しいウラン235の燃料棒に交換するんだ。


 プルトニウム計画を練り直した。手順としてはまず何よりもウラン濃縮をする。ただし電気による方法は使わない。ガス化による遠心分離になる。後は原子炉を作って、発電を主目的とする原子炉と原爆用プルトニウム生成を目的とした原子を作る。本当は面倒なので、発電を省略しようと思ったが、この電気を使って原爆用の高濃度ウランを作ったらどうか?と考えた。


 電気を目的とするから大変で、電気が副産物なら電気による濃縮法も悪くない。手順は多いほどいいが私の自説だ。それでも余れば他の用途に使えばいい。何より史実のアメリカは時間の制約によって急いだから問題が多くなっただけ、じわじわ貯めればいいのだ。複雑な計算のたまものである長崎型は一発勝負が怖い。


 だからこれなら実験可能だ。その間にたまった電気で広島型を創ればいい。これを一発勝負にすれば良い。何はともあれ遠心分離による濃縮が先決だ。丸投げ予定だったが、ちょっとアドバイスする事にした。本来ならもっと簡単な方法がある。例によってあまりの手間暇に装置の電力消費量がとんでもなくなってしまう。


 ほんのちょっとの濃縮を繰り返すからだ。割合を高める点でアルコールの蒸留に似た感じになる。濃縮したものをさらに同様の過程で濃縮していく。これを並列処理でやるため膨大な電力が消費されてしまう。方法だけ伝えて遠心分離が行き詰ったらやるように伝えておく。行き詰らないアドバイスをする。


 内側に集まる軽量ウランをさらに内側の軸に合わせて縦に対流を起こす。そのため縦の空気を動かすための穴を内側の軸付近にあけておく。ここから空気中のウラン235を回収していく。後これ長くすると回収濃度が増えるがその分回転が不安定になる。この辺りは並列処理で対応してるらしいのだが、その辺りは後で言った方が良いだろう。


 その前に単純に軸を長くするのは問題が生じる事だけ伝えれば良いと思う。コマの回転軸が長くなるのと似たようなものかと。後は本当に丸投げ、だってこれアメリカみたいに急いでないから。原爆無しでも良いんだよな。ただローマが最後の強敵になると思うから、敵がいないと打てない問題がある。そのため焦ってるだけ。


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