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 紙テープによるパンチングを読み取る制御プログラム作動装置が完成した。ほぼこれチューリングマシンだよな。史実では暗号解読に使用されたらしいが、様々な制御装置の研究がなされていて、微調整にプログラムを入れ替える制御装置は有効だとなって、開発された。ちっとも進まなかったくせに、目的ができるとあっという間にできるな。


 うーん、これもあるから技術と理論のどっちを優先するか?難しいんだ。まあ理論が分からなくても取りあえずやってみろはずっと言ってる。理論に縛られるなと。私が重視してるのは完成した技術に対してその原理をしっかり解明する努力を話してる。そもそも半導体のPNP接合の薄いN層を飛び越える理論っていい加減らしいんだよな…。


 現代ホールではなく光電効果で無いか?と新理論が提唱されていた。それと言うのも、とりあえず動いてしまって理屈は後って形で進んだものだからだ。とても重要な発見にちらほらこの手のがある。葉緑体の働きもまだ綺麗には解明されてない。ただそれでもホール理論で説明しようとしたのは悪い事じゃない。


 間違っててもいいんだ。原理を説明しようとする努力こそ科学の根幹で、実用的な目的をゴールとする技術の発展とは違うんだ。間違った理論は後から修正すればいいだけだし、それに捕らわれて技術発展を阻害するのだけ気を付ければ良い。この点はしつこく言い聞かせてる。後は磁気記録装置に変えていけば本格的に現代のノイマン型のコンピューターになっていくかな。


 科学と言うよりは技術部門と言う感じがあるコピー機についてどうするか?考えていた。いい加減電気は現場に任せたいというのがある。きりがない。だが同時にコピー機って中々画期的でかつ社会全体に影響を及ぼす。この手のは技術発展の中で発明が遅れていた場合テコ入れした方が良いかなと思いなおしてる。


 ただデジカメってどうかな?と思う。映像を電子情報に変えるってポイントさえしっかりしていればいずれ発明されると思う。その点かなりまって良いかなと思う。ただ携帯電話登場までにはデジタルカメラって発明されてほしいものだ。


 まずは単純なワット式かな。これ問題が多い。だってこれいずれはインクが薄くなる。コピーが無限にできないというか無限は良い。問題はあまりにコピー回数が少ない。インクをそのまま圧力をかけて移すだけだからな。後圧力をかけるので原稿が痛む、他にも転写側を薄紙に制約されるなどなど。


 ただローテクの開発を重視してるためまずこの方式をやってもらう。


 現代につながる技術もさわりだけ触れておこう。ただこれは長期でやってほしい。まずは印刷物が増えないと意味が無い。大量の文章があってコピー機の存在に価値が出てくる。社会の仕組みと強く関連する。だからゆっくりでいいんだ。原爆みたいだな。1つは写真みたいなものになる。


 ただこれは用紙が高くなる。このタイプは主流にはならない。私は昔設計図などで見た事がある。特殊な青い用紙があったなと覚えてる。今も設計などの専門分野で使われているらしい。コンビニやオフィスなどそれ以外のコピー機が溢れてしまって青い用紙のコピー機がとても希少になってしまったのであまり見た覚えが無かった。まあ前世の事だが。


 主流となる方式はPPC複写機と呼ばれるもので、これかなり難解、だが普通の紙がコピー用紙になるためとても便利。何度もコピーできる点でも今まで作られたどのコピー機に対してもメリットしかない。ただとても難解なため今すぐはとてもじゃないが作れない。PPCとは要するに普通の紙で良いですよって意味だ。それが特徴ともいえる。


 原理はまずは光を当てて濃淡の光情報を読み取る。電気信号に半導体を使って光を変換していく。後は帯電を利用して電荷に付着する色素系の物質を振りかけて、圧力と熱で溶かして、最後にこれを過剰部分を掃除して完了だ。これらの理論はすでに知識として個々は確立されてる。そのためこれは科学じゃなくて技術よりだと私は見てるんだ。


 ただこれは科学知識をふんだんに使った技術と言える。まさにこれこそが科学の応用と言えるものだ。


 将来的にはデジタル化かな。そもそも印刷情報を読み取ってしまえば、スキャナーと印刷でできてしまうんだ。まあそれはおいおい話していけば良いか。


 再開した天文学のデータがそろってきたので、様々な分野の知見を統括して、惑星恒星衛星など様々な事を伝える事にする。


「今回皆に集まってもらったのは、以前から触れてると思うけど、核融合や核分裂こういった現象は星々と無関係じゃない。太陽は分かりやすい水素の核融合による光の放出になる」


「でも水素だけにしては光線が変ですよね?」


「うんそうだね、原子の遷移によってに特有の光があるのはもう研究されてるよね。そこから太陽光について水素だけではおかしいのは私も分かる。水素を原料として、ヘリウムが作られるとする。次にそのヘリウムからどんどん鉄まで核融合で作られていく。これが水素の核融合って雑に話してしまった理由になる」


「鉄以上は作られないのですか?」


「これは太陽のようなものは無理だけど核融合を実験で反応させて確かめるしかないね。多分無理だと思う。太陽の核融合の仕組みだとエネルギーが足りない。じゃ何故それ以上の原子番号の物質は存在するのか?それは現代の錬金術になるけど、恒星は最終的に核融合を終了してしまい重力に押しつぶされていく」

「それによって最終的に恒星は爆発する。このエネルギーが鉄以上の元素を作るんだ。これは予言ではない、すでに超新星爆発は報告されてる、ただ君たちがそれを何か?分かってないだけなんだ。さらにその先があるんだけど、それは今後の天文観察、研究で考えてくれたまえ」

「ただ、超新星爆発以外の可能性もある。それと言うのも、中性子による核融合から重い元素は作られる。ここから超新星爆発がその候補だったのだが、別の可能性も考えられ、まあ超新星爆発は無関係ではない、恒星の終わりは述べた、爆発の後に中心が重力によって中性子星として残る場合がある。2つの中性子星が合体して新元素が誕生すると言う考えもある」

「さて核分裂に移ろう。以前も話したけど、大陸移動説の根幹は、地球の中が液体になってるって点にある。これは熱によって岩石が溶けてる状態になる。そのエネルギーは太古のエネルギーが保存されてるだけじゃない。月はすでに冷えて中まで固まっている。その他のエネルギーこそが核分裂によるものだ」

「核分裂と太古の熱エネルギーは密接に絡み合ってる。物を冷やす時に追加で熱を加えると冷めにくいでしょ?あれと同じ現象が核分裂によって起きてる。地球は中心部分はまだ冷え切ってない」


「え、それは分かってないですよ?」


「そうだね、大陸移動説もまだ調査中だからね。ただ火山などの噴火は人間が切られて血や体液が出るのと似てるんだよ。冷えて固まるのがかさぶたみたいになってる。この内部の対流運動が大陸移動の原動力になってる。まあこの冷え切ってないのか?はまた調査してほしい。それより、地球の構造は2つの点から証明可能だ」

「1つは証明じゃない。単純に重いものが沈むので地球の内部は金属の比重が高いだろうとそして量が多いのは鉄なので鉄だと推察できる。次に証明だ、これは地震の時に出る波を使って、地球の裏側表側で測定するんだ。それによって内部の伝わり方から証明可能だ。まあ頑張ってくれ」


「惑星、恒星、衛星、衛星はあまり触れなかったけど、分かってきた科学的知見と私の意見を混ぜて構造を今回紹介した。これを踏まえて、空間を含めて星を包む空間をまとめて宇宙っての物を意識してほしい」。これからの天文学は大きく宇宙学ってものでとらえてほしい」


「そんなに重要ですか?」


「ああ例えばだ、この宇宙は静的なのか?動的なのか?これがかなり重要になってくる。しばらく待つつもりだが、発見が無ければ私からいずれ話すつもりだ」


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