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ヘリコプターが完成した。ただこれいろいろ問題がある。飛行機に比べて軍事用には高出力が要求される。それと言うのも運用に問題がある。飛行機に比べると圧倒的に地上に近い位置での戦闘が多くなる。そのため将来的には金属装甲が必須になる。現在弓が主体なので船など似たFPGで機体を作ってる。
そもそも現在軍用でもヘリの飛行部分のシャフトはFPGに近い素材だ。ただ本格的な運用となるとやはり小銃程度で穴をあけられたらたまらない。そのためいずれはとなるが、実は進化したFPGはかなり強固になる。そのため将来どうなるか?は分からない。まだFPGが素材しての発達が初期段階なので強装甲を期待してないだけだ。
すぐ完成した理由は出力が足りないのを知っててレシプロ機のエンジンをそのまま流用したからだ。機体以外何も開発してない。これで飛んでしまったので何も言えないわけだ。ただ弓が主体の間はこれ飛行機より使えるかもしれない。静止できるからだ。運用を安全第一に考えて使用すればかなり面白い働きが可能かもしれない。
実はまだからくりがある。このヘリコプターシャーシしかないむき出しなんだ。ただこのタイプ確か初期にはあったはずだ。ものすごく雑に言えば、前に向きにつけるプロペラを上につけただけとも言える。そのためプロペラ機が完成したところで飛躍的に開発が進んだんだ。仕組み自体は3つの飛行形態として語ったものなので原理自体は技術者が分かっていたので。
ちまちまプロトニウム作ろうと考えてるがてんで遅いよな。ただこれ、問題も多いんだよな。あれノイマンとかガンで死んでるんだよな。だってあの作る装置すごいぞ。ハチの巣みたいなウランの反応部屋からプルトニウムへの反応まで至ったものが蜜のように垂れ流されてくるのだ。これ放射能とかどうなってるの?って代物だ。
この部屋を少なくして規模の小さな施設で作る計画を立ててる。何年掛かる事か…。でもな安全面も酷いし、後施設を大きくするんだろう…。どんだけ大きな設備必要なのか。今が2次世界大戦のアメリカみたいな状況ならやるよ?原爆何それ?って時代でそんな金かけた設備造れないよ。今の計画はまるで実験室のプルトニウム生成装置みたいな規模だ。
やるとしてももう1つ部屋を増やしたそこまで大きくない施設を作るぐらいかな…。あくまでペースが遅すぎるとなったらだけど。アメリカは短期間で作る必要があったからなんだけど、こっちはのんびりやれるので。そもそも今の兵器でローマと多分戦えるから。反抗する気を無くしたいんだよな。
単純な和平は結ばないよ。ゲルマニアに協力するからね。だから相手が手を出しにくくする。でもこっちはゲルマニアを使ってローマを追い詰める。
DNA解析の初歩の初歩がスタートする。と言っても実際分析に使用したのはRNAだけど、ただこれ行き詰るの知ってる。PCR法が出来てから劇的に変わるのと、機械の自動読み取りとかも重要になってくる。だがまずは自動になるまえに解析をしないとな。方法自体は伝えてあったので後は実現が出来たという感じだ。まずはいろんなmRNAとかかな。
ああ、まだリボゾームとか見つけてないな。核が見つかったばかりだもんな。核の構造とかばかりやりすぎた…。細胞膜のナトリウムチャンネルとか、こういうの同時進行で進めないとな。だから電気ばかりかかりきりになるのが嫌だったんだ。並行でやった方が良いに決まってる。人的資源を有効に使えるからな。
アミノ酸の3つの塩基配列をまずはやるか。んでRNAの解析かな。細胞内に溢れてるRNAをか。ウイルスよりそっちが先だよな。
何故かスターリングエンジンを作ってる。皆も疑問になってる。何故今時こんなものを?まあこれ熱効率って点で、蒸気機関によるピストン運動の完成形なんだよな。内燃機関って大体燃料の爆発を利用してる。根本的に違う。だから燃料を選ぶんだよな。そこで高濃度アルコールを使った燃焼による蒸気機関の発展形ととらえている。
ようは蒸気機関をさらに進化させたって感じかな。まあこれじゃ皆納得しなかった。何故今更蒸気機関なのですか?ですよな。くーーー、皆徳丸様馬鹿にしてない?ちゃんと答えた。まあ理解できないだろうな。これがずっと言ってきた海外向けのローテクだ。石油をセットにした化学プラントが必要になるのと。
世界全体で石油の節約がしたい。この2つから内燃機関を世界広めるのを遅らせたいんだ。出力を多く必要とせずゆっくり進む船?こんな感じで使いたい。蒸気船は石炭を使うけど、もっと小出力の自然エネルギーを使いたいなと。熱効率の良い蒸気機関だからね。科学チームに研究させてるのは、主力を抑えた機械化の研究だな。
将来的に徹底した省エネ社会にしていきたいからね。中東無視って計画すら立ててる。というか今の世界都合が良いんだよ。こういう目標があっても、21世紀だともうどうにもならないから。なら未発達な時代に敢えて低出力自然エネルギーのような方向でどんどん発達させようかと。
じゃ何故スターリングエンジン無視したか?ああ飛行機造る計画してたからね…。出力が足りなさすぎる。んで当時あんまり蒸気機関と変わらんスターリングエンジン無視したんだよな。ここにきて中東計画を見直したことで、我が国の発展を諸外国の発展の差を利用しようかなと思い始めたと。
人力田植え機と言うのが、動力田植え機が作られる前の日本で使われていた。イマイチ進まないのでこれを提案し作ってもらった。これがあったから日本はすぐに機械化が進んだわけだ。じゃ何故やらなかったのか?田植え機だから…。前稲刈り機であるバインダはすぐに作ったから、海外で使い道が薄いというのがある。
だが前から意識してたが満州で使えるんじゃないか?って思いがあった。そのため機械式田植え機との間として満州で活用できる人力田植え期は意味があるんじゃないか?と考えて踏み切った。元々全国に一気に広げられるわけじゃないから。人力田植え機過渡期の機械として使えるかもしれない。
潜水艦が出来たが、魚雷を作ってなかった。これじゃ攻撃手段が無いじゃないか…。そこですぐに魚雷の開発に着手した。これ命中率など進行について改良が大量にある。だから初期の魚雷はとりあえず攻撃手段が必要だってだけにすぎない。絶え間ない改良が必要だと思う。
それでもこの初期型も十分難しいのでアドバイスを、これ姿勢制御にジャイロを使う。魚雷一個にジャイロまるまる?って、戦争ってそんなものだって感じだ。金食い虫なのだ。ただ魚雷って大きくて、潜水艦につむのでそんなわんさか載せられない。そのためまあ多少高価でも問題が無い。
んで魚雷のさらなる進化のために高価なセンサーを搭載した命中率を上げる研究を開始した。そこでまずVT信管からスタートする。ただこれちょっと意見があった。
「金属への電波の反射を利用するって事は敵がそういった機械を使った戦闘をするって事ですか?」
「まあ以前からずっと言ってるが、我が国の新型兵器と戦う兵器を開発しなくてはいけないと話している。すべての技術を秘匿するのは無理だ。それに我が国が独占すれば当然他国は不満がたまる。敵を作らないって意味でも徹底した情報の統制って考えは良くない。そのため将来は金属製の戦車や航空機と戦う事態を想定しなくてはいけない」
「VT信管の一歩として電波を発信し金属兵器の反射を感知する装置。この2つがポイントになる。1つの砲弾にこれだけの機構を備える必要がある。当然遠い将来だ。しかしだ、これで航空機を打ち落とせば、相手の使った兵器へのお金はもっと莫大なものになる。そのためこれそれほど高価なものじゃないんだ」
「将来的にはこういった経済的な観念が必要な兵器開発が重要になってくる。戦車に対する対戦車砲、戦艦に対する航空機、航空機に対するVT信管による対空砲。これらは圧倒的にお金のかかる兵器を安価な兵器で打ち倒すってのが重要になる。航空機は高いだろう?ただ戦艦に対しては安いのと、後は戦艦に撃ち落されるのはそれほど高くない」
「そのための対空砲の開発について話してるからなんとも言えないんだけどね」
質が良くないと有名なので避けていたが、満州の油田開発をしようかな。これ特殊な方法で重油の率が高いのだが、他の油も得られる。後中東の石油計画が大きく変わったためそのためできる限り近隣の油田を確保したい。流動接触分解という方法だが、これ触媒が特殊なんだよな。
ただこれ、ゼオライト、シリカ、粘土鉱物など日本に豊富にあるもので可能だ。問題は微調整がな。見ればわかるが粘土や砂に近いありふれたものになる。単品、混合などちょうど良いものを探さないといけない。これをまあ丸投げだな…。後温度はさすがに伝えておく。ただゼオライトは天然物は当然あるが、これ合成できる。その方向でこの研究とセットで進めてほしい。
これ他にもいろいろ使えるので合成によって安定して確保できればいいかな?と考えてだ。
いよいよ電子元鼻鏡によるウイルスの研究が始まる。その存在はすでに認められていたが、視覚的に確認されたのはこれが初めてである。これとRNA解析を組み合わせて飛躍的にウイルス学が発達する。ただまだPCR法を待たないと本格的な発展にならない。ウイルスもmRNAに比べると長大な情報量であるためスタート地点に立っただけだ。
ただすでにDNAが情報伝達物質じゃないのは確認済みである。何が違うの?と言うと一本鎖である。たったこれだけ?と言ってもヒストン構造がまるまるない事になる。すでにヒストンによる遺伝情報の伝達は私個人は知ってるためとても大きな違いだ。単純に言えば著しくシンプルだ。
ただmRNAは存在する。これはおそらく宿主に寄生するためだと思われる。私から見て並列分業システムだと感じてる。まあここまで研究者達は発見してない。始まったばかりなので任せるつもりだ。DNAウイルスもあるが、それは例外的なので知見が増えれば後から分かるだろう。そして第一の研究成果がRNAによる遺伝情報を伝える存在だという点だ。
これは電子顕微鏡前から研究されてるので同時に様々な事が分かったように見えただけだ。ただ生物とかなり違うという点で専門に学問が始まったという感じだ。今までは化学的操作でいるだろうと確認されてきたものが視覚的にそこにいるじゃないか?となったため化学物質としてのウイルスじゃなくて生物としてのウイルスに代わった感じだ。