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ICが完成した。えらく早いなとなるが、これは後に繋がるものじゃない。とりあえずできたってだけだ。概念を具現化しただけになる。後にプリント方式で作っていくようなICチップには繋がらない。まさに手動で無理やり作った。半導体を基盤ベースにする。これぐらいしか共通性が無い。特許で両者が争ったのも分かる。
すぐに以前も触れたが、後につながるICの方式の開発指示しておいた。じゃ何の意味があったんだ?なら並行したらこっちが先に作られると分かっていただけだ。大事なのはICがどういうものか?具現化することにある。これで未来につながる方式も開発が加速するだろう。そして常に話してるが、同じ目的を別の方法で行うのを模索しろと言ってる。
どちらが優秀なのか?私は未来を知ってるから分かってるが、開発者たちはそれを知らない。だから無駄だと思ってもやらせてるんだ。すでに多くのプロジェクトが私の手を離れている。最短距離でつっぱっしてきたが、今後はあまり効率的じゃない開発を重ねつ、合理的なより良い方法を見つけてほしい。
むしろ、今までがおかしかったんだ。これは科学者たちからも指摘されていた。私は何が効率的か始めから知ってるのではないか?という疑問だ。これを恵みの書でずっと胡麻化してるんだ。今の科学者たちが作った恵みの書との境界線が無くなってしまい。いずれはこれがうやむやになるのを考えてるんだ。
謎の探求者たちに恵みの書の謎だけは探るなって厳命してる。古い世代から新しい世代に代わったら多分知りたくても知る事は出来ないだろう。そして私も退場したら永遠に謎になるだけだ。私はミスリードとして宗像は滅亡した謎の国の子孫だという話を適当にばらまいてる。将来これへの探求がメインテーマになるだろう。答えなんて出るはずないが。
まあこれ科学用語として使う謎言語英語を誤魔化すのもある。これがまた難解な謎を残すだろう。イギリスの歴史を変えてしまったからおそらく英語は生まれない。ゲルマンの一方言として残るだろうが、それじゃ足りない。おそらくケルトなどのゲール語も混ざってると思うし、後のノルマン語も混ざってるだろう。
ただ私のゲルマン諸民族やイギリスへの支援が何か勘違いさせる可能性はある。これはローマや後の欧州を見張るための下地にするだけだ。決して同一先祖の民族を救済してるわけじゃない。遺伝学も発達すれば何の関係もないのが分かるとは思うが、文化的支配地域だった可能性もあるので分からないけど。どっちにしろ妄想だ…。
同時進行だったシリコンによる半導体も完成した。元々ゲルマニウムトラジスタは実用化もされててあまり困らなかったが、ゲルマニウムは今でも使われる。半導体は様々な周期表4の元素が使われる。そのため作っておいた方が良いのだ。一応熱に弱いって問題もある。だがこれは将来冷却技術や消費電力を抑えるようなものがどんどん出来たら緩和されるかもしれない。
ゲルマニウムは十分に優秀なのだが。ただアフリカでトヨタのランドクルーザーが人気だというのと似てるが、過酷な環境で壊れにくいというのは民生品としては重要なんだ。一般への電気機器の浸透を考えると将来的にはシリコンの半導体の普及が望ましい。世界初のICは確かゲルマニウムだったはず。
ただ民生品=家電へのIチップへの使用を考えるとやはりシリコンが良い。ICのために同時進行したが、実際はICのためじゃない。ICを家電に使用する未来を考えてなのでまだ間に合う必要はなかったのだが…。まだショックレー式が出来たばかりなのだ。主流となるのはノイス式だ。この完成の後に工業的実用化というハードルもある。
まあ最初は小型化と故障が少ない品質って考えて軍事目的でも良い。そもそもトランジスタそんな目的だったはず。それならコスト削減それほど重視しなくていいから。工業化という重いハードルを枷さなくていい。ただそれでもまだまだ時間が十分にある。
ひとまずこれで電気については完了かな。もちろんまだまだ。だが私があれこれ言うのはもう無いかと思う。他の分野もまだまだなのでそっちに手を貸さないといけない。電気に強く傾倒してやってきた。理由は大規模な設備がいらないからだ…。そのため他の分野は明治程度なのに対して電気だけ戦後まで行ってしまってる。
ただ戦後と言っても工業化がなされたのが戦後で大半は戦中戦後ぎりぎりの範囲のモノばかりだ。これから家電として大きく発展して戦後になる。実は高分子も戦後を突っ走ってる。これについては役に立つからだというのがある…。この点基礎研究をややおそろかにしてる。石油製品繊維など以外も薬がねこの部分大きく貢献するんだよな。
なんだかんだいって軍事と実用化を先走ってやってしまったな。ああでもやだな、加速器なんていつ作ろう…。原爆はまだいいよ。あれ見たら皆ビビるから。我が国は無敵だと自負できるだろうな。でもあれあんまり使うつもりないけどね…。不毛の大地にしてまでやる価値をちょっと感じないからな。
見せしめの意味がすごく大きいので、わざと人が少ない都市とかにするつもり。やろうと思えばローマに落とせるが、わざと落とさない。しかもそれを意図的に公表する。理由は、見せしめをしたのにそれについて、考えるための中枢部壊してどうするんだ?って話だ。ローマに勝つのに原爆なんて要らない。
私の狙いは、イギリスの背後にいる日本の恐ろしさを知る事と、原爆の規制ルールを作るための見せしめだ。ただこれ数百年後しか科学知識の提供緩和を考えてないけどね。仮想敵国のローマは最後だ。まず本土ブロック、次に2ブロック。次に植民地、そして属国、同盟国。そしてある程度対立関係が解消されたローマ。最後にインドとアラブはずっと無視かも。
段階的に考えると百年後辺りになるだろうなと。その間に日本はもっと進むし、かつ、自国で独自に発展できるようになったら一切教えない。留学ぐらいはある程度続けるかな。21世紀のように先進国である程度平均化するようなのはいつになるのかな。これは難しいな。科学って観点から言うと人を増やした方が良いに決まってる。
でもな、日本の優位を維持したままってのは難しいよな。アメリカが成長してきたら北ブロックのアメリカ地域を使ってアメリカと強固な関係にしてアメリカを日本以上に成長させようかな。1位でいる戦略って国力から無理だ。今の3ブロックそのまま維持はできない。自治制をかなり強めると思う。
意図的に次点に甘んじる戦略って実は良いのじゃないか?これは将来的な日本議会の議題にしよう。