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爆縮レンズ方式を検討することにした。桁の大きな計算機の開発によるため。アメリカは長崎にこれを投下したのだがトランジスタが開発されたのは戦後だ。どうやって計算したのか?かなり謎だ。まさかENIACを使ったのか?いや開発秘話とかこんな細かい事までしらない。高度な計算機が必要になるのだけは知っている。
実際その計算機が何であったのか?までは知らない。広島型で良いかな?と計画していたが、計算機が出来たのでまあ良いかと。アメリカは真空管の計算機でやったんだろうな…。私は時間的に余裕があるし、故障だらけだったのは知ってるので最初からやらないけどね。
問題はプルトニウムがいるんだけど、これ核反応で生じる。ただ、原子炉があると便利だが、無いんだよな。もちろん原子炉が無くても核反応はさせられる。じゃないと原子炉であたららしい元素が生まれたことになる。それはない。あくまで効率的に作るには原子炉が効果的だってだけだ。
核分裂エネルギーは使うつもりが無いんだよな…。核融合までもっていきたい。何故なら、どーせウランがなくなったらエネルギーは無くなるんだ。そりゃ先延ばしにすぎない。なら化石燃料の消費を抑えた方が早い。発達をコントロールできる立場にある。エネルギーの枯渇以外にも圧倒的に放射能漏れによる問題が起こりにくい。
ただ実現が困難すぎるのがな。太陽に似たものを創れって事だもんな。
プルトニウムの問題に同位体の違いがある。原子力発電所の反応後のプルトニウムは原爆用と別物の同位体になる。高度な技術力があれば作れるらしいが、まあそれは置いておいて。原爆用のプルトニウムを生成するための原子炉を作らないといけない。どのみち原発用のプルトニウムじゃ初めて作る原爆としては難易度が上がるためふさわしくない。
そのため原爆用の原子炉を作らないといけないだろうな。大量の汚染物質ができるのも難点だがいずれやるしかないんだろうな。濃縮ウランよりは絶対経済的にもお得だもんな。考えるだけでものすごい先の事のような気がしてくる。
よく考えたらプルトニウムを新元素として認識した事が無かった。ただちにウランの分裂後の反応後物質を調べてプルトニウムの存在を明らかにしないと。ってこれぐらいなら時間がたてばすぐ発見できる。私がわざわざ指示するのは、同位体の研究を同時にしてほしいからだ。原爆には特殊な同位体が必要になる。
もちろんより高度な技術なら特定の同位体じゃなくても原爆にすることは可能だ。だが、さらに原爆開発の難易度上げてどうするんだ?となる。最終的な問題は、これ何個も作ると汚染まみれの街が出来上がってしまうんだよな…。何個も作るのは後々考えよう。取りあえず重要なのは、特定の同位体を作る条件を調べて欲しいんだ。
それだけなら巨大設備なんて必要ないから。どうやら長崎型の原爆の道筋は見えた。だがそのおかげでこりゃ無理だと分かった。出来ないことはない。ただこれをやると多大な負担がかかる。今すぐ必要じゃない。しかもだ将来もこれ当面必要が無い。他国の科学が発展した時のための予防なのだ。
かなりの高い確率で原子の研究をしたら原発にたどり着く。そして科学は絶対に最終的には原子の研究にたどり着く。世界の根源的な構成要素であるためだ。そして、次の段階としてその国家の指導者が好戦的人物なら確実に原爆を作る。かつこの時代の倫理観道徳観からするとおそらくその開発と使用を止められない。
その時になって何故わが日本は対抗手段を何も持たなかったのだ?となる。今の時代の人間の核は駄目だって感覚は多分期待できない。それは科学の発展より確実に遅れる。だがそれを今やる必要があるか?なら全くない。情報統制で100年は余裕で科学的先進性を保てる。
社会的にもっと余裕が出来たら朝廷議会などを説得するつもりだ。今の状態では日本を停滞させるだけの無駄な投資だ。
戦略室で車掛かりの陣を研究してる。なんで今更だが、これ結構有効なんだ。もちろん日本軍には無意味だ。もう日本軍はそういった戦争の形態と全く違う。だが日本が支援する国家はどうだ?私はなるべく日本と差をつけておきたいので火縄銃しか技術提供、武器供与をしてない。
実は火縄銃は戦争を変えたように言われてるが、それは膨大な火縄銃とそれを運用する硝石を集められる経済力があった織田軍だけが特殊で、その他では数多くの火縄銃があったが、火縄銃で敵軍をすりつぶすようなほどは持ってなかった。実はこれ海外も似てる部分がある。とても効果的だが、兵士の全員が火縄銃を持っていたわけじゃない。
それゆえ、騎兵、槍兵、弓兵、歩兵。などを含めた5軍編成で考えた場合車掛かりの陣が最もそれなりの数の火縄銃を生かせる先鋒になる。今までやってなかったのか?ならできるわけないでしょとなる。だって特にこれが重要な黄巾党は日本軍が仕切ってるわけじゃないのだから。
戦法の検討と、後はそれの模擬的な訓練をして、海外の部隊に教えようと考えている。
方法は、歩兵による前線の固定。次に目印となる旗持ちが誘導して、鉄砲隊が銃撃を浴びせる。本隊に手痛い打撃をあたえたら弓兵による一斉掃射による穴を拡大する。そしてこの穴を閉じさせないように長槍による穴の維持。最後がトンネルのようになった道を防御の高い騎馬兵による大将への突撃となる。
意外とこれやり方じたいはシンプルなんだ。車掛かりは得体が知れないように言われてるが、あれは江戸時代に創作のように作った話らしい。確かに連携はすごいが、複雑な人の動きよりそれなりの数の鉄砲部隊を効果的に使う戦法なんだ。訓練では物に出来たので、海外に輸出となる。
通常軍事的なものはかなり慎重になるのだが、根本的な軍隊の運用思想が異なるので、これとても強力でも機械化部隊を基本とする日本軍としては困らないんだ。
3国志のトップのうち2つは殺した。ただ最後の劉備は引き込めないかな。以前からずっと考えてるが、説得に応じてくれるか?怪しい。河北や河南に多分いるはずなんだ。河北を制圧したら多分劉備を発見する可能性が高い。その時どうすればいいのか。やってはいけないのは安易に傀儡にすることを隠す事だ。
これだけは絶対に受け入れてもらわなければならない。ポイントは質の良い傀儡なんだ。今董卓が傀儡にしてる。董卓は私利私欲のため利用してる。新政府も皇帝を利用する。だが皇帝は国家人民のための歯車にすぎないと考えていて、これが多分理解されないだろうな。利用?当たり前だ。
董卓が問題なのは、国家人民のビジョンも無くてただ権力欲のために皇帝を利用してるからだ。すごく素晴らしいのだが、問題がある。これ儒教と相性が悪いんだよな。儒教って王に対して盲目的すぎる。あがめ奉るものじゃないんだよ。私は漢王朝は素晴らしい朝廷だったと思ってる。それは否定しない。
だがそれを何度も何度も繰り返すような制度はもういらない。中国は結局近代までずっと同じことを繰り返して。共産党もこの気がある。次の段階に進むべきなんだ。そして儒教最大の問題は、古代の周を理想郷としてる点だ。あれは中国が小さかった時代のシステムだ。それを今更蒸し返して踏襲しようなんて懐古趣味的悪政だとしか言いようがない。
それが多分理解できないからな。
ただ野心家の曹操や、地方政権の権力欲に凝り固まった孫家よりはましだけどさ。劉備は仮面をかぶってたか?なら多分無い。もちろんある程度自分を美化して演出してた。だがそれだけの人間に孔明が騙されるか?となる。ある程度劉備も野心家だっと考えてる。だが漢皇室が天下万民のために動くなら素直に従うんじゃないかな?と見てる。
孔明は裏表のない人物だとすぐわかるから。劉備はちょっと怪しいし、実際多少は演出的な言動が多かったと見てる。それでも根本的に詐欺師だったか?なら孔明の献身を考えると無いなと。ただ、儒教思想がある程度染まってるなと思う。野心家なら逆にそこが無いのだけどね。これはこれで厄介だ。
考えた結果、説得に失敗したら、支配地での統治を見せて、心変わりが無ければ放置することにした。間違いなく殺してしまった方が良い。ただ劉備だけには仲間になる可能性を感じる。将来的に漢皇室を取り込んださいに再度敵対していても勧誘を試みようと思う。彼が偽物であれ皇族の血を引いてると認められてるのは殺すには惜しい。
まとめて熊子に連絡しておいた。曹操など後悔してるのか?なら全くしてない。まず味方にならない有能な人間なんて邪魔なだけだ。治世の能臣と言われてるが、あれは過去の漢に限った事だ。新しく立ち上げる政府の能臣になるような男ではない。それに劉備の何倍も恐ろしい。曹操は劉備を高く評価していたが、所詮自分以外に見るべき人物ってだけにすぎない。
二人だけで見た場合曹操ほどの凄さを劉備から全く感じない。あれは新しき時代に力を発揮できるほどじゃない。考え方が古いんだ。じゃ説得無理じゃない?というとそこなんだよな。劉備が怖くない所が説得しにくい部分なんだ。
集積回路ICの開発に乗り出した。ただこれは基本的な概要だけ教えて後は丸投げだ。ただその前にすでに実現できてるが、蒸着技術のさらに発展したしようと印刷のような回路作成だろう。これら2つの前段階が必要となる。これによって回路の元になる土台と配線がなんとかなる。後は部品だ。
その肝がウェーハだ。これが画期的技術だったのでICは飛躍的に進化してLSIなどになっていく。現代も多分基本構造はシリコンウェーハだったはずだ。ただ今はゲルマニウムなので、すぐに指示を出して半導体のシリコン化の研究を開始した。ウェーハは画期的発明だと思う。基盤があってそこに部品があってって発想じゃない。
トランジスタに直接部品をつけちゃう。表面に絶縁体の酸化物の被膜を形成する。最初は部品数個で実現する。将来的に部品数を増やしていき。この印刷技術とそれに関わる微細加工の制度を上げていく。
ついでに今は必要はないが、クリーンルームもモデルとなる部屋を作っておく。これもより清潔にを目指してほしい。
もう1つ重要な事として、これらの技術は工業的には機械の機械で作成される。これは日本が得意としてる分野。機械ICを作る制作機械を創るって話。まあまずは工業的にじゃなくて、いろいろとちまちまと動くか?なども含めてかな。どのみち大量生産はできなくても作る装置はいるよな。
基本的な手順は話してあるので、後は、それを自動化するのと、手作業じゃ無理があるので、そのための微細な構造を作るものかな。印刷と言っても実際印刷に近い物や比喩的な部分もある。ウエハに定着させる微細部分なども作る機械がいる。まずは機械を作る装置を必要としないキルビー型の開発からスタートすることにする。
手作業に近い。集積の概念から作られていて、工業化を目的としたものよりアイデア優先だと思われる。ノイスのブレーナ型こそが現代のICの基礎になってる。これは機械を作る装置と相性が良い。キルビーからスタートするのは都合が良い。ゲルマニウムを使ったのも良い。ゲルマニウムでも酸化物なら多分絶縁体になるんだろうな。
ノイスは最初から配線をプリントパターンでやる工業化を考えたようなものだったためまずはキルビーのように配線をぐだぐだやれるやつで。
プルトニウムを使った爆縮レンズの計算ができるようになったが、問題はそのための爆発を計算する理論が必要になる。史実ではCJ理論、ZND理論などと言われたものである。これはさすがにCJ理論は熱力学や流体力学の専門家チームに任せた。ZND理論はどうすれば良いかな…。ここから発展できるのかな。
史実と違うのはこれ手動で計算したが、むふふ大きな桁を扱える小型計算機があるんだよなー。だから理論さえできれば…。計算機よりこれコンピューターがむく。もろシミュレーションの世界だから。3D空間での爆発のシミュレーションとかを創ればできそうな気がするが、そんなの開発夢のまた夢だ。
娯楽を増やさないとな思いつつサッカーボールを作っていた。当然本格的なものじゃない。サッカーボール自体は重要じゃなくて、爆縮レンズのために例を作っていた。実はこれ正解だが、これを計算で導けないといけない。こんな風に爆薬で囲んで中のプルトニウムを圧縮させて爆発されるってわけだ。
それに爆発速度が違う爆弾を組み合わせるのでどのみち計算は飛ばせない。