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 その後、ヒストンが発見された。というかそんな早く?でこれ名前を付けただけで、元々DNAがタンパク質との混合した構成であるのは分かっていた。名前も面倒なのでヒストンにした。日本語に適当な言葉が無いと元の言葉をどんどん使っていこう。まだ構造が完全には解明されてないが、ヒストン修飾による遺伝をを教えておいた。


 何故?と言われると、これ何百年も発見されなかったから多分無理だろと思ったから。とにかくセントラルドグマの絶対視をやめてほしいからだ。セントラルドグマはとても重要だ。生物の設計は基本この流れで行われる。それはそれでとても重要な流れだというのは知ってほしいんだ。だがそれが逆に他の遺伝システムの発見を遅らせてしまったのも確かなんだ。


 ヒストン修飾はあくまでイレギュラーなんだ。その辺のバランス感覚が身についてくれればと思う。例外のせいでセントラルドグマを否定する様な発想にはなってほしくない。まだ現代でも解明されてないが、私はこのヒストン修飾が例外だと思ってるのは、これ永遠に遺伝するのか?が疑問がある。


 簡単な反例として、肥満の遺伝で次の世代で飢えるような生活にさらされた場合、おそらく肥満による遺伝は行われないだろう。そうなるとこの遺伝1代限りじゃない?となる。ならセントラルドグマを覆すものと言うより、例外だなこれって判断した方が良い。実際のところまだこの遺伝がどういうものか?判別はされてないけど。


 ただ今回の発見詳しくは分かってない。なんとなく似たような構造のタンパク質があると分かっただけになる。何故これが遺伝的に働くか?でDNA鎖の締め付けの強度なんて多分今の段階で構造が分かってないので分からない。ヒストンっぽいものが発見されただけの段階。


 ただヒストンの大きな役割に、エピジェネックなどに関わる後天的なDNAの機能変化がある。遺伝とは関係ないだろう?と言うと生殖細胞ではリセットされるので確かにないのだが、そもそもそのリセットがヒストン修飾に関わってるのか?などまあこれは分からない。この時代の新しい科学者達に発見してほしいものだ。


 セントラルドグマの最後はmRNAを介したタンパク質の発現になる。そうなるともろCDの中に組み込まれる。言ってみればこれはヒストンのセントラルドグマに対する補助的な機能だと思う。例外的な別経路、補助。こんな感じでとらえてくれれば良いかと。まあCDの絶対視のデメリットを知ってるためこんな今の段階で必要のないことを皆に伝えてるのだが…。


 量子力学も進んで波への理解が深まったし、電子顕微鏡そろそろ出来ないかな?今回の発見構造の発見じゃない。化学的に排除したたんぱく質を今度は単離しただけなんだ。それをヒストンと名付けただけにすぎない。以前から分かっていた除去したたんぱく質が似た性質の物質だと特定しただけ。決してDNA構造から分かったわけじゃない。


 トランプなどテーブルゲームを多数つくる。囲碁などは中国のものが特に問題が無ければそのまま使用。将棋はこの時代にないのでトランプなどのように新たに作る。そしてこれらを京都で販売していく。この都市はとにかく特異な発展をさせる予定だ。画竜点睛を欠くだろうな。最終的に天皇が居住しないとな。それまでに本当に奇々怪々な都市になりそうだ。


 以前作った統計確率のチームの協力の元、政治にかかわるメンバーなど集めて国家で扱う統計局を作った。これによって大雑把な世論調査や予算についての計算を行っていく。今作ったのは大きな桁を扱う計算機の目途が立ってきたから。金かかるし必須じゃないので放置してきたが、これで現代的な国家全体のデータ処理を行うことができる。


 以前は救荒作物を使った料理をいろいろ紹介していた。不味くて食べられないってのを避けるためである。だがそういうのとは違う娯楽性の強い食事処を京都に作った。私の知る世界各国から集めた素材による奇抜な料理をふんだんに出す。ただこれだけだと高くつくので、なるべく安価に使用できるものを使った安価な新料理も豊富に提供していく。


 ラプラス変換に連なる周波数のフィルタについて話をしていた。ついでにフーリエ変換についても話してる。いつもの通り。だれやねんその二人は無視して…。あの有名なラプラスの魔の学者さんだ。


「ものすごく大雑把に言うと、時間を基にしたか?周波数を基にしたか?の関数について変換するのがフーリエ変換となる。んでこれによって何の意味があるの?で、まあいろいろ扱いやすく加工するって意味で便利だ、以外にはこれ時間関数だと見えなかったものが見えてくるようになる」


 そういって時間を軸にしたものを変換した周波数を基にしたのグラフを見せる。


「ああ突然変なピークが出てきましたね」


「うん、こうやってただのギザギザ図だったものから特徴的な図に変換される。後はそれをまあ技術者が何かしら利用したい特定物を利用すればいいかと思う。特に言いたいのは、電気回路って数学で求められるものがたんまりある。だから電気回路の発展には同時に数学の発展が必要となる。まあ科学って全般的にそうだね」

「たださ相対論や量子力学もそうだけど、波を扱う分野はさらに数学が発展しないと駄目ってが分かると思う。んで、電気は交流や電波がもろ波を扱うから二つの学問に似てくるんだと思う。特にフーリエ変換は以前も周波数の分解でも触れたと思うし、ラプラス変換はこれがもとに作られてて、電波を扱う上での土台みたいなものだから。自分たちでも発展させてほしい」

「以前砲術と共に発展した微分積分って話をしたと思う。それと同じで電磁波と共に発展する数学って事で私が教えたことにとどまらずに私に逆に教えるぐらい発展させてほしい。私も細かいところはあまり得意じゃないので、君らからの教えを期待してるから」


「さてラプラス変換だけど、これ何に使うか分かる?」


「いやちょっと分からないです」


「そうだね、何を求めてるか?分かると確かに分かるんだけど、いきなりじゃ分からんか。化学で濾過ってあるよね?特定の周波数だけを通す回路を作りたいんだよ。その時の計算に使う。将来的に電波の周波数はどんどん増える。今はあんまりそれ考えてない。だけど、いずれは特定の周波数に特定のデータを流すってのが増えてくると思う」

「そういった時により精度の高い電磁波の受信をするために必要になってくる」


「ああそりゃ便利ですね。特にラジオで便利になると思います」


「うんいろんな放送ができるからね。片方は朝廷の伝えるお堅い政務放送とかでさ、片方は音楽とか娯楽。こういうのを切り替える必要が将来出てくる。今は1つの放送で雑多に流してるけどね。そもそも送信内容自体金かかるから、今はその程度だけど、将来は、いろいろと増えてくる未来が見えてる」


 工業化に向けて規格統一の明文化をすることにした。以前からなんとなく工業部品の規格統一流行っていた。ただきちんと文章にして公表してなかった。そしてついでに科学においても単位の明文化とこれを職人たちにも公表する。ただこれはいずれ基本的なものはすべて教育にも組み込んでいくべきだろう。


 今更かと言うとちと違う。元々工業が科学をベースにされてるので共通じゃないとおかしい。問題は今後様々な地域に広がっていく事を基本とした土台作りになる。私は秦と言う国家は元の戦国時代がもとになっていると思ってる。小さな単位できちんと機能するものを作り上げて。それを帝国に応用しただけだと見てる。


 ただ時代を経るとあのシステムは使えないと思ってる。中国は大きすぎて皇帝制などと言う極端な中央集権に向かない。それでもあの時代には漢も含めてきわめて優秀なシステムが、戦国の1国の頃に完成させて全国的な規模に広がったと見てる。今はまだ小さな範囲でやってるが、最初は日本、次に海外領土、そして属国、最後に同盟国と広げていく。


 その最小単位でしっかりしたものを作っておくと後々楽になる。ただ工業規格は無理だろうな…。これはやりすぎると国ごとの競争が発展しなくなる。たかがねじ1つでも国単位で決めるなりして、後はそれを世界標準に合わせるか?は国家ごとの判断で良いかと。ねじぐらいは世界で統一されていたんじゃないか?とは思うが。


 だって海外製品のネジ穴日本のネジで使えたから。


 華北は中国北部全体をさし、今攻略してるのは河北になる。黄河から見て北にあたる地域。河南もある。すべてを支配したわけじゃないが、南北に長い河北地域を支配したそうだ。これは戦線の維持が問題にならないか?と思ったのだが、これを補うのが、後ろを満州国との同盟関係があるため全く軍隊をおかない。


 そのため意外と守りやすい。おそらく河北のまだ支配してない西の地域はこの事を知らないから戦力の見誤りをするだろう。ただこの後はまたじわじわになるそうだ。何より重要なのはこれで満州の軍勢を移動できる。いよいよ草原地域に圧力をかける時が来たと見ている。まあどうやるかは任せてはいるが。


 満州山脈西側の要塞設置計画を聞いているのでおそらくこれを充実させて、移動させた軍隊でじわじわと圧力をかけるのだろう。だが支配地域をまだ広げるわけにはいかない。要塞の数をちょっと増やす程度で連携を保つぐらいかな。それと言うのもこれは大量の機械化部隊が無いと不可能だ。土地をとっても遊牧はやる気が無い。


 支配ではなくて管理になる。遊牧民から刀狩りをいずれやる計画がある。そのまえに徹底的に大規模な機械化部隊と補助となる騎馬兵を使って敗北を分からせないといけない。まずは危なっかしい要塞を堅牢にすることだと思う。囲まれてしまうと補給など不安がある。それをさせないための複数の要塞による連携になる。


 満州だけの軍事力ではこれ以外やる事が無い。もちろん強固な要塞の連携が整うまでは日本軍はまた全軍撤退は無理だろう。


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