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92 要請対応

転位した街より西に二つの領を超えた先に在る異世界の都市

巻き込まれた者達の住居

「助けたいなら勝手に動けば良い。

異世界の国と交渉するなり彼等の衣食住を提供する分には止める権利は無い。

だが異世界の街で穏やかに暮らす我々を巻き込んでくれるな」

同調を求める来訪者達を門前で払い居間に戻った居住者の一人は否定的な見解を示した

「魔力の恩恵の保持進化発展の為に自然と脅威が残された土地を自由に駆け回れる程の力は所持して無いからな。

元居た世界が同じだけの者達の為に行動する心算は無い」

「異世界の街に辿り着いて魔法を使える様に成ったからって気が大きく成ってるのかもな。

其の力は異世界の人々が日常的に使用出来てる力で多くの野生の生物達も行使してくる力だ。

巻き込まれた者達に与えられた特別な恩恵では無い。

近くに多く生息している対四足魔獣逃走訓練で一度も逃げ切った事が無いのだから止めた方が良い」

「全員を受け入れる場所が無い以上転位した街で警戒保護を受けながら移住抽選に当選するのを待つ方が御互いの為だ」

「時間が掛かるでしょうけど護衛も付いて安全に移動出来ますからね」

「救済措置の公布は大々的に行われた筈だ。

何故今更力量不足を認識出来る環境に居て尚救助に向かおうとしている?」

「比較的安全な場所に居る罪悪感か?

……此処に罪人や違法な物を秘密裏に移動させ匿う心算では無いよな?

保護してくれた異世界の国に敵対する様な真似は止めてくれよ」

「今更動く動機としては充分だな」

「追放処分を受けている人間は街に入れないし抽選への参加資格は無いからな」

「大陸が違いますが同じ連盟加盟国間で運用が開始された飛行船の登場に影響されたんですかね」

「飛行船が巻き込まれた者達を運ぶ何て発表有ったか?」

「無いが、事情を知らなければ転位に巻き込まれた者の一人として家族か友人かは知らないが近しい人間を新天地に運んでくれると思っているのではないか?」

「転位した街に幽閉、軟禁出来ているのに態々運んだりするか?」

「まぁ、国の方が適切に対応してくれる事でしょう」

食事会の時間迄各自三者三様に過ごした

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