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86 救援救助

異世界の街

抽選にて当選した転位した者達に用意された家の中の一軒

玄関前に複数人の来訪者達が訪ねていた

「魔力は人間にのみ恩恵を与える訳では無い。

即ち人類の絶対的な優位や勝利を約束した力では無いと云う事だ。

同じ地域、近い場所に転位した他人を救う等と云う慢心から来る理想を押し付けて来るな」

救助活動を求めた来訪者達に対応する一人が告げた

「助けたいなら国を動かすか戦える冒険者や傭兵を護衛として雇うべきだな。

横着してなのか、同情でも引けるとでも思ってたのかは知らないが、我々は救助には向かわない」

続けられた言葉に見捨てるのかと抗議が飛んだ

「見捨てる?

同じく巻き込まれただけの民間人に命懸けで他人を助ける義務が在るとでも?」

「救助に向かったとして俺達の事は誰が助けるんだ?

魔法を使えるんだから自力で解決しろって?

敵の生息地で同じ力……いや、向こうの方が長く魔法を有しているのに?

笑えない冗談だな。

御前等の都合の為に動く心算は無い」

街の人々の為だと複数人が騒いだ

「御前等に乗せられて犠牲に何ぞ成って堪るか。

向かっても二次災害が起こるだけだ。

其れ程救いたいなら自力で助けろ。

自分達は安全な場所で指図するだけで他人を危険地帯に向かわせようするな」

各々が自己弁護を始めた

「魔法を使えない?

異世界の街に居るんだ得る方法は幾らでも在る。

大して強力な魔法が無くても魔法が在れば救えるから街に向かえってのが御前等の言い分だし適当に手にして救いに向かうと良い。

思惑通り利用出来ず残念だったな」

一人の弁明を聞き逃さなかった者が言い扉は閉められた

再度の来訪は無く街中で訪れた者達と会う事は無く日々は過ぎた

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