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83 継承制限

異世界の街

転位した者達が提供された中の一軒 居間

「世襲身分制は在るが力量が不足していた場合は継承を許されないらしい。

少なくとも無能が政治的権限を握る事は無いだけ真面な国だと云える」

滞在する国家の歴史体制法律等を端末にて調べていた転位した者達の中の一人は言った

「能力を示せば意欲と愛国心在る庶民が台頭する事も可能な様ですからね」

「だが肝心な力量不足を判定する方法は非公開だ。

我が子、孫可愛さに次世代の評価を捻じ曲げない保障は無い」

「いや、議会政治家は解らないが土地を治める貴族、王族の即位に問題が在る場合三大組織は影響の及ぶ範囲の土地から撤収する約定が在る。

土地から離れていないなら公表が無い審査でも問題無いだろう」

「三大組織に所属する者とて欲に眼が眩む事は有ろう」

「人が審査してると思ってるのか?

緻密な魔術、自律型無人機、仮想現実空間さえ存在する世界で実績や行動が数値化されず地域毎試験官の匙加減で差が生まれる制度を採用していると?」

「……案外仙人的な存在が審査官を務めてそうでは有る」

「三大組織の審査は各組織の存続に関わる思想とかで統治能力とかは各国独自の判断なのでは?

簡単に捨てられない様に王族や貴族が後継の審査を依頼している可能性とかは有りそうですけど」

「まぁ、組織の方が一国の事情に構うかは不明だが世界を主動する組織と敵対する様な事態は避けたいだろうからな」

「敵対した場合端末の機能が著しく制限を受け魔物、魔法災害の対処を担う魔術師、冒険者の派遣が停止し各国が敬遠する土地に成る。

留まる選択をする者は少ないだろう」

「世界の危機を幾度となく救い護って来た組織と敵対した地に留まる選択を取る者は少ないでしょうね。

見放された大陸の悲惨な国々の末路と現状を知る人々は国に付かず周囲に逃げる事でしょう」

「先例に倣わない為に作られた制度が機能してるなら大丈夫だろう」

「肝心な方法は公開されていない」

「判断基準は非公開で当然だろう。

当事者に漏れ事前に対策を取られたら意味が薄れるのだから。

無関係な他国の人間にも何れ当事者に成る可能性の在る国民にも教える理由が無い」

「基準を知ろうが関与出来ないのだから三大組織より撤退が公布されない内は普通に異世界を愉しむと良い。

公布後移動する時間が在るかは不明だけどな」

周囲の者達も自らの端末の操作を始め世界情勢、特産物、観光名所等にも調べは及んだ


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