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52  街行末議論


異世界への転位

説明など無く

特別な能力を得た形跡も無い

無事生きて異世界に来れた事が奇跡の力に依る恩恵なのかも知れない

何故か居る他の転位者達

何故か在る元の世界の街

魔法在る世界とは云え

住まう人々は十全に魔力を扱える訳では無く

魔力量に地域差も在る

街全体が魔法世界の大きな自然現象に巻き込まれた可能性が高く

転位した場所が王城や教会祭壇等でなく大自然の中であり

人単体、少数ではなく街と云う大規模だった事から

人為的に異世界の人物に因り召喚された可能性は低いだろう

少なくとも周辺の国々に可能な芸当ではない

街に現れた現在街の有識者達と対話する自称魔法を使える様に成り異世界を旅している他の場所の転位者はそう言ったらしい


議論の場とし利用された会議室

自称魔法使いの姿は無く

街の者達のみが残されていた

是迄の調査範囲を凌駕する齎された情報

転位した大陸の国々の方針

他の転位者

別の大陸の様子

争いの絶えぬ場所

自然に護られ他を寄せ付けぬ場所

開拓最中の土地

地球先進国の呼称さえ烏滸がましく映る栄耀栄華

各所の物語

言葉だけならば否定は容易かった

机の上に残る御丁寧に転位した街の位置に印の書き込まれた大陸の地図

数々の未知の生物達の写真

異世界の街、住民の達の写真

何より目前で披露された魔法が来訪者の言葉を虚偽と否定する事を躊躇わせ失望を大きくさせる

周囲の国々が治めるには脅威が大きく何処の国にも属さない空白地帯

召喚した責任が在る訳でも無く一方的な排除の意志も示していないから国に属さない組織が保護に動くとしても順位は低い

水が在り灼熱でも極寒の地でも無い

過ぎた支援の末路からの反省も在ると云う

救助が来ないと云う予想

予想に不服を唱える者達が示した提案

近い異世界の街への移動の護衛

受け入れ交渉は街の人間が危害を加えない保証が無く首謀者と写るとして拒否された

喚き騒ぐ者達が現れようと姿勢は変わらず

他の転移者への救助要請も又同様の理由で拒否される

信用を得ようと出された提案も全て拒否し旅人は新たな街を目指し去った


残された街の人々は地図を広げ議論を交わす



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