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51  敵対通報


異世界の街

ある組織が管理し転位者達が利用する邸宅の一室


「組織の活動理念は異世界で穏やかな生活を送る為の相互支援である。

異なる主義主張を持つ者達の行動を妨害する事では無い。

異世界の秩序を乱す様な愚かしい行動に巻き込んでくれるな。

今の発言は教会を始め関りの在る人々に報告させて貰う」

来訪者の言葉を受け組織の一員が告げる

「犯罪予告に等しいからな。

内乱罪、外患罪とかが適応されるかも知れない。

同類に見られない為にも知った以上報告して然るべきだろう」

「転位魔法に国が関与しない筈が無いからな。

其れの妨害は確実に法に触れる」

「今から報告に行くか?

街の警備隊や軍なら簡単に対処すると思うが早くに報告して俺達の潔白を主張したい」

「異世界人の動向は監視されているだろうから大丈夫だとは思うが報告には向かうべきだな」

「教会か?守衛の方が良いか?」

「両方向かえば良い。

先ずは近い教会だな」

「俺達で教会に向かう。

二人は軍に報告してくれ」


来訪者達の主張に耳を貸さず四名が部屋を離れた


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