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42 対応人其々
異世界の町
転位者達の避難区域
天幕の一つ
「地球に戻る価値は無い、か……」
「まぁ、価値観は人其々だ」
「此処は魔法が在る世界だしな。
転位方法を探し回るより大人しく異世界の街に順応した方が魔法装備を揃えられるし安全なのも確かだ」
「異世界の魔法の専門家達より先行開発なんて出来ないだろうしな」
「此処より発展してる地域に移動しても転位可能な確証も無い」
「戻れないと想定して行動しているのだろう。
我々を保護してくれた国、組織に地球に戻せ等と要求している奴等より余程近くに居て欲しかった存在だ」
「全くだ。
他の場所の情報を得れるってのは有り難いけどな。
奴等が問題を起こした際転位者って一括りにされて追放なんてされたら最悪だ」
「幸い教会や街の人達に顔と名前は認識して貰えてきてるので個人、当事者のみを処罰してくれると信じましょう」
「移動出来る迄極力仲間に見られる行動は取らない様にする位だな」
「今の様に距離を置き街の人達と話したり探索してれば充分だろう」
夕食の香りが漂い始め其々は解散した




