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34  商会渡航前一幕


異世界の栄える街

転位者の創設した商会 支店


「魔法の在る世界の大会ですか。

的を壊すとか目的地迄の秒数を競うとかでも魔法使うなら怪我人が続出しそうですね」

来訪した異世界を堪能する転位者の一人は抱いた印象を述べた

「魔法有りの格闘戦は怪我じゃ済まないだろうな」

「其の辺も魔法が解決してくれてるだろ。

防御用の魔法だって在る筈だ」

「皆さんが見に行くのは何の競技大会なんです?」

「周辺地域で複数の競技種目の大会が共同開催されていて全ての試合対戦を見れる特別観覧券を取れてるらしい」

「ほぉ」

「其の中で御薦めの競技とかって聞いてたりします?」

「花形は魔法に依る戦闘競技でしょう」

「戦闘競技全般だろうな」

「戦闘ですか……中々に危険で派手そうですね」

「戦闘競技は全て生成される特殊な空間内で行われるらしい。

安全対策に問題は無いだろう。

場所の広さ季節天候地形人数やら勝利条件等色々と細かい部分は各大会毎で違うそうだ。

今回は長年使用されている伝統の快晴決闘場が使用されると公表されている。

勿論空間内では現実で使える全ての魔法の使用が許可されている」

「えぇ、危険は全体の中でも低い方だと思いますよ。

何せ、覚悟有る者達が早々に斃れぬ様に外より安全に戦闘経験を積ませられ街中でも高威力高難度の魔法、技術を修得出来る様にと現在賢者と呼ばれる様な当時の名立たる魔導士達が集結し叡智を結集して創造された魔道具を、世界を利用するのですから」

「創造された世界………

別世界に転位する魔法道具って事ですか!?

それって地球に!!…」

「いえ、魔法道具の構築した世界に対象が転位するのです。

地球には向かえません。

電脳空間、仮想現実世界と言い表す方が正しいでしょう」

「…肉体も転位はするのでしょう?

身体は其の場に放置されるんですか?」

「見ない事には不明だが何もなく放置される事はないんじゃないか?」

「精神だけ転位するのだとしても転位には変わりない。

解析して応用出来れば地球へ帰還する事が可能なはずだ」

「簡単に解析出来て転位が可能に成るのなら今日日世界に転位の魔法道具が溢れてますよ」

「溢れてないのは魔法道具の解析が出来てないからか敵国や野盗等の奇襲を恐れて隠されてるからか」

「異世界に来てる時点で転位は在りますからね」


大会の話題が続いた

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