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28  異世界兵装遍歴一端


帝国 帝都


転位した者達の集う邸宅

食事会

「獣人連合と人族の国々との間に何やら不穏な空気が漂っているらしいが転位者達は関与してると思うか?」

「転位してる街が在るなら、或いは人が移動して辿り着いてるなら影響は及ぼしてるかもな」

「獣耳ちゃん達を護るとの発言は見たので獣人連合の方に転位者が居る可能性は高いです。

ですが、転位以前から差別政策の所為で関係は悪化していたと教会で聞いた記憶が有ります」

「地球人が敵として居る事を想定して図書館や書店から兵法書、軍事関連書籍を翻訳して渡す趣旨の書き込みは見たな」

「銃弾爆弾が実戦で初使用される戦争に成るかもな」

「初?魔法の在る世界だからって科学が発展してないとでも?」

「ま、まさか……!」

「そりゃ魔力の温存を目的としたり魔力感知に長けた生物対策として魔力を使用しない遠距離用兵器だって開発してるさ。

投石、弓を始め大砲やら銃型の物理遠距離武器が研究されてないとでも?」

「だが帝国内で銃は見た事ないぞ?」

「色々と研究開発された結果魔法に新たな術式が加わったからな。

帝国は温存が必要な程魔力が無い環境では無いし術式が加わり戦えてるなら態々実弾は持たないだろ?

銃は現在の街の一般衛兵の平時基本装備には無い」

「銃火器が元々在って地球人の影響が無いとして、何方が優勢だと思う?」

「さぁな。

御互いの国力を知らんし遥か遠方だからな。

通信使って現地に転位した奴等を探るか帝国内の国際情勢に詳しい奴に訊いてくれ」

「店長さんに訊いてみるか」

「あっ、持って来た期限切れの近い菓子類も出してしまうか」

一人は席を離れた


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