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21  特徴在る街


転位した一つの街

住宅街

「いやぁ、近代の戦争では全く役に立たない旧時代の軍事拠点が今では頼もしく感じますなぁ」

談笑し歩く最中

一人が地域の観光名所であった城を眺め言った

「錯覚、思い込みですよ。

今日迄生物襲撃の撃退にあの城が機能した事は一度も無いです」

一団の歩みは止まる事無く一人が指摘する

「城迄攻められた時点で街は半壊してるだろうからな」

「今後も機能しないでしょうし機能させたくないですね」

「機能することなんてないだろ」

「襲来の報告は城以上に高い建物から来ますからね。

全方角の高層建築物が倒壊した場合のみ機能はしますか。

只、泣き噦る幼い子供達に精神的な安定は与えたので其れだけでも充分な価値は在ったでしょう」

「転位した街の中心部と云う立地的要因も大きい気はしますが、存在が安心感を与えたのは事実ですからね」

「実際に安全を届けてるのは前線で戦っている人々だがな」

「年端の行かぬ子等に理解させ感謝を強いるのか?」

「子供の成長と周囲の教育者に任せるさ。

態々そんな事の為に城に向かってる訳じゃねぇよ」

「戦ってない人間が言える事でも無いですしね」

「戦っている人間も子供達にそんな事を望んでる訳もない」

「子供に感謝を強いる暇が在るなら作業を手伝えと叱咤されるだろうな」

「頼まれずとも外縁作業は率先して手伝ってる方ですけどね」

「今回の配達も手伝わなければ頼まれてないしな」

集団は書簡と少々の荷物を持ち城へと向かう


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