表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/121

10  学園結界


転位した街の一つ

西部に建つ広大な敷地面積を有する学校法人

昨年改築工事が施され比較的綺麗な外観の学園校舎本館三階 教室

「正門前方向の街近くの草原に六角獣が出現してるそうですよ」

齎された情報に依り教室の視線が窓に注がれた

「本当だ」

一人が双眼鏡で確認した

「街に来ない事を祈るしかない」

双眼鏡を受け取り草原を駆け回る生物を視認した一人は言った

「然し街の傍に居るのに気付かなかったな」

「外部の音を常時展開してる結界が消してるらしいですからね。

雄叫び等聞こえませんので見ないと気付けないのは当然です」

「接敵に気付けませんが接敵を赦さない結界は頼もしい限りです」

「街全体を覆って欲しかったですけれどね」

「いえ、覆われては学園と同じ問題に直面します」

「結界が出来て二日目ですが今の状況だと飢餓一直線ですからね」

「元々結界は妖精さん達の棲む学園の庭園のみが範囲だったらしいですよ。

学園全体が護られたのは異例らしいです。

飢餓に関しては人に分かる形で対応したとの事です」

「へぇー」


『………………ん?』


「妖精?」

「待って、それ誰が言ってたの?」

「妖精達?」

「その妖精さんと話したって事?」

「学園の妖精さん達はまだ残念ながら話せないそうです」

「それは誰が言ったの?」

「真夜中に庭園の傍に居た自称魔法使いさんです。

顔を覆う外套を羽織り如何にもな長い杖を持っていた恐らく男性の方です。

知り合いの妖精さんの家族に様子を見て欲しいと頼まれたそうですよ。

夜遅くに何をしているのか尋ねたら答えて貰いました。

其処から少し御話をしてその時教えて頂いた情報です」

「日本語で?」

「はい。

同じ様に巻き込まれた方らしいです」

「で、自称魔法使いに結界の外に出る方法を訊いたのか?」

「はい、既に人に分かる形で対応したと言われました」


結界内外の境界に扉が設置され内部に居た者達の往来が可能と成っていた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ