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107 同等境遇交流
異世界の都市
住宅一室
各地に居る転位した者達が通信にて参加する会議に参加する家主
「過去最大の参加人数が居ても転位に関する新情報は無しか」
「特殊な環境に身を置く参加者は増えてませんからね。
増加した全員転位が確認されている大陸、保護移送された都市に留まる我々と似た様な状況に居る方々です。
閲覧制限の在る情報は見れないので誰しもが閲覧可能な公表が無い限り転位に関する情報は増えませんよ」
「特殊な環境に辿り着いた者達も保護情報の漏洩はしないだろう」
「楽しく過ごしてるなら追い出されたり幽閉されたりする可能性の有る行動は取らないよな」
「簡単に国外に情報が広まらない仕組みも出来てるだろうし取れないだろう」
「特殊な環境の方が管理は厳しいよな」
「組織や国の新情報公表を待つしかない」
「転位装置が完成し使えるなら大々的に報じられる筈だ。
端末が在るなら通知も来るだろう。
我々の様な状況に居るなら個人でも見逃す事は無い」
「移動の手続きも在るだろうし数日見逃しても支障は無いだろうけどな」
「未だ完成に掛かる年月も不明ですけどね」
転位に関する情報は無く閉会時間を迎えた