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104 異世界制度遵守

転位した街の在る大陸

街より移送された巻き込まれた者達の大多数が過ごす異世界の街

建ち並ぶ同型の住宅

「人や物の輸送に関する規定が在る以上飛行船を持つ商会が来ないのは仕方ない。

異世界だからと好き勝手に行動し強大な国や組織と敵対するより適切な判断だ」

「飛行船の世界利用は進んでいると聞く。

許可を得た暁には各地に居る巻き込まれた者達の移動にも協力してくれていると尚有り難い」

寛ぐ者が願望を交え言った

「帰還方法が表に出ない限り対応に変更は無いだろう」

「受け入れを表明している国は在りますが他国が既に保護した者達を運ぶ理由は無いですからね。

飛行船が普及しようと強力な土地への移動には個人が条件を満たす必要が有りますし」

「例外的移動許可が否定されている現状が継続するなら彼等は敵対を選ばないだろうからな」

「我々の世界を調査した国の中には連盟の国家基準を満たしてないとして転位術式が完成しても交流は持たないと宣言している国も在る。

世界を護る為の仕組みで此方の世界の事を考えず行動する可能性の有る他の世界の者達を例外として扱う筈も無い」

「連絡が取れる者達は知っている筈なのだがな」

「煩わしいなら連絡を断てば良い」

「いや転位した街で起きた問題の所為だろう。

飛行船を羨むのは仕方ない」

飛行船を話題に上げた者は端末の操作に戻った

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