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101 首謀者拘束計画

転位した街

自宅が転位していない者達の集まり過ごす避難所

「街の失踪事件を主導する者の拘束なんて無理だろ」

「彼、或いは彼等は魔法を習得してる訳だからな。

簡単に拘束される様な者達ではない」

「捕まる様な魔法しか使えない状況なら行動は起こしてないだろうしな。

抑々失踪が本人の意思での移動なら彼等を拘束する正当な理由も無い」

「犯行時に発見出来たなら住居への不法侵入疑惑、危険物の所持とかですかねぇ」

雑談として語られた各避難所の代表者が集う会議で上げられた議題の一つに部屋に座る者達は反応を示した

「誰も誰の許可も得ず周辺の野生動物達への対抗手段として刃物を隠さず所持して歩いている状況で危険物の所持での拘束は無理だろ」

「書置きが事実なら当事者達は自主的に招き入れてるでしょうからね。

玄関先で待っていたのかも知れませんけれど。

店等の盗難も確認されてませんし不法侵入には該当しないでしょう」

「彼等を目撃した子供達は魔法使いの装いをしていた証言している。

刃物を外套の下に帯刀していたとしても持ち歩いていたのは身長を越える長い杖だ。

杖を刃物以上の危険物と指定して所持に報告義務でも付けるか?」

「若しくは認定証でも作って武器の所持を限定するかだが結局遵守せずとも捕まえられないだろうな」

「現行犯でも逮捕拘束は無理だな」

「出来ないから街を去る人間が増加している訳ですからね」

「住居に侵入し窃盗を繰り返している訳でも街の物を破壊している訳でも無いでしょう。

置手紙や動画が真実ならば只異世界の街での生活を強く望んだ者達を送り届けているだけです」

「異世界の街が本当に存在するなら魔法を使える者と共に安全に離れたいと思っている者は多い筈。

此処に立ち寄らなく成る様な対応は多くの避難所で避けられると思います」

「無理にでも従わせようとするなら争いは起こるかもな」

「彼等の気紛れで行われている事を巡る何ら関与して無い奴等の無駄な争いか。

其れを見て異世界の街には連れて行くべきでは無いと姿を現さなく成るかもな」

「或いは対立して尚異世界の街に向かいたい人々を大勢引き連れてくれるかも知れない」

「少なくとも回収出来た空撮映像には街は見えなかったんだ。

運んで貰えなく成るのは困る」

「自力での移動は厳しそうですからね」

「だから移動の対象に成らないと自覚している奴等が捕獲なんて事を議題に上げたのだろう」

「取り残される位ならと暴れる可能性は有るな」

「外の生物への対応の為に警備体制は整っているが街側の警備を増やすか」

「此方から相談する手段が無い以上移動人数を大幅に増やして貰うのは難しいですからね」

一人が立ち上がり退室した


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