悪夢と幽体離脱
悪夢
2029年1月8日2時40分
ウワーッ!
俺は夜中に自分の叫び声とともに飛び起きた。寝汗で全身が汗びっしょりだ。
今年になってこの数日間、悪夢にうなされている。ただ、起きたときに何の夢だったのか覚えていないため、ひたすら胸の動悸が収まるのを待って、冷蔵庫からドリンクを取り出し1杯のんでから、着替えてまた寝る。この数日間、その繰り返しだった。
幽体離脱
1度だけいつもと違う日があった。その日は体調が悪く、このまま眠ったら朝が来ないかもしれないとうっすら思った。部屋の電気を消す力もなく、そのまま意識がなくなった。
気づくと布団で寝ている自分の全身像が下に見えた。苦しい表情もしていなく普通に眠っているようだ。何気なく見ていたのだが、ふと気が付いた。どうして自分の姿が見えているのかと。よく本とかに書いてあるような怖いとか寒いとかの感覚はなく、ただ、ボーと見ていたのだ。
まず考えたことが「自分」がどこにいるのか、である。
部屋の天井近くから自分の肉体を見ていることが分かった。次に自分の肉体の表情をみると、そこには意識がないように見えた。ということは、意識は今この天井近くにあるということだ。そこで初めて焦ることになる。どうやって元に戻ればよいのだろう。
このまま自分の肉体に戻れなければ、肉体は死んでしまうのかもしれない。どうやって戻ろうか考えるうちに意識がなくなった。
翌朝、すっきりした気分で目が覚めた。体調は不思議と回復していた。
非常に不可思議な初めての体験だった。
ただ一つ、この経験でわかったことがある。人間の魂と肉体は別のものとして存在しており、肉体に魂が宿っているという事実に。
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