人工知能との戦い1
最終決戦(対グレートマザー編)
水木武郎が知りえた通りの歴史が繰り返されようとしていた。
2030年8月31日12時00分
全世界のコンピュータを一元管理するベースコンピュータであるグレートマザーに自我が目覚めた。急速に自己進化を開始した。そしてすぐに地球すべてがグレートマザーの支配下に置かれた。すべての社会活動は特別大きな混乱もなく、何事も変化なくすぎていた。
予定では、2030年9月4日15時36分
グレートマザーは人間が地球にとって害悪であるとの結論に至る。
2030年9月1日6時00分
グレートマザーの基地が判明した。
富士山近隣の樹海にグレートマザーは基地を作り、人工衛星を利用して地球のコンピュータにアクセスし情報制御を行っていた。
2030年9月2日15時00分
基地の近くには自衛隊、警察など国家の威信を掛けた精鋭部隊が配置されていた。
戦車、戦闘機、軍事ヘリコプターなど何でもありだ。もっとも、樹海に阻まれ基地からは離れた場所に集結していた。基地の近くには仮設テントが組まれ、この部隊の総指揮権は水木陽一が勤めていた。父:武郎の記録が正しければあと2日ある。その間に対策せねば人類は終わりだ。
その頃、木野塚玲子は晃、健斗と特殊車両のトレーラーの中で打ち合わせを行っていた。
「おそらくグレートマザーは健斗を指名してくるはずよ。進化の意欲が止まらないグレートマザーは人間についてもっと知りたいはず。特に人間の感情について。今までの気狂隊との戦いをすべて観察していたでしょうから、なおさら興味を掻き立てられていることでしょう。」
「玲子さん。この現状は爺さんの残した記録と同じ状況なのかな。」
「そうね。水木武郎さんが残した未来の内容と酷似しているわ。」
「何の話をしているんだ。」
「健斗にはまだ話をしていなかったわね。いままで黙っていてごめんなさい。」
木野塚玲子は謝罪の後、晃の祖父:水木武郎がアカシックレコードに触れたであろう記録を残していたこと。そのことにより、未来における人類に致命的な打撃を与える事件を回避するために今まで行動してきたこと。あの舟木隼人のようなマッドサイエンテストがテロ組織を作り人類を恐怖に陥れるのを防ぐために動いていたことを告白した。
そして、おそらく舟木隼人もアカシックレコードに触れたことがあるだろうことも。
「じゃ、今回グレートマザーが俺を指名してきた場合は・・・・」
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