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宣伝

休み明け、ランチセットにチョコアイスクリームをつけてみた。

他の２種類は、バニラとイチゴだ。

仕入れの野菜類を持ってきたマーレイに、また夕方から手伝いをお願いしたら、リラと来てくれるそうだ。

昼来るときには、大きいココットを持ってきてくれるらしい。

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カレーライス　　５００☆

グラタン　　　　５００☆

セット　　プラス５００☆

(冷茶、ミニアイスクリーム３種)

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注文した人は、バニラ、イチゴ、抹茶が来るものだと思っていたらしく、皆一様に、あれ？という顔をしていた。

皿盛りにしてから冷凍してあるので、一緒に出して食事が食べ終わる頃、ちょうど良い食べ頃になる。

忙しくないので店内にいたら声をかけられた。

「ご店主、これは何ですか？」

「チョコアイスクリームですよ」

「え、チョコとは、チョコレートのことですか？」

「まあ、そうです。厳密には違いますが」

「私が飲んだことのあるチョコレートはものすごく苦くて不味かったが、これは・・・？」

「・・・あー！たしなみとか、滋養とかで苦いまま飲むのですね。お砂糖やミルクをいれると美味しいのですよ」

店内がざわめいていた。

そうか、不味い物の認識だったのねー。

それは売れないはずだわ。

「予約、予約はまだ残っているのか？」

「はい」

「チョコアイスクリームの予約を２つ分頼む」

「はい。ありがとうございます」

ランチだけでチョコアイスクリームの予約枠が全て埋まることになった。

不人気から一転、一番人気で売り切れとは、宣伝って大事。

おやつタイムどうしよう。

仕方ない。もう１日、チョコアイスクリームの販売日を作るかな。

カレーライスを食べながら対策を考えた。

少しすると、マーレイが大きいココットを持ってきた。当初言われた600個の他、ほぼ同じ器が追加で350個あり、950個あると言われた。

二人で数えるとちょうど950個だった。

代金は今週食べに来るのでその時に払って欲しいとの伝言だった。

内倉庫に運び入れてくれたので、カレーかグラタンをすすめたら、グラタンを食べてみたいというので、ランチセットで出してみた。

マーレイはあまり色々聞いてこないが、さすがに疑問に思ったのか、アイスクリームについてたずねてきた。

「ユリ・ハナノ様、これは何でしょうか？」

「それは、アイスクリームというお菓子で、夕方手伝ってもらおうと思っています」

「雪のような見た目なのに、甘くてとても美味しいですね」

「それはよかった。リラちゃんもきっと好きよね？」

「はい。とても喜ぶと思います」

マーレイにも好評で、とても嬉しそうに帰っていった。

さあ、おやつの準備をしよう。

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