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仰天

翌朝、しっかり固まったゼリーを番重に移し、残りの20個分を仕込んだ。

これで100個分、400人前だ。

売れ残らないように祈ろう。


◇ーーーーー◇

今日のランチ

カレー 500☆

ドリア 500☆


ランチセット プラス500☆

(冷茶、ミニサラダ、グレープフルーツゼリー)


お土産 グレープフルーツゼリー

2人前 700☆

紙袋 100☆(4人前まで対応)

15分以内に冬箱にいれてください。

◇ーーーーー◇


ランチが開始して全員セット注文だった。

笑いそうになるのを何とか抑え、最初に持っていったテーブルで予想通りのリアクションだった。


「うわ!なんだこれ!」

「おお!てっきりいつもの入れ物に入っているんだと思ってた!」

「うお!どうなってるんだ?」


ユリは大満足である。


「お土産販売もありますよー。うふふ」


食事の前にゼリーを食べてみる人がかなりいた。


「さっぱりしてうまかった。4人分と袋をくれ」

「全部で2500☆です。もしカットするときは、温めた包丁でゆっくり切ってくださいね」

「わかった。伝えよう」


人が入れ替わるたびに誰かが驚いて、とても楽しかった。


ランチが終了し、おやつの用意もすることがないのでゆっくりドリアを食べた。


◇ーーーーー◇

今日のおすすめ

グレープフルーツゼリー 350☆


お土産 グレープフルーツゼリー

2人前 700☆

紙袋 100☆(4人前まで対応)

15分以内に冬箱にいれてください。

◇ーーーーー◇


おやつタイムを開始して一番に来た人は、ランチで最初に驚いていた人だった。


あれ? この人、お土産ゼリー買って帰らなかったかしら?


友人を連れてきているらしく、「おすすめ2つ!」と言ってさっさと席に座った。


記憶にないだけかもしれないけれど、ランチとおやつの双方に来る人も居るのね。


すぐに15席埋まり、全員おすすめの注文だった。


「おまたせしましたー。グレープフルーツゼリーです」

「え!? なんだこれ!」

「ははは、やったー」


あー、自分が驚いたから友人を巻き込んだのね。

その気持ちは分かるわぁ。


「うわ、ほんとだ、なんだこれ!」

「え? どうなってんだ?」


方々から聞こえる驚きに、楽しくなった。


驚くことに、お土産ゼリーはほとんど売れて、残りは6人前だけだった。

これなら家内で食べよう。



翌日、「昨日の何やら面白いお菓子とやらはないのか?」と、色々な人から聞かれることになった。


「明日、似たようなゼリーを売る予定なので、よろしくお願いします!」


そして、オレンジゼリーを150玉、600人前つくった。


◇ーーーーー◇

今日のおすすめ

オレンジゼリー 300☆


お土産 オレンジゼリー

2人前 600☆

紙袋 100☆(6人前まで対応)

15分以内に冬箱にいれてください。

◇ーーーーー◇


提供時は1/8カットを2カット皿にのせて出した。


おやつタイムに来た人に、順番に提供しようとしたら、


「えーと、あそこの入り口付近の人に先に出してくれ」

「は、はい・・・?」


知り合いだったのかなぁ? と思ったら、


「うわ!何ですかこれ!? ・・・どうなってるんですか?」


あー、グレープフルーツゼリーを知らない人だったのね。

まわりがみんな楽しそうだった。



ソウとマーレイはグレープフルーツゼリーで、リラとユメはオレンジゼリーの方がお好みのようだった。

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