仰天
翌朝、しっかり固まったゼリーを番重に移し、残りの20個分を仕込んだ。
これで100個分、400人前だ。
売れ残らないように祈ろう。
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今日のランチ
カレー 500☆
ドリア 500☆
ランチセット プラス500☆
(冷茶、ミニサラダ、グレープフルーツゼリー)
お土産 グレープフルーツゼリー
2人前 700☆
紙袋 100☆(4人前まで対応)
15分以内に冬箱にいれてください。
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ランチが開始して全員セット注文だった。
笑いそうになるのを何とか抑え、最初に持っていったテーブルで予想通りのリアクションだった。
「うわ!なんだこれ!」
「おお!てっきりいつもの入れ物に入っているんだと思ってた!」
「うお!どうなってるんだ?」
ユリは大満足である。
「お土産販売もありますよー。うふふ」
食事の前にゼリーを食べてみる人がかなりいた。
「さっぱりしてうまかった。4人分と袋をくれ」
「全部で2500☆です。もしカットするときは、温めた包丁でゆっくり切ってくださいね」
「わかった。伝えよう」
人が入れ替わるたびに誰かが驚いて、とても楽しかった。
ランチが終了し、おやつの用意もすることがないのでゆっくりドリアを食べた。
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今日のおすすめ
グレープフルーツゼリー 350☆
お土産 グレープフルーツゼリー
2人前 700☆
紙袋 100☆(4人前まで対応)
15分以内に冬箱にいれてください。
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おやつタイムを開始して一番に来た人は、ランチで最初に驚いていた人だった。
あれ? この人、お土産ゼリー買って帰らなかったかしら?
友人を連れてきているらしく、「おすすめ2つ!」と言ってさっさと席に座った。
記憶にないだけかもしれないけれど、ランチとおやつの双方に来る人も居るのね。
すぐに15席埋まり、全員おすすめの注文だった。
「おまたせしましたー。グレープフルーツゼリーです」
「え!? なんだこれ!」
「ははは、やったー」
あー、自分が驚いたから友人を巻き込んだのね。
その気持ちは分かるわぁ。
「うわ、ほんとだ、なんだこれ!」
「え? どうなってんだ?」
方々から聞こえる驚きに、楽しくなった。
驚くことに、お土産ゼリーはほとんど売れて、残りは6人前だけだった。
これなら家内で食べよう。
翌日、「昨日の何やら面白いお菓子とやらはないのか?」と、色々な人から聞かれることになった。
「明日、似たようなゼリーを売る予定なので、よろしくお願いします!」
そして、オレンジゼリーを150玉、600人前つくった。
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今日のおすすめ
オレンジゼリー 300☆
お土産 オレンジゼリー
2人前 600☆
紙袋 100☆(6人前まで対応)
15分以内に冬箱にいれてください。
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提供時は1/8カットを2カット皿にのせて出した。
おやつタイムに来た人に、順番に提供しようとしたら、
「えーと、あそこの入り口付近の人に先に出してくれ」
「は、はい・・・?」
知り合いだったのかなぁ? と思ったら、
「うわ!何ですかこれ!? ・・・どうなってるんですか?」
あー、グレープフルーツゼリーを知らない人だったのね。
まわりがみんな楽しそうだった。
ソウとマーレイはグレープフルーツゼリーで、リラとユメはオレンジゼリーの方がお好みのようだった。