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アルストロメリアのお菓子屋さん (本文完結済) ~ お菓子を作って、お菓子作りを教えて、楽しい異世界生活 ~  作者: 葉山麻代
1章

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注文

休み明けのランチセットにミルクゼリーを出してみた。

最近は少し落ちついてきたので70食くらいだ。

今回は70個ミルクゼリーを作り、全員が食べられるようにしてみた。

器が揃わなかったのはご愛敬だ。


結果、セットにしなかったのは2食のみだった。

たまたま持ち合わせがなかったとかで、とても悔しがっていた。


そして当然のごとく特注が入る。

容器の関係でできないと断ると、容器を持ち込むと言う。

ではお一人様10こまでで、先程召し上がった器くらいのサイズでお持ちください。と言って、作ることになった。


あ、またお値段告知し忘れた。

気がついたときは既に誰も店にいなかった。


で、その日のうちに5人分の50個、翌日からぞくぞく器が集まり出した。

あの時に居たのは5人くらいだったはずなのに、既に最初の50個は作ったのに、まだ器が軽く400はある。

どういうこと?

続々集まる器に悲鳴をあげながらマーレイとリラにもお手伝いを頼んだ。


「ユリ・ハナノ様、お呼びとのことで伺いました」

「お手伝いに 来ま、参りました!」

「ありがとうー。ほんと、朝早くから来てくれてありがとー!」


半泣き状態である。


「大丈夫でございますか?」

「大丈夫じゃないー。とりあえずそこに有る器、全部洗ってからトレーに並べてください。そこに有るエプロン使ってね」

「かしこまりました」「はい!」


二人は手を洗うと器をリズムよく洗い、お店のトレーに並べ出した。

唯一助かったのは、すべての家が、家ごとに揃った器だったことだ。

トレーが重ねられる。


「マーレイさん、缶開けられる?」

「申し訳ございません。経験がなく・・・」

「あ、わかったわ。こうやって開けるんだけど、できそう?」

「はい」


最初のうちは缶切りが滑ったりして中々開かなかったけど、いくつか開けるうちに上手になっていった。


「リラちゃん、シロップを切ったミカンを器に一つずつ入れて貰える?」

「はい」


みかんは1缶に40~50粒入っていた。


片口お玉(レードル)で一杯ずつ器に入れていく。

注いだ物から冷蔵庫で冷やし固める。


とりあえず冷蔵庫の限界まで作った。

持ち込まれた容器が、ココットのような容器が多くて、安定して重ねられて大分助かった。


できた分の受け付け名を紙に書き、お店に貼り出した。

開店30前、ギリギリだ。


「ありがとうー。本当に助かったわ。お昼食べていってね」

「わー!」

「ありがたく頂戴致します」

「明日も手伝えますか?」

「はい」


二人分を先に作り、店用のゼリーも添えた。


今日はチキンのカレーライス一択である。

カレーのみが500☆で、ミニサラダと冷たいお茶とミルクゼリー付が1000☆だ。


今日は色々作る暇なかったものねー。


リラは歓声をあげながら食べていた。


「リラちゃん、もう1こ食べる?」


ゼリーを持って聞くと、明らかに食べると言わんばかりの表情で


「良いんですか?」

「はい、どうぞ」


ニコニコ美味しそうに食べる子供をみていると幸せを感じる。


開店時間になりお客さんが来店し出した。

貼り出された紙に名前のある人が喜び、名前の無かった人が落ち込んでいる。


受験じゃあるまいし。


そして、特注していた全員が11000☆のお支払だった。

ランチセットが1000☆、ミルクゼリー代が10000☆らしい。

流石にぼったくりである

がしかし、全員が払うと言い、中には更に上乗せで払おうとする人までいた。


マーレイさんとリラちゃんに還元すれば良いかな。と自分を納得させた。


結果的にミルクゼリーは、1000個以上作った。牛乳にして50リットル以上だ。

今週いっぱい作り続けるはめになった。


マーレイさんに3日分で10万☆渡したら、食事までいただいて流石に多すぎると言われ、リラちゃんと同じ5万☆にしてくれと言われた。


100万☆以上売り上げたから受け取ってほしかったけど、そうか、正価なら30万☆位だからそのくらいが妥当なのかなと諦めた。

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