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アルストロメリアのお菓子屋さん  ~ お菓子を作って、お菓子作りを教えて、楽しい異世界生活 ~  作者: 葉山麻代
1章

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氷菓

みんなが帰ってから外おやつを見に行くと、1つだけ残っていた。

こう見ると、普段の外おやつはやはり足りないのだろうか?


乗り合い馬車があるらしいけど、どのくらいの人が来てるかわからないのよね。

さて、ユメちゃんもそろそろ起きるだろうから一緒になにか食べようかな。


お店の鍵を閉め、家に戻った。


2階に上がるとユメが廊下にいた。


「なーご」

「ユメちゃんおはよー。なにか食べる?」


パッと淡く発光して猫耳幼女に変身する。


「アイスクリームあるにゃ?」

「作ったやつならあるわよ」

「美味しいにゃ?」

「美味しいと思うけど、とても冷たいのよ」

「たべるにゃ」


アイスクリームが食べてみたかったらしい。


ソウが買ってきたときは見向きもしなかったのに、みんなが美味しそうに食べているのを見たのかしら?


ユリはもう一度厨房に降りてアイスクリームを持ってきた。


少しだけ皿に移し、スプーンを添える。


「はい。どうぞ」

「ありがとにゃ」

「一度にいっぱい食べるとお腹壊しちゃうから少しずつね」

「お腹壊すにゃ?」


ユメが心配そうにこちらをみた。


「一度にいっぱい食べなければ大丈夫よ」


「お、良いもの食ってるな」

「ソウ、おかえりなさい。なにか食べる?」

「俺もアイスクリーム」

「ご飯は要らないの?」

「ご飯も食べたい」

「ご飯が先ね」


横ではユメが美味しそうに、ユリの手作りアイスクリームを食べている。


「ユメだけずるいぞ」

「そんな子供みたいな」

「ソウ、子供にゃ」

「子供でも良いよ。アイスクリームが、優先!」


そんなに食べたいなら先に少し出しましょ。と、ユリはソウの分のアイスクリームをよそった。


「ふふふ、はい、どうぞ」

「お、やった!」

「ユメちゃん、もう少し食べる?」

「たべるにゃ!」


ユメにアイスクリームを追加してソウと自分の分の食事をさっと作る。

ハンバーグ入りグラタンだ。

グラタンにハンバーグをのせて焼いただけである。


「ユメちゃんは、ご飯は要らないの?」

「ご飯でもお菓子でも一緒にゃ」

「クルミ餅と、アップルパイと、卵かけご飯ならどれか食べる?」

「クルミ餅と卵かけご飯にゃ」

「用意するわね」

「ありがとにゃ」


ユメは基本的に熱いものは食べないけど、卵かけご飯だけは温かいご飯を食べる。

そして、甘いものが大好きだ。


やっぱり普通の猫とは違うわよね。

ユメの自由にさせようとユリは思っていた。


皿にクルミ餅、椀に卵かけご飯、小皿に鰹節をだした。


グラタンが焼けたのでみんなで一緒に食べだした。


2階にあるのはガスオーブンだ。

ソーラーの電気は基本的に2階の明かりと冷凍庫と冷蔵庫に使っている。

そして2階の明かりは外から見えない仕組みになっている。

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