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アルストロメリアのお菓子屋さん (本文完結済) ~ お菓子を作って、お菓子作りを教えて、楽しい異世界生活 ~  作者: 葉山麻代
6章

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買出

「ユリ様、持ち帰りのみ希望の方に、売ってしまってもよろしいでしょうか?」

「はい。品物はもう決まっていますか?」

「生チョコ全種類と、何か新しい物を、とのことです」


イリスが戻ってきて、注文を取ってきたと言っていた。


「ユメちゃん、黒猫サンド売ってきてもらえる?」

「任せるのにゃ!」


生チョコ全種類を3組持ったイリスに、ユメが付いていった。


一緒に行こうとしたシィスルに、キボウが近寄って来たので、シィスルは、キボウの話を聞くことにしたらしい。


「シィスルー。キボー、クッキー、トマトー!」

「え? トマト味のクッキーですか?」

「トマトだめー? キボー、クッキー、イチゴー!」

「イチゴ味なら、美味しく作れます!」

「キボー、イッチゴー! キボー、イッチゴー!」


キボウは楽しそうに、歌って(?)いた。


「ユリ様、抹茶味のラング・ド・シャ生地で、イチゴ生チョコをサンドした、世界樹様のクッキーと同じような形のクッキーを作ってもよろしいでしょうか?」

「良いわよ。大きさは、他のに合わせてね」

「はい!」


全員戻ってきて、ようやくお昼ご飯を食べ始めた。


「黒猫サンド、大人気にゃ!」

「外のおやつも凄かったもんな」

「バレンタイン特別の、王国型ラング・ド・シャも、大変好評です」

「よかったわー」


思い出したように、シィスルから質問された。


「ユリ様、好きな人にチョコをあげる日と、外のメニューに書いてありましたけど、自分用を買っても良いですか?と聞かれました」

「もちろん良いです。今日しか出さない種類もあるので、食べたい人も、あげたい人も、買ってください」


「リラさんに聞いたのですが、冷凍すると、長持ちするのですか?」

「密閉容器やビニール袋に入れないと乾燥してしまうけど、冷凍すれば、半年でも問題なく食べられるわね」

「では、お酒無し苺を、」

「食べ続けるのでなく、半年後なりに、誰かに届けたいとかなら、そのときに作ったら良いと思うわよ?」

「あ・・・。そうします」


親戚のちびっこに、食べさせたいらしい。

魔力も増え、真冬箱への充填すらも楽々なので、夏休みの帰郷時に、持ち帰るつもりのようだ。


「では、13時から、皆さん頑張りましょう」


ユリの挨拶で、全員休憩に入った。


休憩に行き、しっかり仮眠して早めに戻ると、リラがいて驚いた。


「リラちゃん、今仕事中じゃないの?」

「はい。1分で戻ります。キボウ様のラング・ド・シャの型、私が作っても良いですか?」

「私は構わないけど、シィスルちゃんはそれで良いの?」

「私が頼みました。そしたらリラさんが、頼まれたのは(シィスル)だから、ユリ様に聞かないと作れないとおっしゃって」

「二人の中で解決していることなら、私は構わないわ」

「はい。では、うちの休み時間にまた来まーす!」


リラは、急いで帰っていった。少しだけ抜けてきたらしい。

ユリは少し考えたことがあり、キボウを探した。


「あ、キボウ君、ちょっと聞きたいんだけど」

「なーにー」

「キボウ君の新しく作るクッキーは、キボウ君の名前をつけようと思うんだけど、どの名前をつける?『キボウサンド』か『トネリコサンド』か『プラントサンド』か、どれが良いと思う?」


ユリは、キボウのフルネームを知っていたので、聞いてみたのだ。キボウのフルネームは、キボウ・トネリコ・プラントである。


「ユメー、くろねこー! キボー、トネリコー!」

「トネリコサンドで良いかしら?」

「いーよー!」


ユリは、開店の用意をしながら、思い付いた試作を作り始めた。


「ユリ様、何か手伝いますか?」

「外側は王国型のラング・ド・シャ、中はオレンジピールの生チョコで試作の予定よ」

「お店の注文が入るまで手伝います」

「ありがとう」


お店の注文が入り始め、ユリも一旦手を止め、注文分を集中して作った。並んでいた列を思うと、早く回転させないと後ろの方の人まで何時間かかることやら。


今日のお店の生菓子は、チョコレートムースで、軽食はトーストで、ジャムの他、チョコクリームが選べるようになっている。


「ユリ様、ピザトーストは無いのかと何名かから、それと、しょっぱい系のスープをご希望の方もいらっしゃいました」

「あー、甘いものばかりだものね。少し時間がかかるから、どうしようかしら」

「ユリ、ユメスペシャルがないか聞かれたにゃ!」


ソウがいれば頼めたけど、ソウは昼ご飯のあと、でかけてしまっている。


「ちょっと、溶けるチーズ買ってくるわ。シィスルちゃん、15分くらい大丈夫?」

「はい。もし無理そうなら、リラさんを呼びます。そろそろ手の空く頃だと思いますので」

「ユメちゃん、スープは、インスタントのカップスープでも出しといてくれる?」

「にゃはは。わかったにゃ」


ユリは簡単に着替え、向こうのソウの家に転移し、業務系のスーパーで、ピザ用の溶けるチーズを買って急いで帰ってきた。

すぐに着替えて厨房に行くと、チーズをのせるだけになったピザトーストが用意されていた。ユメが作っておいてくれたらしい。

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