熱板
「ユリ、何作るの?」
「ソウがホットプレートを持ってきてくれたから、ミニピザでもしようかと思って」
「何手伝えば良い?」
「ピザに乗せたら美味しそうな具を用意して欲しいかな」
「一緒に買い物に行くか?」
「買いに行くなら、皮を買ってくれば早いわね」
キボウに聞くと、やはり、ユメを見てる!と言うので、ソウと二人で転移して、無人スーパーに買い物に来た。
無人といっても、店員がいないだけで、客はたくさんいる。
ソウが、これ乗せよう!と持ってきたのは、カマンベールチーズだった。
それって、切って乗せるのよね?そのままドーンじゃないわよね?
そんなことを考えながら買い物をした。
結局、トマトピューレ、トマトダイス缶詰、コーン缶詰、ツナ缶詰、生バジル、アボカド、ミニトマト、ピーマン、カラーパプリカ、ブロッコリースプラウト、赤キャベツスプラウト、アスパラガス、紫玉ねぎ、ウインナー、ベーコン、生ハム、鶏肉、粉チーズ、モッツァレラチーズ、溶けるチーズミックス、プロセスチーズ、クリームチーズ、カマンベールチーズ、餃子の皮を買ってきた。
転移で戻ってくると、キボウがまたもやゴロゴロと転がっていた。
「キボウ、何してるんだ?」
「あそんでるー!」
「楽しそうだな」
うわ、ソウの対応が大人だった!
ユリは少し驚きながらも用意を始めた。
トマトピューレとトマトダイス缶詰と玉ねぎをつかい、ピザ用ソースを作った。
鶏肉は照り焼きにし、茹で玉子を作り、スライスした。
紫玉ねぎはスライスし、アスパラガスは茹で、すべての材料は乗せやすい大きさにカットした。
用意したものを、大きいココット2つずつに入れ、スプーンをさし、取りやすくした。
容器が1つしかないのは、肉類と、ピーマン類だ。
カマンベールチーズは、放射状に12か16等分してくれと頼まれ、ユリは少しほっとした。
作ったピザソースと、市販のマヨネーズと、餃子の皮を用意し、ユメを呼びに行った。
コンコンコン。
「ユメちゃーん、ごはん食べるわよー」
「すぐ行くにゃ、少しだけ待っててにゃ!」
「はーい、待ってるわねー」
皮にピザソースを塗り、キボウに、作り方と食べ方を説明した。
キボウは、種類がたくさんあることを喜び、小さな一枚に全部乗せようとするので、ソウが止めていた。
「キボウ、何枚か食べるんだから、それぞれを違う味にすれば良いだろ?」
「わかったー!」
「お待たせにゃ! ピザみたいにゃ」
「ミニピザよー。私がピザソースを塗って渡すから、好きな具を乗せてね」
ユメはキョロキョロしたあと指を指して聞いてきた。
「その、(容器が)1つしかない黄色とオレンジのは何にゃ?」
「これは、パプリカ。ピーマンの親戚ね」
「あ、ありがとにゃ」
ユメは、パプリカを無視し、好きな具を乗せてチーズを上にかけていた。
キボウは、チーズをかけずに3つ焼いていたので、チーズ乗せて良い?と聞いて、溶けるチーズを追加した。
ソウは、カマンベールにミルで挽いた黒胡椒をかけていた。
ユリは、ソーセージとバジルと溶けるチーズを乗せたごく普通のをいくつか作っていた。
「生で食べられないものはないから、チーズが溶けたら食べられるわ」
キボウが焼いていたのを皿に取ってやると、ユメとソウは自分でフライ返しで取っていた。
一枚しか焼いていないソウとユメはすぐ食べ終わり、次のが焼ける間、暇そうにしているので、ユリが焼いたものを食べるか聞くと、ありがとう!と二人とも受け取っていた。
各自、食べながら時間をずらした2枚を焼くようにし、色々な具と色々なチーズでミニピザを作り、楽しんで食べた。
ユリはジャムの瓶を持ってきた。
「うふふ、これはなんでしょう?」
「りんごジャムにゃ?」
「リンゴのプレザーブです。アップルパイ風になります。柔らかいのが良いなら、ジャムもあるわよ」
先に少し焼いておいた皮に、箸を使ってきれいに美味しそうに乗せた。
「あ!ユリずるい!」
「キボーも! キボーも!」
「私の分も作ってにゃー」
「好みでシナモンを振りかけると良いわよ」
ソウとキボウは、シナモンをたっぷりかけていた。ユメは少しだけかけていた。
「はーい次はこちらです」
軽く焼いた皮に、板チョコを乗せた。
「これはすぐ食べられます」
「ユリ、取ってにゃ!」
「キボーも! キボーも!」
ソウは自分で取り、「同じ流れでデザート迄出来るのは凄いな」と感想を言っていた。




