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アルストロメリアのお菓子屋さん (本文完結済) ~ お菓子を作って、お菓子作りを教えて、楽しい異世界生活 ~  作者: 葉山麻代
5章

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低速

「まずは、容器にコーンスターチを用意します」


ユリは大きめのバットに、コーンスターチを容器の半分くらい入れた。


「作りたい形の穴を開けます。コルク栓みたいなものや、消毒した卵などを使うと良いです。又、平たく固めて、型抜きする方法もあります」

「猫型にもできるにゃ?」

「角の無い形が作りやすいので、細かい造形の場合、平たく作って固まってから型抜きした方がきれいにできると思います」

「ハート型はどうにゃ?」

「ハートくらいならなんとかなるかもしれないけど、きれいなハート型にするなら、大きめに作るか、搾り出しで作る方法もあります」


話しながら、消毒した卵を使って、コーンスターチに丸い穴を開けていった。


「ゼラチンを水でふやかして湯煎で溶かしておきます」

「ゼラチン多いのにゃ。いっぱい作るにゃ?」

「これで卵白1個分くらいよ。まずはノーマルなマシュマロを作るわね」

「違う味もあるにゃ?」

「作れるわよ」


卓上ミキサーを用意して、卵白とグラニュー糖の1/3を加えた。


「メレンゲを作ります」

「ゆっくりでメレンゲになるのにゃ?」


機械を低速で回していたら、ユメが質問してきた。


「混ざるまでは低速で回すわ。最初から高速で回すと、お砂糖が飛んでいってしまうわ。うふふ」


ある程度混ざったら、高速で回していき、五分だてくらいになったら残りのグラニュー糖を加える。


「このくらい混ざったら、残りのグラニュー糖も加えます」


更に混ぜメレンゲをしっかりと作る。


「しっかりメレンゲができたら、温めて溶かしたゼラチンを加えて更に混ぜます」


メレンゲに溶かしたゼラチンを加え、よく混ぜたあとは、先をクリップなどで止めた絞り袋に入れる。


「絞り袋に入れて、最初に作った型に、絞り出します。急いで作らないと固まります」


ユリは固くならないうちに急いで絞り出した。

片手で絞り袋を持ち、片手で絞り袋の先を押さえながら定量を絞り出すとやり易い。


「絞り出した上に、茶漉しふるいなどでコーンスターチをふりかけて、しっかり固まるまでおいておきます」


小さめのふるいで、コーンスターチを振りかけた。


「これで終わりにゃ?」

「機械だと楽で早いわねー」

「これ、キボウは食べられないにゃ」

「そうなのよね。何か違う凝固剤を使ってみるわ。もともと、マーロウという植物の根のとろみで作ったものがマシュマロらしいのよね」


キボウはソウが連れ出してくれたので、キボウが居ないうちに、作ったのだ。

色々調べてみると、ゼラチンを使わずに寒天で作るレシピもあったが、脳内で構築すると、それは淡雪寒(あわゆきかん)にしか ならない気がする。

葛粉かペクチンで作るのを目標に考えてみようと、ユリは思っていた。


「他は何かするにゃ?」

「夕飯は、お蕎麦食べる? ご飯が良い?」

「年越し蕎麦が良いにゃ!」

「作っておくわね」


ユメが部屋に戻ったので、ユリは、色と味のついたタイプも作った。

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