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アルストロメリアのお菓子屋さん (本文完結済) ~ お菓子を作って、お菓子作りを教えて、楽しい異世界生活 ~  作者: 葉山麻代
5章

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餅搗

時間に間に合いませんでした。

お待ちくださっている方がいらしたら、ごめんなさい。

「ユリ早いね。おはよう」

「おはよう、ソウ」


5時前に、ユリが厨房で今日の予定を組んでいると、ソウが来た。


「不足で買ってくるものある?」

「不足でもないけど、食パンとバターロールが、もしかすると足りなくなるかもしれないなぁって思うわ」

「鞄にいれておけば傷まないから買ってくるよ」

「ありがとう」

「ユリ、それもう作るの?」


ソウは、ユリが漬け込んだ鶏モモ肉を作業台に出していたのを見て質問してきた。


「唐揚げね、揚げてしまおうかと思って」

「今から?」

「うん。それで鞄に入れて、注文があったら取り出せば、揚げたて熱々」

「あー。便利だな。ははは」

「この鞄ね。そもそも料理を保存するために作られたみたいよ」

「え?」

「入っていたのよ。取り扱い説明書的なものが」

「へぇ。制作者も書いてあったりする?」

「それはなかったわ。マイナス50度からプラス200度まで収納可能で、使用可能最大重量は使用者の体重の1000倍まで。使用条件が、魔力値が1万以上、体重以上の使用は、転移魔法が使用できることだそうよ」


「あー、カエンは使えないのか」

「そういえば、カエンちゃん、名前決めたみたいね」

「名前変えたらカエンは魔力どのくらい上がるのかな・・・」

「ソウ、名前どうする?」

「どうするとは?」

「ソウは、星見姓を名乗っているじゃない? 名字・・・、私は、女王でいるうちは名前を変えられないわ」

「あー、俺の戸籍は月見のままだから、ユリの戸籍に入るよ。王配だな。他人からの呼び名は混乱するからそのまま『ホシミ』にして置くけど、ユリと夫婦になるからな」

「ありがとう。明日、お城に行ったとき、書き換えるわ」

「うん。」


ソウは朝ご飯の前に出かけていった。


年内に必要な黒糖パウンドケーキとクッキーの数と、年明けの営業日までに必要な数を数えてみると、もう少し作った方が良さそうである。


年内の決まっている予定は、この二つだけだ。

明日、メイプルたちに料理指導。

明後日、一時帰国の手伝い。


この後の年内は、ユメのために使おうと思っている。


◇ーーーーー◇

黒糖フルーツパウンドケーキ500

レモンパウンドケーキ100

黒猫クッキー200

世界樹様のクッキー200時送り

世界樹様のクッキー100

◇ーーーーー◇


「こんなものかしらね」


パウンドケーキは急がないので、クッキーから作ろうと考えていた。


「よし!唐揚げ揚げちゃいましょう」


店用の唐揚げだけを揚げ始めた。

チューリップは、みんな見てみたいかもしれないと思い、揃ってから作る予定だ。



唐揚げが出来上がった頃、ソウがパンを持って戻ってきた。


「ユリ、ただいま! 朝ご飯って、何か作った?」

「今から作るわ」

「なら、買ってきたから、これ食べない?」

「なあに?」


ユリがソウの広げた荷物を覗き込むと、中には、つきたてのお餅が入っていた。


「どこかで餅つきしてたの? 」

「何か、早朝からやってる店があるなぁって思って覗いたら、餅屋? 和菓子屋かな?、で、売ってくれるって言うから買ってきた」

「そうか、年末だものね」

「餅と、あんこと別々にしてもらってきた」

「少しユメちゃんに残しておきましょう」


ユリはお餅を1/3ほど鞄にしまい、大根おろしときな粉を用意して、二人でつきたてお餅を食べた。



餅搗=もちつき


「クロネコのユメ」は、本日お休みです。

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