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アルストロメリアのお菓子屋さん (本文完結済) ~ お菓子を作って、お菓子作りを教えて、楽しい異世界生活 ~  作者: 葉山麻代
5章

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303/690

人員

イリスとユメには、メニューを説明した。

試してみたいものは出すので、声をかけるようにとも伝えておいた。


◇ーーーーー◇

お持ち帰り専用

女神の慈愛・パウンドケーキ 1本5万☆(フル)

女神の慈愛・パウンドケーキ 1枚5000☆(フル)

時送り・世界樹様のクッキー 1枚2000☆(素早さ)


店内、お持ち帰り兼用

世界樹様のクッキー     1枚500☆(11)

黒猫クッキー        1枚500☆(11)

フルーツパウンドケーキ   1枚500☆(10)

レモンパウンドケーキ    1枚300☆(5)

ポテロン          1個1000☆(4)

イチゴムース        1枚500☆(4) 

ココット生チョコ・各種   1個500☆(4)

 ((ラム、オレンジ、) (イチゴ、まっちゃ、) (コーヒー))


飲み物

イチゴミルク        1杯500☆(4)

フローズンブルーベリーミルク1杯1000☆(4)(凍)

ジンジャーエール      1杯500☆(9)

ミルクココア        1杯500☆(4)(温)

バタフライピーティー    1杯500☆(1~4)(温)

ルビーソーダ        1杯500☆(4)

ルビークリームソーダ    1杯1000☆(4)


軽食

ホットドッグ        1皿500☆(4)

目玉焼きトースト      1皿400☆(3)

シナモントースト      1皿300☆(5)

ジャムトースト       1皿300☆(6)

バタートースト       1皿200☆(1)

追加 リンゴジャム     1杯100☆(5)

追加 レモンジャム     1杯100☆(5)

追加 イチゴジャム     1杯100☆(5)

セットほうじ茶       無料(1)


お一人様、いずれも10個まで。

◇ーーーーー◇     


初めてメニューを見たリラが、すぐに聞いてきた。


「ユリ様! ルビーソーダってなんですか!?」

「昨日のサファイアソーダのシロップが、イチゴシロップに変わるだけよ。飲んでみたいなら、作って飲んでみたら良いわ。イチゴミルクは、同じシロップを牛乳で割ったものよ」

「もしかして、他の果物でも作れますか?」

「そうねぇ、ブルーベリーで紫色の、アメジストシロップとか、味と色が濃く出るものなら作れるわね」


「緑色はないんですか?」

「キウイフルーツは、加熱すると色が、まあ、銅鍋で煮れば色は残るけど、希釈するほどは残らないかもしれないわね。私が元居た国では、メロンシロップが緑色なんだけれど、生メロンで作っても、やはり薄い色ね」

「味はどうですか?」

「キウイフルーツも、メロンも、味は良いわよ。色がつかないだけで」


「あれ? そういえば、アイスクリーム足りるんですか?」

「え? 足りない?」


ユリは慌てて冷凍庫を見に行って数えた。

20個残っていた。43個作って20個の残りである。


「怪しいラインねぇ・・・。小さいアイス箱で作りましょうか?」

「作っておきまーす!」


リラは、担当の仕事を得て、大腕を振って用意していた。


イリスが注文を通してきた。

最初は、ルビーソーダ5、ルビークリームソーダ3、イチゴミルク2、フローズンブルーベリーミルク1、ジンジャーエール3、ホットドッグ5、目玉焼きトースト2、シナモントースト2、ジャムトースト5、バタートースト1、リンゴジャム2、レモンジャム2、イチゴジャム2の注文だった。


手分けして作った。

確かにリラがいると、ものすごく楽で、ものすごく助かるのだ。だからこそ、あてにしてしまうと、店がたち行かなくなるので、ユリは悩んでいた。


「新しく人を入れないとやっていけないかしら・・・?」


ユリが呟いた言葉に、リラの弟子二人がぎょっとしていた。リラ本人には聞こえなかったらしく、二人はリラに伝えるべきか悩んで、ユリが倉庫に材料を取りに行ったときに、リラに伝えたのだった。


「リラさん、先程ユリ様が、新しく人を入れないと、とおっしゃってました。どうすれば良いですか?」

「え、そうなの?」

「はい。新しく人を入れないとやっていけないかしら。と、呟くようにおっしゃられていらっしゃいました」


リラは、弟子二人から聞かされたことが、かなりショックで立ち尽くしてしまい、倉庫から戻ってきたユリに、「リラちゃんどうしたの? 具合悪いの?」と声をかけられ、慌てて取り繕ったのだった。


「すみません、少し考え事をしていました」

「体調悪かったら無理したらダメよ?」

「はい。本当に少し考え事をしていただけなので問題ないです!」


ユリは桃のババロアの仕込みの準備を始めた。

リラが「仕事はできる」と言っていただけあり、準備に余念がない。説明が必要なのは、電動の業務用ミキサーの扱いくらいで、冷凍庫や冷蔵庫は、真冬箱や冬箱と変わらないので、特に困ることもないし、オーブンに至っては、初日にリラが説明済みだった。


数が多い仕込みも経験があるらしく、特に慌てたりせず、半製品をしまいながら手早く片付けていった。


「あなたたち優秀ね。リラちゃんが、仕事はできると言っていたのが良くわかるわ」

「あ、ありがとうございます!」「ありがとう存じます」

「続けて、黒ごまムースを作ります」

「はい」「はい」


もちろん黒ごまムースも問題なく出来上がり、厨房は一息ついた。


「ユリ、休むことがその人のためになるとは限らないにゃ」

「え? どういう意味?」

「ユリがちゃんと考えないとダメにゃ」

「え、うん・・・?」


ユメに怒られた。

ユリはユメの言うことがわからず、仕事が一段落したこともあり、少し考え込んだ。


ユリを見てオロオロした弟子二人が、リラに助言を求めると、仕事が片付いているなら少しそっとしておいたら良いと言われた。


少しして外から帰ってきたソウが、ボーッと考え込んでいるユリを見て大分心配したが、ソウの顔を見たとたん、気持ちを切り替えて笑顔を見せたため、その場はそれで終了した。


「仕事終わったの?」

「ええ、予定の仕事は終わったわ。何か追加ある?」

「明日、早く出るから、打合せできたらと思って」

「何時に出るの?」

「マーレイに聞いた待ち合わせ時間から逆算して、18時には待ち合わせ場所に行きたいから、最悪でも、18時前にはこっちの転移陣に居ないと。だから遅くとも、17時には、グンジョーを出発することになる。買い物に3時間取るとして、14時には、グンジョーについている必要がある。温泉は1時間かかる場所にあるから、温泉地を出るのが13時、12時からお昼ご飯を食べるとして、その前に温泉に2時間で10時、家から3時間はかかるから遅くとも、7時には家を出る必要がある」

「なら、朝6時に出るつもりで用意したら良いかしら?」

「そうだな。間に合わないのは困るが、時間が余る分にはゆっくりすれば良いからな」


ユリは全員に伝え、今日の仕事はもう良いので、明日の荷物を持ってくるようにとシィスルとマリーゴールドに言った。

レギュムとクララには、リラが帰ってから伝えてくれると言うので任せ、うろうろしているキボウには、寝ていたらそのまま連れて行って良いか聞くと、「わかったー」と言っていた。


シィスルとマリーゴールドを一旦帰したので、リラに夕飯の希望を聞くと、カルボナーラだった。

パスタばかりのリクエストを不思議に思い聞き返すと、どうもこの国にはベーコンがないらしい。

ハムはあるのにベーコンはないんだ、と少し驚いたものの、材料的に可能なので、作ることにした。尚、パスタ続きなのは、たまたまらしい。


8人前作るので、リラに4人前担当してもらうことにして、先にサラダを用意した。

お店の営業も終わり、みんなでお店を片付けている間に、リラと二人でカルボナーラを作ったが、ユリが作った4人前の内の1人前を誰が食べるかでもめるので、ユリが作ったものは、ソウ、リラ、シィスル、マリーゴールドが食べ、リラが作ったものを、ユリ、ユメ、マーレイ、イリスが食べることになった。


荷物を持って戻ってきたシィスルとマリーゴールドは、ユリが作ったカルボナーラをとても喜んで食べていた。


「これが本物なのですね!」

「どういう意味?」


シィスルがいった言葉にユリが疑問を返すと、リラが答えた。


「一度作ってみたことがあったのですが、ベーコンがないので、なんというか、あっさりしたものが出来上がりました」

「そうなのね。でもこの料理は、私も専門に勉強したことがないから、正解はわからないのよ」

「ユリ様にも正解がわからない料理があるのですね」

「そんなのいっぱいあるわよ。あ、今度、ベーコン作ってみる?」

「ベーコンって作れるのですか!?」

「冬箱と、調理台?というのかな? 火力があれば作れるわよ。一週間くらいかかるけど」

「作ってみたいです!」

「シィスルちゃんと、マリーゴールドちゃんは?」

「是非、参加させてください!」「よろしくお願い致します」

「そのうちみんなで作りましょうね」


ユリは預かった荷物をしまい、明日に備え、解散した。

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