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アルストロメリアのお菓子屋さん  ~ お菓子を作って、お菓子作りを教えて、楽しい異世界生活 ~  作者: 葉山麻代
3章

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準備

お店はまだお休みだが仕事再開だ。

パウンドケーキと、リラの華と、黒猫クッキーと、アラレの準備と、冷凍グラタンの販売分を作る予定だ。

後、昨日約束したマロンパイも作ろう。


新たに作るのは、プリンアラモード。

大きなココットにババロアを1/3作って、上にプリンとフルーツと生クリームを飾るのだ。

いつものプリンカップにババロアだけのものも作る。これは値段の兼ね合いだ。


「おはようございます!」


リラが出勤してきた。

相変わらず早い。まだ9:00にもなっていない。


「おはよう。相変わらず早いわね」

「お休みが終わるのが楽しみで早く起きちゃいました!」

「あら、そうなの?・・・デザート食べられそう?」

「はい!!何でも食べます!」

「じゃあ、これ、試作品のプリンアラモード。明日出す予定よ」

「わぁ!ありがとうございます!いただきます!」


プリンとババロアの他、ミカン、白桃、パインの缶詰め、キウイフルーツ、兎りんごの生フルーツ、たっぷりの生クリーム入り。


「これ、これりんごですよね?面白い切り方ですね」

「兎りんごね」

「うさぎ!? ほんとだ! 耳だ!」


「プリンの下にあるのはなんですか?」

「ババロアね。バニラアイスクリームと同じような材料を、ゼラチンで固めたものよ」

「ババロア美味しいですね!これだけでも食べたいです 」

「やっぱりそう思う?私もそう思って、ババロアだけのも作るわ。それでね、バランスとかどう思う?」

「ばらんす?」


「均衡、釣り合い、割合とか」

「味はとってもおいしいです。見た目は赤い色が、兎りんごが可愛いです」


リラは、ウサギリンゴが気に入ったようだった。


「赤は本当はイチゴを飾りたいのだけど、季節的に美味しい生がないのよね」

「この果物は決まっていないのですか?」

「プリンアラモードは、プリンと色々なフルーツが一緒に乗っている、先日フルーツプリンパフェ作ったでしょ、三角の容器じゃない方、あれが、あの感じが本来のプリンアラモードかな」

「あれは豪華でしたね」



「ユリ様!今日は何を作りますか?」

「今日作るものは、パウンドケーキ12、リラの華300、黒猫クッキー200、アラレの準備、冷凍グラタンの販売分600、マロンパイ50、プリンアラモード100、ババロア200、黒蜜220です。容器は、ココット800、大きいココット100、黒蜜容器は納品されてからになります」

「何時から開始しますか?」

「リラちゃんの都合で良いわよ。今日は店ないし」

「なら、すぐ初めて、早く帰ることにします」

「では、クッキーからお願いします」

「はい!」


ユリがパウンドケーキを3種類仕込んで焼いている間、リラは、リラの華を作り、パウンドケーキが焼けてからリラの華を焼き、終わり次第黒猫クッキーを作って焼いた。

ココットを洗い、餅を切って、いつものランチ時間になった。


マーレイが来て、グラタンの材料になる野菜やハム等を持ってきた。


手伝わなくて良いとは言ったが、ユメもソウもお昼ご飯を食べないのだろうか?


14:00を少し過ぎた頃、ユメとソウが来た。

二人は出掛けていたらしい。


「お待たせにゃ!」

「わるい、待たせた」


全員揃ったので、何か作ろう。


「器空けたいので、冷凍してあるドリアで良いですか?」

「それにするにゃ!」

「ドリア食べます!」

「ドリア食べちゃおう」

「みなさんと同じで」


ユリは冷凍ドリアを出してきて釜で焼いた。


「これ、試作品のプリンアラモードだけど」


ユリはプリンアラモードを5つ持ってきた。


「凄いにゃ!」


ユメが目を輝かせて喜んでいた。


「ユリ様、私も食べて良いんですか?」

「大丈夫よ。試作で10個作ったから」


朝食べたリラは心配したようだ。

今度は、くるくる回しながら見ていたソウが聞いてきた。


「これいくらで売るの?」

「うーん。迷ってるのよね。いつものココットに、ババロアだけのも作るのよ。それが400~500☆位の予定で、容量的に、倍くらいかなぁって」

「500☆と、1000☆で良いんじゃないの? そもそも甘味は嗜好品だから安い必要がないよ」

「うーん。そうしようかな」


ドリアが焼けたので、みんなで食べた。


昼休みになり、ユリはリラに先月分の給与を渡した。

簡単な明細を入れておいたので質問はないと思っていたユリだったが、「賞与」自体が通じなかった。

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