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アルストロメリアのお菓子屋さん  ~ お菓子を作って、お菓子作りを教えて、楽しい異世界生活 ~  作者: 葉山麻代
1章

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16/688

菓子

看板を「アルストロメリア」に掛変え、ランチとお菓子のお店にした。


11:00~14:00迄ランチ、1時間休んで15:00~18:00迄 喫茶と言う感じだ。


冷たいものが出せない縛りは割りときつい。

洋菓子って、焼き物以外は大体冷たいお菓子だと思うのよね。

和菓子作ろうかしら。


定番化したフルーツ入りパウンドケーキと、クッキーは作るとして、あとは、スイートポテトとか作ろうかしら。

パイは、パイシートがないとキツイかなぁ。

持ってきたお菓子の本で勉強しようかな。


パウンドケーキの種類を増やそうかしら。

ココア&オレンジピール、

メイプルシュガー&くるみ、

紫芋粉&ドライアップル、

黒練りごま&黒炒りごま、

抹茶&ホワイトチョコチップ。


こんな感じ?

殆ど持ってきているけど、継続して入手できないものは厳しいわね。

ソウに、ここに売っているか聞いてみよう。



「なーご」


ユメが来たようだ。

ユメは何か食べたいときだけ姿を表すようで、普段はあまり見かけない。


「ユメちゃん、なんか食べる?」


ユメは変身し猫耳幼女の姿になった。


「ユリのお菓子が食べたいにゃ」

「何が良いの?」

「なんでも良いにゃ」

「食べちゃダメなものはない?」

「無いにゃー」

「お店のならどれが食べたいの?」

「フルーツの入ったやつにゃ」

「何個食べる?あと、牛乳飲む?」

「2個欲しいのにゃ。にゅうにゅう飲むにゃ」


牛乳が言えないのがちょっと可愛い。

おやつを食べるときは猫耳幼女になるけど、ごはんを食べるときは割りと黒猫のままだ。

使い分けなのかしら?


不思議に思ってユメに聞くと、普通の猫は基本的に肉食で、お菓子を食べていると少し変に思われるからで、力が添加されるのは植物系の甘い食べ物だけなので食べたいときは幼女になって食べるのだそうだ。


ちなみに私の力が「癒しの魔力」と判明したのはユメの見立てだ。

ソウも驚いていたけど、やっぱりとも言っていた。


どうやらソウは、私に魔力があることを把握していたらしい。ただ、どんな力か見極めることはできなかったそうで、ユメによって判明して納得したそうだ。

「ユリのお菓子は癒されるもんな!」

ソウは言っていた。


だからお菓子が良く売れるのね。

とりあえずと、パウンドケーキの種類を増やしてみた。


すると、常連化した客から、カットしていないものがまるまる欲しいと言われた。

1カットは150☆、1本は12カットとれるから1600☆位が妥当かしら?


詰め合わせセットとか作りたいけど、紙箱ってどうにかなるのかしら?

それとも木箱?まあ、箱代貰えば良いのかな?

どうせ買うのは貴族とか裕福層らしいし、箱代位出すでしょう。

ごちゃごちゃ考えていると、ユメが食べ終わったようだ。


「ユリ、ありがとうにゃ」

「ユメちゃん、もう良いの?」

「いっぱいにゃ。またフルーツいっぱいが良いにゃ」

「ユメちゃん、フルーツが好きなのね。生も食べる?」

「たべるにゃ。でもユリのお菓子の方が良いにゃ」

「わかった。また食べに来てね」

「はいにゃ」


ユメは黒猫に戻ると2階へ上がっていった。

軽い足音だけが聞こえる。


一番西側の部屋は一応ユメの部屋だ。

ただし、掃除に入ってもユメが居たためしがない。

家で寝ているのを見かけることがあるのは、ほぼリビングだ。

ドアノブに届かないとか、無いわよね?

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