自作
ランチも終わったし、明日から休みだし、ラストスパートよ!
ユリは気合いを入れておすすめを書いた。
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おすすめおやつ(持ち帰りはできません)
◎自分で作るアイスクリーム!
(店員に全て頼む場合プラス1500☆)
出来立てアイスクリーム(7人前)(ハーフ3.5人前)
バニラ、チョコ、抹茶、黒糖、きな粉
各1500☆ ハーフ各1000☆
ラムレーズン、黒糖黒蜜、チョコくるみ
各2000☆ ハーフ各1500☆
イチゴ、ブルーベリー、桃
各1500☆ ハーフ各1000☆
◎自分で作るシャーベット!
出来立てシャーベット(7人前)(ハーフ3.5人前)
赤ワイン、オレンジ、
各1500☆ ハーフ各1000☆
スパークリングワイン(限定6回分)
60000☆ ハーフ31000☆
◎その他のおすすめおやつ
葛切り 900☆
お茶 200☆(注文した方のみおかわり自由)
冷茶 200☆
◎持ち帰り可能なおやつ
パウンドケーキ 各150☆
リラの華(クッキー) 200☆
黒猫クッキー 時価(ユメちゃんから買ってください)
黒蜜 500☆(今だけ特別価格!)
詰め替え 500☆
お知らせ
お店は明日から10日間お休みです。
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ちなみに、今日は外おやつもアイスクリームだ。
冷茶とクッキーもおいてある。
ブルーベリーを2回作ったが、売れ残ったアイスクリームや、食べ飽きたらしい残りも足して、真冬箱の仕切り4段を使って、種類を混ぜ32個入れた。
まだ冷凍庫に残してあるので、16:00頃様子を見に行こうと思っている。
「戻りましたー」
「おかえりー。時間になったらアイスクリームの用意をして小型アイス箱の容量と、更に半分で分けてください」
「はい!」
ユリはたくさん作ったアングレーズソースを冷やしていた。
「ユリ様、これ、なんですか?」
リラは「時価」という単語を指差し質問した。
「それは、そのときによって値段が違うという意味の単語です。実際ユメちゃんがいくらで売っていたのかよく判らないのよね」
「そういえば、お釣りなしで売っていました!」
「まあ、子供のおやつを取り上げる感じだったし、しょうがないわよね。ふふふ」
「黒猫クッキー作りますか?」
「少し作っておいた方が良いかしらね」
「戻ったのにゃ」
「あ、ユメちゃん、黒猫クッキー要る?」
「欲しいのにゃ!」
15:00になり、来店した客がすごい勢いで聞いてくる。
「ご店主!アイスクリームを作れるとは本当ですか?」
「はい。10pの魔力と、15分程度ハンドルを回すだけです。どなたでもできます」
「制限、回数制限は?」
「貴族の方になら制限はありません。平民の方は、一人1回が限界かもしれません」
「では、とりあえず、スパークリングワインを!」
「はい。フルサイズでよろしいですか?少々お待ち下さい」
4人で来ているらしい彼らは、初っぱなから 6万☆のスパークリングワインシャーベットの注文だった。
入り口でじっくり読んでから来るらしく、扉の向こうに人影がある。
「ワインシャーベット7人前を1500☆で作れるとは本当ですか?」
「はい。10pの魔力と、15分程度ハンドルを回すだけです。難しくありません」
「ワインシャーベットで!」
「はい。少々お待ち下さい」
考えがまとまったのか来店したようだ。
「ユリ・ハナノ様!ラムレーズンアイスクリーム7人前を2000☆で作れるとは本当ですか?」
「はい。どなたにもある10pの魔力と、15分程度ハンドルを回すだけです。わりと簡単です」
「ラムレーズンアイスクリームをください!」
「はい。少々お待ち下さい」
「ご店主!色々なアイスクリームを作れるとは本当ですか?」
「はい。10pの魔力と、15分程度ハンドルを回すだけです。どなたでもできます」
「点数制限はありますか?」
「貴族の方になら制限はありません」
「では、イチゴハーフ、ももハーフ、スパークリングワインハーフで!」
「はい。全部一緒にお持ちして大丈夫ですか?」
「良いですよ」
「少々お待ち下さい」
「ご店主!アイスクリームを作れるとは本当ですか?」
「はい。10pの魔力と、15分程度ハンドルを回すだけです。」
「一人何個とかはありますか?」
「貴族の方になら制限はありません」
「では、きな粉アイスクリームと持ち帰り黒蜜を」
「はい。フルサイズでよろしいですか?少々お待ち下さい」
「ご店主!自分で作れるとは本当ですか?」
「はい。10pの魔力と、15分程度ハンドルを回すだけです。」
「ワインハーフ、スパークリングワインハーフ、ラムレーズンで」
「ラムレーズンのみフルサイズでよろしいですか?」
「それで!」
「では、少々お待ち下さい」
とりあえず、全テーブルが埋まった。
アルコール率高いわぁ・・・。
リラとユメと三人で手分けしてアイス箱に中身を入れ、取り皿と葉っぱクッキーを添えて各テーブルに運んだ。
「こちらに充填したらハンドルを回してください。15分ほどで出来上がります。ラムレーズンは出来上がってから混ぜてください」
「これ白いけど、イチゴアイスクリームになるの?」
「はい!だんだん桃色になってきれいですよ」
「へえ、たのしみだ」
ユメが黒猫クッキーを売りながらお店をみてくれるらしいので、厨房に戻って黒猫クッキーを作ることにした。
ついでに黒糖パウンドケーキをリラに教えながら2つ作り、1つをリラに、カットの練習をして食べたら良いと渡すと、とても喜んでいた。
ちなみにユメは、カットはユリがして欲しいにゃと言っていた。自分で切るのは諦めたらしい。
客が入れ替わってもアルコール率は高く、高すぎて今日も全部は売れないだろうと思っていたスパークリングワインは2順目で早々に売り切れた。
これで残っていた高級ワインが冷蔵庫からなくなった。割りと場所を取っていたのでスッキリした。
アイス箱が30分で温度が保てなくなるせいか、今日は客の入れ替わりが早い。15:40には、全席入れ替わった。
16:00頃、外おやつを見に行くと沢山の人から、日頃のおやつのお礼と、明日からのお休みゆっくり休んでください。と声をかけられた。ありがとうございます。と、少し会話しながら真冬箱を確認すると、残り3個だったので追加した。アイスクリームはとても評判がよかった。空の器を回収し、スプーンを洗った物と交換した。
リラが、黒猫クッキーを200枚作ったので、残りの時間は洗い物をすると言って、アイス箱や、ココットを洗ってくれた。
ユメは、黒猫クッキーを順調に売り歩いているらしい。たまに外にまで売りにいっている。
籠に、薄い小さな紙袋と黒猫クッキーを入れて売り歩く姿は可愛らしい。ただ、エプロンのポケットは、売り上げでジャリンジャリンしてそうだ。
17:00頃、外おやつを見に行くと残り2個だった。
冷凍庫に余っていた24個全てを入れた。
すると、黒蜜を売ってもらえないだろうか?と声をかけられた。構いませんよ。と言うと、そこにいた全員が希望したため、冷蔵庫から持ってきて希望者に販売した。とても喜んでもらえて、在庫も捌けてありがたかった。
店の方は、リラの華が最初に売り切れた。
パウンドケーキは残り少ないが、まだいくつかある。
今日は葛切りを注文する人は居なかった。
後から熱いお茶の注文があるくらいで、みんな自分で作るアイスクリームに夢中だ。
意外なことに、アイス箱を欲しがる人は居なかった。
質問されるかと思っていたので少し拍子抜けだ。
「ユリ様、何かすること有りませんか?」
リラは、とりあえずの片付けも、今ある洗い物も全て片付けてしまったらしい。
「ちょっと休憩するか、図鑑でも見ていると良いわよ」
「ありがとうございます!」
リラは図鑑を見に休憩室に入っていった。
「ユメちゃん、少し休憩する?」
「黒猫クッキー売るにゃ!」
「わかったわ。疲れる前に休憩してね」
17:40頃来た客が、おそらく来店最後だろう。
注文を聞き、アイス箱を持っていき、説明をしてアイスクリームを作ってもらった。
チョコアイスクリーム予約の引き取りも、全員無事に引き取りに来たので、冷凍庫がスッキリした。
ユメは、黒猫クッキーを売り歩き、何と今日焼いた200枚、全て売り切ったらしい。
自分が食べる分を残さなくて良いのだろうか?
ユリは食事の支度を始め、小休憩から戻ったリラがユメにかわって店番をした。
ソウとマーレイが顔をだし、5人前の食事を作り始めた。カレーを温めるだけなので早い。サラダと冷茶とガラス容器のオレンジゼリーを用意した。
18:10過ぎ、残っていた店内の客を送り出し、外のイーゼルにお休みのお知らせを貼り付けた。
最後の片付けを後回しにし、みんなで食事をした。
ユリはみんなの前に立ち、感謝とお詫びをした。
「無謀なアイスクリーム計画で、たくさんご迷惑をお掛けしました。本当にごめんなさい。そして、ありがとうございました。途中、寝込んだ時も皆さんのお陰で乗りきることができ、無事アイスクリーム月間を終えることができました。今後ともどうぞよろしくお願い致します」
「ユリ様!とても楽しかったです!色々なお菓子やお料理を作ったり、教えてもらったお料理で喜ばれたり、貴族の人にクッキーを教えることになったり、お休みが終わったら又よろしくお願いします!」
「面白かったにゃ!又手伝うにゃ!」
「又いつでもお声がけになってください。いつも美味しい食事が楽しみでした」
「ユリ、いつでも手伝うから声かけてよ」
売れ残っていたパウンドケーキを、人に分けても良いからとリラに渡し、11日月曜日から又お願いします。と言って解散になった。
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今後ともどうぞよろしくお願い致します。




