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アルストロメリアのお菓子屋さん  ~ お菓子を作って、お菓子作りを教えて、楽しい異世界生活 ~  作者: 葉山麻代
2章

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自作

ランチも終わったし、明日から休みだし、ラストスパートよ!

ユリは気合いを入れておすすめを書いた。


◇ーーーーー◇

おすすめおやつ(持ち帰りはできません)


◎自分で作るアイスクリーム!

 (店員に全て頼む場合プラス1500☆)


出来立てアイスクリーム(7人前)(ハーフ3.5人前)

バニラ、チョコ、抹茶、黒糖、きな粉

各1500☆ ハーフ各1000☆


ラムレーズン、黒糖黒蜜、チョコくるみ

各2000☆ ハーフ各1500☆


イチゴ、ブルーベリー、桃

各1500☆ ハーフ各1000☆


◎自分で作るシャーベット!

出来立てシャーベット(7人前)(ハーフ3.5人前)

赤ワイン、オレンジ、

各1500☆ ハーフ各1000☆


スパークリングワイン(限定6回分)

60000☆ ハーフ31000☆



◎その他のおすすめおやつ

葛切り 900☆

お茶 200☆(注文した方のみおかわり自由)

冷茶 200☆


◎持ち帰り可能なおやつ

パウンドケーキ 各150☆

リラの華(クッキー) 200☆

黒猫クッキー 時価(ユメちゃんから買ってください)


黒蜜  500☆(今だけ特別価格!)

 詰め替え 500☆


お知らせ

お店は明日から10日間お休みです。

◇ーーーーー◇


ちなみに、今日は外おやつもアイスクリームだ。

冷茶とクッキーもおいてある。

ブルーベリーを2回作ったが、売れ残ったアイスクリームや、食べ飽きたらしい残りも足して、真冬箱の仕切り4段を使って、種類を混ぜ32個入れた。

まだ冷凍庫に残してあるので、16:00頃様子を見に行こうと思っている。



「戻りましたー」

「おかえりー。時間になったらアイスクリームの用意をして小型アイス箱の容量と、更に半分で分けてください」

「はい!」


ユリはたくさん作ったアングレーズソースを冷やしていた。


「ユリ様、これ、なんですか?」


リラは「時価」という単語を指差し質問した。


「それは、そのときによって値段が違うという意味の単語です。実際ユメちゃんがいくらで売っていたのかよく判らないのよね」

「そういえば、お釣りなしで売っていました!」

「まあ、子供のおやつを取り上げる感じだったし、しょうがないわよね。ふふふ」


「黒猫クッキー作りますか?」

「少し作っておいた方が良いかしらね」


「戻ったのにゃ」

「あ、ユメちゃん、黒猫クッキー要る?」

「欲しいのにゃ!」



15:00になり、来店した客がすごい勢いで聞いてくる。


「ご店主!アイスクリームを作れるとは本当ですか?」

「はい。10pの魔力と、15分程度ハンドルを回すだけです。どなたでもできます」

「制限、回数制限は?」

「貴族の方になら制限はありません。平民の方は、一人1回が限界かもしれません」

「では、とりあえず、スパークリングワインを!」

「はい。フルサイズでよろしいですか?少々お待ち下さい」


4人で来ているらしい彼らは、初っぱなから 6万☆のスパークリングワインシャーベットの注文だった。


入り口でじっくり読んでから来るらしく、扉の向こうに人影がある。



「ワインシャーベット7人前を1500☆で作れるとは本当ですか?」

「はい。10pの魔力と、15分程度ハンドルを回すだけです。難しくありません」

「ワインシャーベットで!」

「はい。少々お待ち下さい」


考えがまとまったのか来店したようだ。


「ユリ・ハナノ様!ラムレーズンアイスクリーム7人前を2000☆で作れるとは本当ですか?」

「はい。どなたにもある10pの魔力と、15分程度ハンドルを回すだけです。わりと簡単です」

「ラムレーズンアイスクリームをください!」

「はい。少々お待ち下さい」


「ご店主!色々なアイスクリームを作れるとは本当ですか?」

「はい。10pの魔力と、15分程度ハンドルを回すだけです。どなたでもできます」

「点数制限はありますか?」

「貴族の方になら制限はありません」

「では、イチゴハーフ、ももハーフ、スパークリングワインハーフで!」

「はい。全部一緒にお持ちして大丈夫ですか?」

「良いですよ」

「少々お待ち下さい」


「ご店主!アイスクリームを作れるとは本当ですか?」

「はい。10pの魔力と、15分程度ハンドルを回すだけです。」

「一人何個とかはありますか?」

「貴族の方になら制限はありません」

「では、きな粉アイスクリームと持ち帰り黒蜜を」

「はい。フルサイズでよろしいですか?少々お待ち下さい」


「ご店主!自分で作れるとは本当ですか?」

「はい。10pの魔力と、15分程度ハンドルを回すだけです。」

「ワインハーフ、スパークリングワインハーフ、ラムレーズンで」

「ラムレーズンのみフルサイズでよろしいですか?」

「それで!」

「では、少々お待ち下さい」


とりあえず、全テーブルが埋まった。

アルコール率高いわぁ・・・。


リラとユメと三人で手分けしてアイス箱に中身を入れ、取り皿と葉っぱクッキーを添えて各テーブルに運んだ。


「こちらに充填したらハンドルを回してください。15分ほどで出来上がります。ラムレーズンは出来上がってから混ぜてください」


「これ白いけど、イチゴアイスクリームになるの?」

「はい!だんだん桃色になってきれいですよ」

「へえ、たのしみだ」


ユメが黒猫クッキーを売りながらお店をみてくれるらしいので、厨房に戻って黒猫クッキーを作ることにした。


ついでに黒糖パウンドケーキをリラに教えながら2つ作り、1つをリラに、カットの練習をして食べたら良いと渡すと、とても喜んでいた。

ちなみにユメは、カットはユリがして欲しいにゃと言っていた。自分で切るのは諦めたらしい。


客が入れ替わってもアルコール率は高く、高すぎて今日も全部は売れないだろうと思っていたスパークリングワインは2順目で早々に売り切れた。

これで残っていた高級ワインが冷蔵庫からなくなった。割りと場所を取っていたのでスッキリした。


アイス箱が30分で温度が保てなくなるせいか、今日は客の入れ替わりが早い。15:40には、全席入れ替わった。


16:00頃、外おやつを見に行くと沢山の人から、日頃のおやつのお礼と、明日からのお休みゆっくり休んでください。と声をかけられた。ありがとうございます。と、少し会話しながら真冬箱を確認すると、残り3個だったので追加した。アイスクリームはとても評判がよかった。空の器を回収し、スプーンを洗った物と交換した。


リラが、黒猫クッキーを200枚作ったので、残りの時間は洗い物をすると言って、アイス箱や、ココットを洗ってくれた。


ユメは、黒猫クッキーを順調に売り歩いているらしい。たまに外にまで売りにいっている。

籠に、薄い小さな紙袋と黒猫クッキーを入れて売り歩く姿は可愛らしい。ただ、エプロンのポケットは、売り上げでジャリンジャリンしてそうだ。


17:00頃、外おやつを見に行くと残り2個だった。

冷凍庫に余っていた24個全てを入れた。

すると、黒蜜を売ってもらえないだろうか?と声をかけられた。構いませんよ。と言うと、そこにいた全員が希望したため、冷蔵庫から持ってきて希望者に販売した。とても喜んでもらえて、在庫も捌けてありがたかった。


店の方は、リラの華が最初に売り切れた。

パウンドケーキは残り少ないが、まだいくつかある。

今日は葛切りを注文する人は居なかった。

後から熱いお茶の注文があるくらいで、みんな自分で作るアイスクリームに夢中だ。


意外なことに、アイス箱を欲しがる人は居なかった。

質問されるかと思っていたので少し拍子抜けだ。



「ユリ様、何かすること有りませんか?」


リラは、とりあえずの片付けも、今ある洗い物も全て片付けてしまったらしい。


「ちょっと休憩するか、図鑑でも見ていると良いわよ」

「ありがとうございます!」


リラは図鑑を見に休憩室に入っていった。


「ユメちゃん、少し休憩する?」

「黒猫クッキー売るにゃ!」

「わかったわ。疲れる前に休憩してね」


17:40頃来た客が、おそらく来店最後だろう。

注文を聞き、アイス箱を持っていき、説明をしてアイスクリームを作ってもらった。


チョコアイスクリーム予約の引き取りも、全員無事に引き取りに来たので、冷凍庫がスッキリした。


ユメは、黒猫クッキーを売り歩き、何と今日焼いた200枚、全て売り切ったらしい。

自分が食べる分を残さなくて良いのだろうか?


ユリは食事の支度を始め、小休憩から戻ったリラがユメにかわって店番をした。


ソウとマーレイが顔をだし、5人前の食事を作り始めた。カレーを温めるだけなので早い。サラダと冷茶とガラス容器のオレンジゼリーを用意した。

18:10過ぎ、残っていた店内の客を送り出し、外のイーゼルにお休みのお知らせを貼り付けた。


最後の片付けを後回しにし、みんなで食事をした。


ユリはみんなの前に立ち、感謝とお詫びをした。


「無謀なアイスクリーム計画で、たくさんご迷惑をお掛けしました。本当にごめんなさい。そして、ありがとうございました。途中、寝込んだ時も皆さんのお陰で乗りきることができ、無事アイスクリーム月間を終えることができました。今後ともどうぞよろしくお願い致します」


「ユリ様!とても楽しかったです!色々なお菓子やお料理を作ったり、教えてもらったお料理で喜ばれたり、貴族の人にクッキーを教えることになったり、お休みが終わったら又よろしくお願いします!」


「面白かったにゃ!又手伝うにゃ!」


「又いつでもお声がけになってください。いつも美味しい食事が楽しみでした」


「ユリ、いつでも手伝うから声かけてよ」



売れ残っていたパウンドケーキを、人に分けても良いからとリラに渡し、11日月曜日(つきのひ)から又お願いします。と言って解散になった。

ご拝読いただきまして誠にありがとうございます。

ブックマークをしてくださる方、☆のポイントを入れてくださる方、深く感謝しております。


至らないところだらけではございますが、矛盾点や誤字脱字等ご指摘いただけると幸いです。

また、設定等の説明不足による疑問点は、答えられるものはお答えいたします。


今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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