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アルストロメリアのお菓子屋さん  ~ お菓子を作って、お菓子作りを教えて、楽しい異世界生活 ~  作者: 葉山麻代
1章

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食事

5時に起きた。

まだ薄暗い空を見ながら気合いをいれる。

窓を開けると少し冷たい風が爽やかだった。


「今日は頑張るぞー!」


さっとコックコートに着替え、ラッピング用の袋を持って厨房に降りた。


ソウは昨日から居ないみたいだけど、いつ帰ってくるのかな?


フルーツ入りパウンドケーキを15mmに切って、60袋用意し、クッキーは5枚ずつ袋づめして60袋用意した。

フルーツを沢山切って4枚の大皿に盛り、サラダ用の野菜を切り、薄切りにしたローストビーフと一緒に花盛りにした。


ソウが沢山のパンを抱え、2階から戻ってきた。


「ユリー!遅くなってごめんねー。パン調達してきたよ」



ローストビーフの端っこと適当な野菜と買ってきてくれたパンでサンドイッチを作って朝食にした。


10:00頃、マーレイと娘のリラが来た。


「こんにちは、ユリ・ハナノ様、マーレイです」

「マーレイさん?ちょっと待ってください」


お口をモグモグさせながらとりあえず待ってもらうように声をかけた。


「おまたせしました!呼んどいてすぐ対応できなくてごめんなさい」

「滅相もございません」

「こちらがお嬢さん?」

「はじめまして、リラです。よろしくお願いします!」

「こちらこそ、よろしくお願いしますね」


マーレイとリラは、左手を高く上げてソウの右手と合わせてソウが何か言っていた。


ハイタッチ?なんだろう?


後で聞いたら、この厨房は秘密だらけなので無言の「誓い」なのだそうだ。


この国では、ハイタッチは気軽にできないらしい。

まあ、する機会もないけど。




ビーフシチューは、肉、にんじん、ペコロス、ジャガイモ、ブロッコリーをいれた大きめのスープカップを30組、大きめココット型を10組、小皿20組に分けて60人前用意した。




11:30頃ちらほらと人が集まりだした。


具だけ入ったスープカップにやや熱めに温めたシチューを注ぎ、提供する。

最初は14人前だった。


パンは、買ってきたものをそのまま籠盛りだ。


パン、サラダ、ローストビーフ、フルーツは取り放題だ。


飲み物はデキャンタに水とワインとミルクとオレンジジュースを用意した。


ビーフシチューとパンを食べ終わると、適当にローストビーフとサラダとフルーツを皿に盛ってコップを持って外に出る。

後から3家族ずつ来る人達を待たせないように、外に置いた箱の上で歓談しながらゆっくり食べるらしい。

倉庫からもう2つの箱も出してもらった。


帰る人にはリラからお菓子のお土産を渡してもらった。

顔見知りだと渡し忘れがなくて都合が良い。

今日来られなかった人にも後で届けてくれるそうだ。


次のグループは12人だった。

その次は13人で、最後は9人だった。

来られなかった人は5人くらいらしい。



ビーフシチューは全員がパンで拭って最後まで綺麗に食べてくれるので洗い物が楽だった。

結局、全員分スープカップで提供できた。



初めて食べたのにホッとする味だと言われた。


私達で四人前食べても八人前残る。

どうしようかと考えていると、

昼間来られない人は人数に入れていないので、夜来ても良ければ残りの5人全員こられると言うので、来てもらうことにした。

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