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アルストロメリアのお菓子屋さん  ~ お菓子を作って、お菓子作りを教えて、楽しい異世界生活 ~  作者: 葉山麻代
1章

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枝肉

「おなかすいたー!」

「そういえば、なにも食べてないな」

「冷蔵庫の物、使って良い?」

「何でも使って良いぞ!全部ユリのだから」


おおよその物が片付き、余裕が出てきたら空腹に気がついた。


うふふー。美味しいもの作るわよー。

上機嫌で厨房にきて、業務用冷蔵庫の扉に手をかけ引っ張った。


ユリは中を見て驚いた。

大きなかたまり? ま、まさか!


「に、肉が枝で入ってる!!!」(骨付き半身肉)


枝肉の解体は、やったことないよー。

部位になった肉しか扱った事無いよー。

腿ハム作り体験とかやっておけばよかったかもー


少し遠い目をしたユリにソウが声をかけた。


「解体しようか?」

「え!ソウ、これ分けられるの?」

「まあ、あまり上手くはないが出来るぞ」

「お願いします!教えてください!」


刃物を入れる場所を教わり、なんとか部位に分けた。物凄く時間がかかった。


本当に大仕事だったわ。毎度これなのかしら?

こういう感じが常識なのかしら?


すっかり気力を奪われ、肉は焼くだけにした。

調味料なら沢山あるからだ。


パンもご飯もなかったけど、野菜は色々有ったので、ジャガイモを一緒に炒めた。

付け合わせにレタスとトマトのサラダを添えた。


私頑張った!

これ以上は、明日から頑張ろう!


「ソウ、ご飯できたよ。白米(ごはん)は無いけど」

「ユリ、ありがとう。大変だったね」

「あはは、どういたしまして。さ、食べよう」


はじめてのご飯は、ただ焼いただけの肉なのに、とても美味しかった。

苦労したからかも知れないと思った。


実を言えば、最高ランクの仔牛であった。

ソウが人任せにした結果である。


お腹がふくれて、疲れも出て眠くなってきた。


「ソウ、御者をしてくれた人は、どこに住んでるの?」

「川向こうの、そうだな、ここから300m位先にある丘の下だったかな。そこに馬車と沢山馬もいるぞ」

「丘の下があったんだね。だから見渡す限りなにも見えなかったのね」


馬車を置いて歩いて帰っていった先はどこだろうと気になっていたのだ。

荷車の人たちもどこから来たのかなって思ってたけど一緒なのかな?と。



そのまま寝落ちてしまった。

ソウに部屋まで運ばれたらしい。

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