二人目 左片麻痺アルコール中毒の右近さん その2
アルコールで酔っただけかと思ったら、突如襲いかかって来る右近さん。飯田義人の棍棒術が今回初登場します。
飯田「やぁーぱりそうなるんか。祓う前に右近さんの精も根も尽き果ててもらわなあかんね。やるしかないんか…」
両手のひらの白い光が、棍棒へと移っていった。
飯田「こりゃ良いな。手間が省ける。名付けて、『雲散霧消…棍』て感じ?」
右近さん「うううう……ふぅぃえぇええおぁ!!!!!」
狂気と殺意を持って包丁を突き刺してくる右近さん。とっさに棍棒を三節棍に切り替え手の甲目掛けて打ちつける飯田。
「キンッシュパーンッ!!」
包丁の持ち手に三節棍が絡み付き、そのまま同時に右近さんの手の甲を強打した。
右近さん「うがぁー?!」
「ザンッ」
持っていた包丁が手から落ち、畳に突き刺さる。
飯田「あれ?手首じゃあ祓えへんのか?急所狙うしかないかな……叩き込むしかない。」
右近さん「ぐあぁぁぁぁ…きぃっ!」
襲いかかる右近さん。踏み込んできた右足首目掛けて一閃
飯田「ホアァァァァァァッ!」
両手で三節棍を思い切り叩き付け絡ませ引っ張った。体制を崩した瞬間素早く右近さん後方へ前進しながら、今度は三節棍を棍棒へと切り替える。
「ジャキンッ!!!」
振り向き様右近さんの首後ろの延髄を目掛けて棍棒を両手で強く突く。
飯田「ハイィィィーーーーッ!!!」
「ドスッ!!!!………ストン」
右近さんはその場で崩れ落ちた。同時に纏わり憑いていた邪気の色も消えて徐々に透明な色へと戻っていった。
飯田「あ~ッ?!やっべぇ…やってもうた。あ~あ…こりゃクビかな…?取り敢えず、色々片付けるか( ̄▽ ̄;)」
それから1時間、掃除をそそくさと終わらせて、記録表を書いて帰る用意をした。砂押さんにどんな言い訳しようか…次の就職先どうしようか迷っていたら、右近さんが目を覚ました。
右近さん「うううう…イタタタタ(>_<)…呑みすぎたかな?最近弱くなったなあ……」
飯田「( ̄▽ ̄;)大丈夫…ですか…?(うわあ…思い切り突いたからなあ)」
右近さん「あぁ…寝てしまったわい。」
飯田「(ええ、まあ俺のせいですね。)あノォー( ̄▽ ̄;)酔てたときに、暴れたですが…」
何故か片言の外国人みたいな言い回しになりキョドってしまった。
右近さん「えぇっ?!またやってもた?」
飯田「また…ですか(・・;)(あれ?俺の事じゃないの?)」
右近さん「前辞めたヘルパーさんの時みたいに意識無くして暴れたんやろ?あぁっ?畳に刺し跡が」
右近さん「(どうも覚えてないみたい。何回かやらかしてるんやな(・・;))ええ…包丁持って暴れてました。さっき片付け終わったとこです。」
右近さん「ほんまや、畳に包丁の刺し跡あるな。服もきれいに洗って、ゴミも全部ゴミ袋入れてくれて(´ω`)あんがとさん。何かスッキリしたわい。気持ちがいいもんやね、掃除してくれるのわ。」
飯田 心の声(ええ、色々掃除してしまいました。右近さんもろとも…て、やっぱ覚えてないのかな?何かラッキー( ̄▽ ̄;) 暴れたせいって思ってくれた。ホっ)
飯田「あ…じ、じゃあこれで失礼します。( ̄▽ ̄;)」
右近さん「はーい、気をつけてお帰りよぉ」
飯田「また来ます。お邪魔しました。(次来たとき思い出しませんように。(・・;)」
12:00 右近さん宅を出る
記録表記載の時間は、10:00~11:30少々遅れました( ̄▽ ̄;)
それにしても何なんだ?右近さんの様子が尋常じゃなかったなあ。まるでなにかに取りつかれたような…怨霊とかそんな感じか?…この手の光であの嫌な感じを祓えるって事が解ったけど。おそらく持った武器にもその効果が伝わるのかな?そしてあの右近さんの力…とても片麻痺の人ができる動きじゃないし、考えられない力が出ていた。うーん…何なんだ?
自宅に帰り休憩をとる。
飯田「はあぁー…なんか疲れたわ。寝よう。」
右近さん編はここまでになります。ほんとにアフロヘアーなファンキーキャラで個人的には楽しい人で割りと好きです。またしばらくしたら右近さん書くかもです。