未口くん神様に会う。
遅くなりましたが続きです。
…明るい‥‥目を閉じていてもわかるぐらいに暖かな光が当たっているのがわかる…
「う……ふぁあ‥‥ん?もう朝か……」
俺は瞼を指でこすりながら起き上がる…
「え?ここどこ?また転移?!」
段々と脳が覚醒してきて状況を把握しようとする…‥は?ここどこだよ、こんなところで寝て…‥ないよな!
辺りを見回しても何もない……近くで寝てた波山さんさえいないのだ
ここは真っ白な空間?そしてこの空間自体が発行しているのか俺の影も床に写らない
にしてもここどこだ……あ、もしかしてこれはアレか!
明晰夢ってやつか!おお!これがそうなのか、凄くリアルだ自分の手を閉じたり開いたりして触感を確かめる…
ほんとすごいな……
「フォッフォッフォッ…そんなに珍しいかのぉ……」
急に背後から笑い声とともにそんな声が聞こえ…俺はびっくりしたのと同時に振り返る……
其処には長い白髪の髭が特徴的な真っ白い服を着た頭のてっぺんがハゲてる老人が立っていた……
え?仙人?なんでこんなところにいるの?いやこれ俺の夢の中なのに見たことない老人がいるって…‥あっでも仙人ならそのくらいできそうだな
「はじめに自己紹介をするかのぉ~儂はこの世界の創造神的存在で名をハガノールと言う、まぁハガ様でも神様でも好きに呼んでくれい」
仙人じゃなくて神様だったのか……まぁ人の夢に入れるのも神様ならできそうだな。
「次はお主の番じゃぞ、未口 修」
なんで、名前知って……神様なら普通なのかな?
「お、おう、えっと……未口 修です、なんでハゲ様はここにいるの?」
「なっ!だ、誰がハゲじゃ、別に私はハゲとらんのじゃよ!お主の神様像に合わせた姿をしたら、たまたまハゲだったんじゃ!」
「やっぱり、ハゲじゃん」
「うるさいわい!もう、めんどくさいから本題に入るのじゃ……」
「お、おう」
そうだった、なんで人の夢の中にハゲ様がいるんだろう……まぁ、なんとなくだけど予想つくな…
儂異世界に召喚したのじゃ!とか言われそう…‥
「え~実はじゃな、お主たちがこの世界に来てしまったのはなこの世界にある、とある大陸にある一つの国が異世界干渉魔法なるものを使ったのじゃ」
「うん、なんとなくだけど予想はついてたよ‥…そんなことじゃないかな~って」
「なんじゃ……もう少し驚くと思って期待してたんじゃけどのぉ~」
まぁ、そういう感じの本とか色々読むしゲームも好きだしね……でも、なんで異世界に来たのにステータス的なのはないんだろうか?
「なあ、ハゲ様‥‥異世界なのはわかったけど、なんかこう、強い能力の付与とかないの?チートとか!」
「おお、それについても説明するのじゃ……」
ハゲ様の話を要約するとまず国が異世界人を召喚してできた次元の裂け目に不運なことに俺と波山さんや数人が落ちてしまって目覚めた場所がバラバラだったらしい。
で、正常に召喚された人は無事、その国に召喚されしっかり能力付与は終えていたらしいが、次元の裂け目から落ちた俺たちを探し出すのと裂け目の修復に時間がかかって、能力付与もできずノコノコやってきたとのことだった。
「それでじゃ、通常は世界には不干渉なんじゃがの、今回は例外中の例外ということで詫びも兼ねておまけ付きの能力付与に来たのじゃよ…」
おおお!来ました!何が来るのかな~選ばせてくれるのかな?
「そんな目をキラキラされても、能力は選べんよ、その人にあった能力が開花するのじゃよ……まあ異世界人はなかなか強いのが開花するがの~」
「なんだ……選べないのか……」
「そうがっかりしなくてもおまけの方は選べるぞ」
所詮おまけは、おまけじゃないか……
「とりあえず、先に能力付与だけやるぞ」
そう言うと神様改めハゲ様は片手を俺に向け何かボソボソとつぶやいたら、俺の体の周りに淡い暖かな光が集まってきて覆い隠した途端、スーっと俺の体の中に吸い込まれていった……
「これで、能力付与の方は完了じゃよ」
「え?なんか実感わかないな……」
「そうかの?まぁ夢の中なら仕方ないの~……あぁ、なんじゃったかの~……」
「どうしたの、ハゲ様?」
「いや~な、自分の状態を示す方法があった気がしたんじゃが…」
方法?……あれかなステータス的な?
「ステータス」
おお!でたわ、なんかパソコンでよくあるようなウインドウ画面みたいな枠が出てきて俺のステータス?が出てくる。
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名前 未口 修
種族 人族
特殊技能 創造術(10/10)
技能 鑑定術(1/10)
刀剣術(1/10)
棍棒術(1/10)
称号 異世界からの迷い人
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おおお!なんか……すごいのか‥……
「ねね、ハゲ様、これステータス見れたんだけど、詳細って見れないの?」
「ああ、それはじゃの~自分が見たい場所を注視するのじゃよ」
なるほど、気になるところをじーーーーっと見つめて………
お!きた
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【創造術】
創造術とはその名の通り創造する術である。
創造できるものは様々で魔法や鉱石、様々なものが創造できる。
しかし、金や加工品は創造できるものの命のあるものは創造できない。
また、【創造術】は【全属性魔法】と【錬金術】など様々な技能の上位互換である。
神様からの能力付与で開花した能力
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「わぁお……」
言葉も出なかった……いや、だってさこれでもうチートじゃん、できるよハーレムやれるよ撲滅もう億万長者だよ!
「なかなか、良い技能を開花させたようじゃの~これはまた楽しみじゃい」
「ハゲ様……ありがとう……もう感謝だよ……さすがだよハゲ様!!!」
「感謝の気持ちがあるならハゲ様やめい!」
「これで、今後はもう最高じゃない?」
「話を聞きなされ……」
やったぁぁぁ!何しようかね……ワクワクが止まらんちーな。
「それと、お主が居る場所がちと厄介での、その森は【深遠の樹海】と呼ばれておってお主のおる大陸の5分の4を占めておるんじゃ……」
「え?」
「まぁそんな反応になるのもわかるのじゃが、その森の根源が魔素を大量に生み出し周りに影響を与えここ数年で木が増殖して魔物も増えてしまったのだ」
「それって、ハゲ様かなりやばいよね」
「そうじゃ、かなりやばいんじゃが、どうしようもないのじゃ……」
「でも、その根源をなくせば森はもとに戻るんじゃないの?」
「そんな簡単じゃないのじゃ、森の増殖を止めることはできても、もとには戻らんのだ」
「そっか~、残念……え、今俺達がいる村って……」
「ああ、其処はつい三日前ほどに魔物の波に襲われての、村の住民は皆逃げたんじゃが……」
死んじまったのか……怖いなこの森……でもこういうのって割とロマン詰まってて…楽しそうだな……つか俺不謹慎の塊!?
「まぁ殆どが死に数人は生き残ったようで今も森何処かで暮らしておるんじゃ」
「死んでなかったよ」
「ん?なんじゃ」
「いや、なんでもないよそれよりも魔物の波ってなんだ?」
「それはの、ん~様々な種類の魔物が一気に同じ方向に突撃することじゃ~まぁ、なぜそんな行動に出るかはわかっとらんが、推測だとそのあたりに秀でた才能を持った魔物が生まれ逃げ出すことが一番ありえるとおもうのじゃよ」
「そうか~……まぁいろいろありがとねハゲ様」
「ん?もうそんな時間かの……いや、お主の起きるのが早いだけか……じゃあ頑張って生きるのじゃよ見守っておるからな~」
…………知らない天井だ……
うん、知ってるこれ昨日泊まった家の天井…外はまだ薄暗いな…これじゃあ朝かもわからないな……スマホスマホ……っと4時!
早起きしたな~ちゃんと夜が明ければ明るくなるよな……暇だし他のステータスを見てみよう…
「ステータス」
…気になるところをじーーーっと……
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【鑑定術】
鑑定術とは称号【異世界からの迷い人】で付与された能力で注視したものの詳細が見えるようになる。
( )←のなかの数字が増えるたびに能力の性能が上がる最大は10。
称号によって手に入れた技能
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【刀剣術】
刀剣術とは刀や剣それに属する武器の扱いがうまくなる。
( )←のなかの数字が増えるたびに能力の性能が上がる最大は10。
ちなみにこの世界で1番は剣聖の7。
神様からの能力付与によって開花した技能
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【棍棒術】
棍棒術とは棍棒やそれに属する武器の扱いがうまくなる。
( )←のなかの数字が増えるたびに能力の性能が上がる最大は10。
棍棒を使って魔物の討伐を成功したときに入手。
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なんか……普通っちゃ普通だね……うん普通だけどさゴブリンを一体倒しただけで技能が増えるもんなのかね~……まぁいいか称号でも……あれ、称号が増えてる?
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称号 異世界からの迷い人
神様からの置き土産
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なんだろう……とりあえずじーーーーっと
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【異世界からの迷い人】
召喚されたのにもかかわらず途中で裂け目に落ちてしまった迷子。
神様が同情して【鑑定術】を付与する。
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【神様からの置き土産】
「フォッフォッフォ~お主はおまけを選ばなかったようじゃの~まぁ忘れてたとしてもチャンスはもうないのじゃよ~」
神様が未口に送った称号で割りといいセンスしてる神様からの贈り物。
効果は獲得経験値増加
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………お…おまけ……わすれてた………
まぁでも、結構いいのもらえたしいいとするか……悔しい……
早く、波山さん起きないかな……
読んでくれてありがとうございました。