表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕達は異世界で安寧を求める  作者: 無気力な天狗
1/4

気が付いたらそこは樹海だった。

自己満足の作品です。

生暖かい目で見てください。

気づくとそこは樹海だった。


「え…ん?…ここはどこだ…薄暗いな…」


そんなことを言いながら俺は立ち上がり、辺りを見回した。

するとそこは俺の腰丈ぐらいまである雑草が生い茂っておりしかも、辺りは大きな木々がたくさん生えていた。


「ここは…森か何かなのか…それにしてもなんでこんなところにいるんだ・・・」


そう言いながら俺は数時間前のことを思い出していた





――――――――――――――――――――――――――――――



「帰りのHRホームルームを終わりにします、礼!」


委員長の号令とともにクラスのみんなが礼をしその後、教室にたまるものもいれば部活へ向かうやつ、帰宅するものもいる。

俺は早々に帰り支度をして鞄を手に持ち、教室をあとにしようとするが誰かに肩をつかまれ呼び止められた。


しゅう


そう言って肩をつかんできたのは幸田こうだ ごうだった、こいつとは小中高と一緒になった割と仲がいい友人だ。


「ん?どうした」

「あのさ、この前借りたCDもうちょっと借りていいか、妹が気に入っちゃって」

「あぁ、別にいいよ」

「おう、ありがとな、今度ジュース奢るわ」

「お、学食のパンでもいいぜ」

「いや~さすがにそれは高いだろ」


そんな他愛もない会話をしてると


「ドサッ…ドサッ…」


教室に残っていた生徒が急に次々と倒れだしたのだ。


「…とり…あえず、先生呼んできたほうがいいよな…」

「そうだな俺はみんなを見てるから早くいっ…ドサ」


剛が最後まで言い終わる前に倒れてしまった。


「おい!剛しっかりしろ!大丈夫か!剛!」


俺は剛に駆け寄り安否を確かめようとした、呼吸はしてる大丈夫だ、これは何だ・・・・?

とりあえず先生を…と思ったその時だった


ドサッ


確か剛が倒れた後俺も意識が遠くなっていったんだよな……

うん、そこまでしか思い出せない。


「う~ん、これからどうしようか、こんな樹海みたいなとこ来たことないしな…てかここ国内だよね…それより剛とかあの時教室にいたクラスメイトはどうなったんだろうか…みんな無事なのか?」

一人そんなこともつぶやきながら今後のことを考えていた。


「うぅ……」

「え?」


女の人の声がした…よな、樹海のお化けとか言ったら洒落にならない。

少しビビりながら声がした方向を見ても薄暗く尚且つ草が生い茂っていてよく見えない。


「お…おい!誰かいるのか?いたら返事をしてくれ!」

返事を期待しつつ声がした方向に言った


「……誰?」

よかった、幽霊じゃないよな…ふぅ…よかった、でも声の主は警戒しているようだった。

それはそうか、こんな見ず知らず場所で姿も見えない男に警戒しないほうがおかしいか。


「俺は北向高校きたむきこうこう2年の未口みくち しゅうだ、危害を加えるつもりはない」

「え……北向高校……あ…未口…くん…?…お、同じクラスの波山です、波山はやま 成留なるです」


彼女はそういうと俺が目を向けていた草むらからスクッと立ち上がった。

その声の主は同じクラスの波山さんだった、可愛い容姿におとなしい性格の彼女は男子に割りと人気があるだよな

まぁあんなかわいい子は彼氏いるだろうな~…リア充が羨ましい!


「波山さんはここがどこかわかる?」

「ごめん、わかんない」

「いや、謝んなくたっていいよ俺もわからないし…それとここに来る前に教室で起こったこと覚えてる?」

「確か…」


波山さんの話は俺と同じく帰ろうと席を立った時に急に意識が遠くなっていて気づいたらここにいたのだとか。


「ここってどこかの樹海っぽいよね、もしかしたら誘拐とか…」

「それはないと思うよ…もし誘拐だとしたら私たちを拘束してないのはおかしい…」

「それもそうだよな~…にしても他の人を探すかこの森を抜けるしかないんだよな」

「うん…」


そうだ、一人知ってる人がいてくれて少し安心はしたけど、状況は何も変わっていない。


「波山さん、これから一緒に行動しない?何が起こるかわからない、しかも1日で個々の森を抜けられるとも限らないから」

「うん、わかったこれからよろしくね、未口くん」

「こちらこそよろしく」


そういうと俺は波山さんに近づき握手を求め手を差し伸べる

波山さんもそれにこたえて強く手を握り返してくれた。


「それで…これからどうしますか?」

「う~ん、クラスの人を探しながらこの森を何と抜けようか」

「はい」


「そういえば波山さんって鞄とか持ってる?」

「はい…ありますけど」

「もしかしたら、使えるものがあるかもしれないから、ちょっと見てみて」


そう言ったら波山さんは自分の鞄に目を向け探り出した。

あ、俺も鞄持ってたじゃんか、何か使えるものは~


「私はこれだけです」


そういって波山さんが荷物をみしてくれた。


【裁縫道具】

【手帳】

【ノート】

【ペンケース】

【スマホ】

【財布】

【手鏡】

【ポーチ】

【タオル】


「お、ありがと、俺もこれだけ」


そういって俺もに持つを見せる。


【筆箱】

【財布】

【靴下】

【タオル】


「少ないですね…」

「まぁ、男はこんなもんだよ」

「そうなんですか」

「そうだよ~」


そう軽く返して俺はもう一度二人の荷物を見た…


「これは…厳しいな…」

「何が厳しいんですか?」


心の声が漏れていたらしく少し驚いた


「いや~人間生きていくうえで衣食住が必要になるけどその3つのうち食と住、2つも足りないんだよ特に水分は大事だね…」

「それは、大変ですね!…どうしましょうか…どこかに川があれば…」

「波山さん!、ここで提案なのですが少し辺りを探索しませんか?」

「探索…ですか…」

「はい、そうです。少し危険かもしれないですけど、もしかしたら川が流れてたりするかもしれないよ?」

「……そうですね、ここにいても何も進展しませんしね、探索しましょう」


そういって俺たちは立ち上がり辺りの探索をし始めた。

二人は知る由もなかった、ここが普通の森ではない事を…いやここが元の世界じゃないことを……。

最後まで読んでくださりありがとうございました!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ