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片想い

作者: 香崎 莉愛
掲載日:2026/04/16

心の奥底に、眠ってる言葉があって、でもそれを君に伝えるには、はばかって、そんな想いを君はきっと知らないよね。

もしも、今日、私が君に何も言わなければ君の中では、私はただのクラスメートだった人として、終わりだよね。

でも、私は、そんなの嫌だよ。

初めて話したとき、君は言った。

「好きなことを見つけて、それを頑張ってるのってすごいな。」


あの頃、頑張っていたことが報われなくて、好きなことだったけど、才能ないってあきらめようって考えるくらいつらかった。でも、君の言葉で、私は、救われたんだ。誰にも認められなかったけど、君だけは、認めてくれた。私はそのとき、君の優しさを知った。


「勉強もできて、頭もいいのに、それを自慢することもしないし、ましてやあんないい奴とか羨ましいし、尊敬してる。」

君と何回目かに話したとき、君は、君の友達のことをそういっていたよね。

そのとき、でもそのことはあいつには、言わないでって言ったよね。恥ずかしいからって。私は、そのとき、君の友達想いなところを知った。


それからは、よく君と話すようになった。

話すたびに君の良さを知ったんだ。

そして、いつのまにか君のことを目で追うようになった。

意識するようになった。


君に恋をした。

友達からは、あんなやつのどこがいいのか、と散々言われた。

だって、君は、第一印象怖すぎるし、口が悪いからね。

でもね、第一印象が悪いのは、目つきが怖く見えるから。

口が悪いのは、思ったことを素直に隠さずに言うから。

私は、そういうところも含めて君のことを好きになった。

君はきっと私のこと好きじゃないけど、それでもこのまま、お別れするのは、嫌だから、君にちゃんと想いを伝えます。

今日は、卒業式で、君とこうして話すのも最後になるかもしれない。

だから、言わせてほしい。

「君のことが好きです。付き合ってください。」

緊張して声が、上ずっていたけど、やっと言えた。

その言葉を聞いた君は、驚いた顔をした。

そして何か後ろに隠してたものを前に出して、わたしにくれた。


私は、それを受け取ったとき、泣きそうだった。

だって、君がくれたのは、花だったから。

しかも3本の薔薇だったから。

ねぇ、私、期待してもいいかな。

うぬぼれてもいいかな。

君が私と同じ気持ちだって。

だって、薔薇の花言葉は…


「あなたを愛しています。」


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