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なろうラジオ大賞7(1000文字以下の短編)

年賀状の価値

作者: 葉山麻代

 「来年もよろしくお願いします」と書いた年賀状が届いた。


 宛先は息子宛なので、きっとこの葉書の主も同級生で、書いている時の気持ちのままに書いてしまったのかなと、クスリと笑った。


 年賀状の切手部分は種類があるので、他のと少し違う柄だわぁと思いながらも、そのまま息子の受け取り分に振り分けた。


 家族分を全て振り分け息子に渡すと、早速、先程私が笑った年賀状を見つけ、笑いだした。


「うわー!本当にアイツ馬鹿だ!」

「書いている時の気分のまま書いちゃったのかもしれないね」


 私が少し庇って言うと、思わぬ答えが返ってきた。


「これ、前の年の年賀葉書だよ」

「え!?」


 もう一度見せてもらうと、確かに年号表記が去年だった。切手部分が違うなぁとは思ったのに、前年の年賀葉書を送ってくる人がいるなんて思いもせず、意識の中になかった。


「間違って使ってしまったのかねぇ?」

「わざとだよ。だって、来年もよろしくって書いてるし」


 そんな斬新な年賀状、子供の考えることは、大人には考えが及ばないようだ。


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