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-i  作者: リョーシリキガク
6章 財閥編

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47/51

cos 47x 「devil's proof」

 パーティの喧騒が去る間もなく、俺たちは新たな任務についていた。今度の任務は、演算子を独占製造する世界最大の企業──その親元である財閥が主催する式典の護衛だ。各国の要人、軍の高官、そしてプロハンターの代表たちが一堂に会する場。その安全確保に、俺たち0番隊も動員されていた。


「何も起こらないでしょ。ユリの予知でも、荒れる気配は見えなかったようだし」


 神宮はそう言いながらも、護衛の配置や動線確認を一切妥協せずに進めていた。明日の本番に向けて、現地ではスタッフも緊張の面持ちだ。


 式典会場は広大な敷地を持ち、中央の白亜の式典ホールを挟むように、片側に工場、もう片側に財団の歴史を紹介する博物館が併設されている。


「有馬は博物館の見回り。リリスは工場で見学に来る要人たちの案内」


 神宮の指示はいつものように淡々としていた。


「最高級フルーツタルトが食べ放題で、行って来てもいい」と許可を得て、博物館へと足を向ける。


 その背から、低い声が聞こえた。


「僕が忠誠を誓っているのは、財閥全体に対してでなく。財閥当主個人です」


 言葉が途切れると同時に、神宮の胸元で、指輪が微かに光を放った。

 それが“忠誠”ではなく、“誓い”であることを示すように。



 x→∞の時、e^x→∞


 したがって、e^(-x) = 1/e^x → 0

 これは直ちに成り立つ。


 厳密な証明には ε–δ 論法が必要だろうが、要は「分母が非常に大きくなれば、分数全体は 0 に近づく」という単純な話だ。


 では逆に、e^(-x) が 0 に収束しないことを示したい場合はどうするか。


 数学の証明といえば、まず思い浮かぶのは背理法である。

 この証明においては、まず e^x が無限であると仮定する。つまり、e^(-x)は 0 という一点へと収束する。

 この前提は正しいとした上で、そこから矛盾を導こうとするのだ。


 しかし一般に、「矛盾が存在しない」ことを証明するのはきわめて困難である。

 さて――この種の証明を、君は何と呼ぶか知っているだろうか。これほど皮肉の利いた名前もあるまい。

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