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-i  作者: リョーシリキガク
4章 ユリ編

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38/51

cos 38x 「共鳴」

 ローク市任務から本部へ帰還し、演算子の返却を終えた後、2人は0番隊の談話室でぐったりとしていた。


「……一日中歩いて疲れた……銃撃ったのとか、マジあり得ない」


 ユリはソファに顔から突っ伏し、ぐでんと両手を垂らしている。

 その横で、有馬も背中を椅子に預けながら、目を閉じていた。


「疲れましたね。援護射撃、ありがとうございました」


 制服の袖は土で汚れ、演算子にはかすかな焦げ跡が残っている。


「……あー……お風呂入りたい……」


 ユリが呻くように言ったそのとき、廊下の向こうから人影が現れた。

 リリスと神宮だった。2人とも背が高く、並んで歩くのは様になっていた。

 シャワールームへと向かう途中らしく、2人ともタオルを手にしている。


「あっ、神宮さん〜!」


 ユリはふらふらと立ち上がり、よろけながら神宮に抱きついた。


「悪魔討伐の後だから、あまり綺麗じゃないよ」


 神宮はそう言って、少しのけぞった。


「神宮さんはいつも綺麗ですよ!」


 そう言うユリ。確かに、神宮の制服には一切の汚れがなかった。さすがだ、と有馬は思った。


「あぁ、入浴剤ありがとう。これから入ろうと思って」


「えへへ〜……じゃあ、一緒に入りません?」


「いや、それはダメだよ」


 あっさり断られたユリが、ふてくされた顔になった。


「有馬もお疲れさま」


 神宮が笑って声をかける。

 有馬はすぐに姿勢を正し、封筒を差し出した。


「こちら、現地任務の報告書です」


「ありがとう。そっちに置いといて」


 有馬は指定された棚に書類を置くと、神宮が手を打って言った。


「これから風呂なんだけど、有馬も一緒に入る?」


「え──」


 有馬が反応するより早く、


「はぁぁぁぁぁぁあああああああああ!?!?」


 廊下に、2人の絶叫が轟いた。

 リリスとユリ、並んでいた2人が顔を真っ赤に染めていた。


 その瞬間、本部の窓ガラスがビリビリと震える。


「……共鳴してる……」


「揺れてるね」


 有馬と神宮が、口を揃えた。

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