極東の神国
あれから気が遠くなるほどの月日が流れ、時は前刀歴(なぎれき)。
世界は二つの人種に分かれた。
一つは必ず犯罪を犯さない人種。
そしてもう一つは、生涯必ず犯罪を犯してしまうムイという人種。
ムイは犯罪を犯すだけでなく、一騎当億の力を持っていた。
中井(なかい)たちムイは、世界を脅かす人種として恐れられ、施設に幽閉される。
ある日、唯一の友人である水尾(みずお)が施設からの脱出を試みるが、失敗して秘匿死刑になった。
それを知った中井は絶望し、持ち前の明るさを失ってしまう。
一方、世界ではヒダネという有害生物が徘徊するようになっていた。
それは、世界が過失犯しか存在しえない、穢れなき大地を得た代償でもあった。
ヒダネは普通の人間では手に負えないほどで、世界はその対策に難航していた。
更に第二形態まで成長すると、姿が人間と見分けがつかないようになるだけでなく、高度な知恵を付ける生物だった。
「このままでは世界がヒダネに制圧されてしまう」
「……彼らに協力を要請せざるをえない」
世界はそう考え、中井たちムイにヒダネの駆除を命じる。
中井は数年ぶりに施設から解放され、ヒダネとの激戦を繰り広げることになった。
そして「第二形態」のヒダネと対峙した時、中井の運命が大きく動き出すのだった。
【第X章】ちょっと未来の話
【1話】 凍り付いたオーサカにて
2024/06/01 21:27
(改)
【2話】 アイドルが怪我しないように配慮する相棒と……
2024/06/02 06:25
【3話】 目標の仮称A子さん
2024/06/03 13:12
【4話】 最強の盾は、最強の矛にもなる
2024/06/04 20:51
【5話】 闘いは……爆発だ
2024/06/05 07:02
【6話】 友へ贈る言葉
2024/06/05 20:13
プロローグ
極東の神国
2024/06/06 19:31
(改)
【第1章】 外に出たいオレンジの少年
【第1話】 オレンジ色の少年たち
2024/06/07 18:26
【2話】 唯一の楽しみがお弁当です。
2024/06/08 18:20
【3話】 迷彩柄の男
2024/06/09 19:43
【4話】 もうちょっと反応してくれない?
2024/06/10 20:23
【5話】 あったはずの青春
2024/06/11 20:52
【6話】 オーサカの友人
2024/06/12 20:03
【7話】 人は火を絶やしてはいけない
2024/06/13 20:33
【8話】 実質不可能
2024/06/14 19:24
【9話】 最後の忠告
2024/06/15 20:01
【10話】 ジャンボカツ弁当
2024/06/16 20:49
【11話】 新しい風
2024/06/17 22:28
【12話】 外のセカイ
2024/06/18 18:39
【13話】 その偶然、実は必然で……
2024/06/19 19:07
【14話】 嘘って言えよ
2024/06/20 20:22
【15話】 死の唇
2024/06/21 20:25
【16話】 最後の面会
2024/06/22 19:27
【17話】 これで終わり?
2024/06/23 20:38
【18話】 意気消沈
2024/06/24 19:48
【19話】 ヒダネ
2024/06/25 20:54
【20話】 腕輪
2024/06/26 21:09
【21話】 空虚な一年
2024/06/27 20:47
【第2章】 外に出たオレンジ色の少年
【1話】 外の世界
2024/06/28 21:18
【2話】 スマホってやつです
2024/06/29 20:17
【3話】 中身は違います
2024/06/30 21:05