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皇国最期の反撃作戦  作者: パイン
対連合国戦線
7/49

ソ連侵攻

―大本営―


「米国はハワイなどくれてやるということか」


「ならば早急にハワイを確保し、連合艦隊を真珠湾に入港させようではないか」


「米本土攻撃の足掛かりにするのですね」


そのときだった


バン!


勢いよく会議室の扉が開いた。


「おい!会議中だぞ、出ていけ!!」


「申し訳ありません、ですが、関東軍から緊急電が!!」


満州国の統治に当たっていた10万の関東軍から知らせが届いた。


「なんだ?」


「我、ソビエト軍の攻撃を受けつつあり、国境付近の防衛線は既に突破され、友軍の被害甚大。大至急救援を願う。 とのことです!!」


「まさか・・・」


突如日ソ中立条約を破棄し、満州国にソ連が侵攻、その数は60万にも及び、関東軍だけでは到底抑えきれない。


「山下将軍、いかがなされます?」


「大至急硫黄島とフィリピンから部隊を向かわせろ、あそこが落ちると、また石油不足になるぞ!!」


おそらくアメリカが危なくなったために参戦したのだろう。


帝国の生命線たる大陸東部を奪われては国力が下がり、米軍に反撃をゆるしてしまう。


主力部隊はハワイで戦闘中なので引き返せない。


日本本土には守備隊40万の兵がいるが、本土を空にするわけにもいかない。


だが、日本付近の島から引き抜いて対応しようとする。


福井県舞鶴港には各地から集まった守備隊の他、東南アジアなどから集まった義勇兵も集まった。



―満州 関東軍 航空基地―


「敵機接近!対空戦闘用意!!」


防衛線に配備されている高角砲が敵機を狙う。


斉射された砲弾が上空で炸裂するが、数機が黒煙を噴いただけだった。


敵の爆撃機が一斉に爆弾を投下し、露出している防衛線が炎に包まれる。


また、国境からは主力戦車T-34が迫ってくる。


関東軍に配備されていた九七式中戦車チハでは歯が立たない。


数少ないチハ改や一式砲戦車も赤い旗を掲げた群れに蹂躙され、内陸部は壊滅状態に陥った。



ソ連軍の侵攻から二日後、混乱していた日本軍守備隊も体勢を立て直した。


生き残った部隊は全て長江ちょうこうを絶対防衛ラインとする防衛線に集結した。


歩兵10万と戦車、装甲車合わせて500両。航空機80機が赤軍を止める壁となった。


30キロにも及ぶ防衛線を突破するのはソ連軍でも難しく、突撃してきた第一波を返り討ちにできた。


また、ソ連軍の空襲には老兵と呼ばれていた零戦一一型が猛威を振るい、三式戦闘機ひえんも大活躍した。


次回、戦術を変えたソ連軍に苦戦する守備隊が航空支援を要請し・・・

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