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皇国最期の反撃作戦  作者: パイン
対連合国戦線
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オーストラリア陥落とハワイ空爆

まずは「大和」を旗艦とする戦艦、巡洋艦部隊が先行。


オーストラリア側はわずかに残った重巡や駆逐艦を出撃させたが、世界最強の戦艦の前では無力だった。


制海権、制空権を奪取した帝国海軍は、輸送船団を二手に分けた。


第一部隊はオーストラリア北西のマイル・ビーチに上陸。全く戦力を置いていなかったオーストラリアは鉄と肉の群れに押しつぶされ、進撃を許した。


第二部隊は西海岸のパースに上陸。


警戒していたオーストラリア軍と激しい戦闘が勃発。


しかし、帝国陸軍の最新兵器、四式中戦車チトとチハ改が猛威を振るい、防衛線はあっけなく崩壊した。


その後、陸軍は各地で小規模な抵抗にあうも、沿岸都市を猛進し、翌月には東海岸の大都市シドニーを陥落させた。


しかし、駐留していたはずの米兵は一人も出てこない。


おそらくやつらは太平洋の最重要拠点ハワイで雌雄を決するつもりだろう。


1944年11月26日、オーストラリア陥落の知らせを受けたアメリカはハワイにヨーロッパ戦線から引っ張て来た兵士80万で強固な防衛線を構築。


この情報得た大本営は速やかにハワイの真南に位置するキリバスやポリネシア島を占領。


飛行場を建設し、そこに双発爆撃機百式重爆と初の四発爆撃機である連山を配備。


特に連山は、防護火力の貧弱さやその他性能に不評が絶えなかった深山を改装して作られた爆撃機で、高い生存性や攻撃力を誇る。


両島合わせて200機の配備に成功した。


護衛はいないが、連山ならば銃座で迎撃機を返り討ちにできるだろうと想定されていた。


オーストラリアを掌握した日本はそこの工場を総動員して航空機の製造を行っていた。


幸いオーストラリアには大量の鉄鉱石が眠っており、資源には困らなかった。



―ハワイ 米海軍レーダー基地―


「おい、オーストラリアの事聞いたか?」


「ああ、ジャップが占領しちまったんだろ」


「そうだ。ペンタゴンは次はハワイだとにらんでいる」


「だからこの前大量の兵士が来たのか」


「おい待て、レーダーに映ってるのは編隊か?」


レーダーにはおびただしい数の航空機が映っていた。


「で、でも奴らがそんな爆撃機持ってたか?」


米軍はまだ連山の情報をつかんでいなかった。


「早く戦闘機隊を出せ!スクランブルだ!!」


フォード島のヒッカム飛行場からF6Fが緊急発進する。


しかし、連山の飛ぶ高度13000にはたどり着けない。


高高度に到達した数機が翼下に装備されたロケットを撃ってくる。


左翼に直撃弾を受けた連山が墜落する。


しかし、機体の四方についている銃座が火を噴き始めた。


20mmの直撃を受けたら硬いことで有名なヘルキャットも火だるまになった。


ハワイ島に配備された80万の兵士も連山からすると恰好の標的だった。


ハワイ島上空で爆弾倉が開き、対地用の250キロ爆弾がハワイ島に降り注ぐ。


アメリカ政府が避難勧告を出したので住宅街でも躊躇せず投下できた。


最初の空襲で地上に待機していた戦車師団が壊滅。


また、歩兵の損害も大きく、およそ半分が死傷したという無線を情報部が傍受した。


しかし、またも標的にしていたアメリカ太平洋艦隊主力の空母や戦艦はいなかった。


また、米軍は500万もの部隊を保有している。


全力で守るのに80万は少なすぎる。


「米国はハワイでの決戦を避けたのではないか」


そう考えた大本営は速やかにハワイ島を占領し、アメリカ本土の攻撃を用意していた。


次回、あの国が日本に対し、宣戦布告します!!

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