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皇国最期の反撃作戦  作者: パイン
対連合国戦線
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新たな脅威

「米国でクーデター発生」


この知らせを受けた各国大使館は凍り付いた。


和平交渉の一縷いちるの望みは断たれ、残された道はどちらかが全滅するまで戦う絶滅戦争のみだ。


だが、指揮官が変わったところで米国は揺るがなかった。


このクーデターを米国主要メディアは「売国奴の追放」 「臆病者はいなくなった」 「強いリーダー」などとはやし立て、世論は本土決戦に傾いていた。


銃社会のアメリカは誰もが兵士となりえる恐ろしい国だ。


その頃、西海岸の制圧を果たし、ロッキー山脈の防衛線突破に乗り出していた帝国陸軍は転機を迎えていた。


上陸時の工作活動で名をはせた武装偵察大隊が真夜中の空挺降下を敢行。ロッキー山脈の最大の障壁をなっていた敵野砲陣地を破壊。


これによって戦車部隊を投入できるようになった。


駆逐戦車「ホリ」の装甲を盾にして登山道を駆け上がる。


敵の歩兵との戦闘は各地で発生したが、小規模で散発的であったため、大きな脅威とはならなかった。


しかし、敵の新鋭戦車T34などを相手にするとチヌやチトは一方的に撃破され、ホリでさえ有効打を与えることは難しかった。


ロッキー山脈の防衛線を突破するのに多大な犠牲を費やしたが、敵の主力部隊は壊滅したとみてよいだろう。


しかし、大本営にはいまだ拭えない不安があった。


それはナチスドイツと米国が開発していると噂の新兵器だ。


米軍側の暗号を解読した限りでは、一発で戦略爆撃機数百機分の威力を有し、それを一機の爆撃機から投下できるという点だ。


もしも実在するのなら、これは大きな脅威をなる。


大本営はその開発の拠点を死に物狂いで探していた。


そして、ロッキー山脈の防衛線で投降した米軍将校の話によると、その研究所はロッキー山脈を越えたさらに奥のロスアラモス研究所であるという。


しかし、道中には激しい抵抗が予想されるほか、人体に有害な物資を使っているとの情報もあったため航空機での空爆作戦となった。


これには国産ジェット戦闘機である景雲が投入されることとなった。

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