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皇国最期の反撃作戦  作者: パイン
対連合国戦線
3/49

硫黄島沖海戦

―硫黄島―


ウ――― ウ――― ウ―――


硫黄島に突如空襲警報が鳴り響いた。


先日の空襲作戦で大打撃を受けた米軍は爆撃隊に戦闘機を護衛として同伴させようとしていた。


しかし、単発の戦闘機では航続距離が足りないため、日本の近場・・・硫黄島に航空隊を配備しようとしていたのだ。


硫黄島を手中に収めるため、海兵隊の総兵力30万が突如硫黄島に上陸した。


だが、一週間で陥落させると豪語していたアレクサンダー中将は顔面蒼白となった。


第一陣として乗り込んだ5万の部隊が全滅しているのだ。


一度部隊を引き上げ、空爆と艦砲射撃を絶え間なく行ったが無駄だった。


日本兵は栗林中将のもと、地下陣地を構成し、待ち構えていたのだ。


第二陣としてLVT(水陸両用戦車)に乗った海兵隊が上陸する。


海岸に乗り上げた瞬間、地中から機関銃が銃身を見せ、摺鉢山すりばちやまからは大量の野砲が獲物を狙いだす。


「懲りずにやってきたか・・・いきましょう、攻撃開始!!」


海岸に集結していた米兵は四方八方から砲弾と機銃弾をくらい、次々に倒れて行った。


「撃ちまくれ!!弾はいくらでもあるぞ!!」


そうして2週間が経過した。


―硫黄島沖1000キロー 


硫黄島沖1000キロに3隻の大型空母が展開している。


「翔鶴」 「瑞鶴」 「大鳳」から「天山」 「彗星」 「零戦52型」が次々に発艦していく。


ミッドウェーの生き残りやベテランパイロットで編成された攻撃隊は硫黄島沖に投錨している敵艦隊をめざした。


敵艦隊から100キロにせまったその時、先行していた零戦がアルミ片をばらまいた。


レーダーを無効化させるためだ。


米軍艦隊のレーダー波は乱反射し、画面は真っ白になった。


そのすきを突き、攻撃隊が超低空で進入する。


敵の迎撃機は上空で零戦隊が引きうけ、攻撃隊は敵の空母を目指した。


今回は軽空母が4隻、大型空母が2隻、護衛として海兵隊に随伴している。


航空隊で空母を撃沈とまではいかなくても、着発艦不能にすれば丸裸の輸送船団や戦艦が現れる。


そこを帝国海軍の誇る「大和」 「武蔵」 「長門」を主軸とする艦隊で撃破しようとしていた。


―護衛艦隊 「エンタープライズ」―


「敵編隊接近、全艦対空戦闘!!」


外周の駆逐艦が主砲を回転させ、攻撃隊を狙う。


「零戦隊全機、アルミ片を撒け!!」


上空の零戦隊がアルミ片を再びばらまいた。


銀色の滝の中を天山と彗星が駆け抜ける。


遂に敵の高角砲が火を噴いた。


米軍はVT信管を搭載した砲弾を撃ってくる。


しかし、砲弾は何もないところで爆発した。


アルミ片がVT信管の電波を反射し、誤作動させていたのだ。


米軍は正確な射撃ができなくなった。


そのすきをついて天山が一斉に投雷する。


魚雷5本が直撃したエンタープライズは大破。数時間後に硫黄島沖に沈んだ。


また、他の軽空母も彗星隊の爆撃を受け、飛行甲板が大破。


ハワイの真珠湾に撤退していった。


後は護衛戦闘機のいない艦隊がのこった。



「大鳳より入電。敵の空母部隊は全滅。護衛機は引き上げたとのことです」


「山本長官、行きましょう」


「旗艦『大和』より全艦に達す!我砲雷撃の指揮を執る!全艦抜錨、出撃せよ!!」


「大和」「武蔵」「長門」「山城」「扶桑」が抜錨し、硫黄島を目指した。



次回、「大和」率いる戦艦群の猛攻が始まります!!

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