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皇国最期の反撃作戦  作者: パイン
対連合国戦線
24/49

追撃

艦隊の柱である空母を守り抜くため、戦艦や巡洋艦が攻撃してきた。


遠距離からでもレーダーによる管制射撃で着実に大和艦隊に損害を負わせている。


だが、帝国海軍には世界最強の「大和」がいる。


水上電探で敵艦隊を捕捉。最初の一斉射で敵の重巡が轟沈。


また、「島風」が酸素魚雷を一斉に射出。敵戦艦が魚雷に気づいたのは距離が2キロを切ってからだった。


3本が命中したアイオワ級とモンタナ級の戦艦はハルブレイクを起こし轟沈。


艦隊決戦の要である戦艦を一度に喪失した敵艦隊は統制がとれなくなり、空母艦隊の方へ引き返した。


だが、逃がすまいと軽巡や重巡が追いかける。


「大和」が追いついた時には戦艦の姿はなく、そこには軽空母が数隻浮かんでいるだけだった。


敵艦隊に壊滅的な打撃を与えた大和艦隊の被害は軽微だった。


駆逐艦2隻 沈没

巡洋艦3隻 大破

「大和」 小破


これだけの損害で敵の護衛を壊滅させた大和艦隊は残った敵空母への攻撃を開始した。


空母から苦しまぎれに発艦した爆撃機や戦闘機が攻撃してくるが、ほとんどが撃墜された。


「大和」に爆弾が1基直撃し、ロケットを数発食らったが戦闘に支障はない。


46センチ砲が敵空母を捉える。


グワッ!!


音速で飛んでいた砲弾が敵空母に突き刺さる。


バイタルパートを抜かれた空母は大きな火柱を遺して沈没。


残る敵はジェラルドフォード級をかろうじて守りぬいた敵の本隊のみだ。


大和艦隊は一度補給を受け、再度出撃したが、そこに米海軍の姿はなかった。


帝国海軍の一瞬の隙をついてアメリカ艦隊は撤退。


おそらく、西海岸の基地に損傷の修理と補給のために戻ったのだろう。



この頃米海軍は、無線誘導弾による大戦果を知り、艦隊決戦を避けて戦略爆撃機による攻撃で帝国海軍を少しずつ攻撃。


時間が稼げれば工業力で勝るアメリカは息を吹き返し、帝国海軍の何倍もの空母と航空機で再度決戦を挑もうとしていた。


そして東海岸の海軍工廠では大型空母と航空機。そして、無線誘導弾の製造が急ピッチで行われていた。


それを知った帝国海軍はパナマ運河の破壊とアメリカ合衆国東海岸への攻撃を開始しようとしていた。

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