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皇国最期の反撃作戦  作者: パイン
対連合国戦線
10/49

最後通告

まずは両国の爆撃機が敵の防衛線に猛攻を仕掛けた。


しかし、入り組んだ市街地で敵を補足するのは困難で、戦果は不明だった。


そんな状況であるにも関わらず、ドイツ軍は作戦本部に「敵機甲部隊壊滅」と報告してしまった。


戦車はいないと思ったドイツ軍は足の速いハーフトラックを先頭にモスクワに侵攻してしまった。


だが、敵の機甲部隊は被害は受けたものの、壊滅したわけではなかった。


がれきの中から戦車の砲身がゆっくりと出てくる。


モスクワ市内に突入したハーフトラックに狙いを定める。


突如、がれきの山と化したモスクワ市街地の一角で発砲音がした。


隊列の先頭を走っていたハーフトラックが兵員20と共に爆散した。


装甲が極端に薄いハーフトラックは車載機銃や砲弾の餌食えじきになり、次々に破壊されていった。


前衛は混乱し、後ろの部隊が身動きを取れなくなった。


頼みの戦車はまだ後方だ。


先行したハーフトラック30両は大破21、中破1、小破3といった被害を受けた。


ほぼ全滅だ。


一方ソ連側は、この戦果で士気があがり、作戦に無い反撃を開始した。


防衛陣地で砲撃を続けていた戦車10両がハーフトラックに対し突撃を開始した。


ハーフトラックは慌てて反転して逃げだす。


戦車と装甲車では速度に大きな差があり、両者の間隔は開く一方だった。


かなりの距離があるが、戦車が発砲した。


遠距離の動いている目標に当てるのは困難なため、中々命中弾が得られない。


そのとき、ハーフトラックの車列の奥からなにかやってきた。


ドイツの誇る王虎、Tiger IIだ。


ハーフトラック相手に無駄弾を使ったKV-1とKV-2は正面装甲を易々と貫徹され、10両の戦車は残らず破壊された。



そのころ帝国陸軍はモスクワの東側から攻撃をしていた。


大型爆撃機の攻撃が困難なため、戦闘機隊や、屠龍とりゅうを主軸とする攻撃機が近接航空支援を行っていた。


屠龍の機首に装備された75mm機関砲は戦車の弱点である上面から攻撃すればソ連の保有するすべての戦車の装甲を破壊できる。


ソ連軍の行動可能な戦車は日を追うごとに少なっていき、もう満足に抵抗する力もなかった。


2月3日、ドイツと日本はソ連に対して最後通告となる「ヒトラーノート」を渡した。


主な内容は


・ベラルーシ ウクライナをドイツ統治下にし、日独両国に対し賠償金を支払うこと。


・共産主義の完全撤廃


・共産党の解体


である。

ソ連は降伏か、徹底抗戦か!?

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